2018年8月27日(月)午後3時42分 高知県南国市

64.高知15:19発→奈半利16:35着 快速5840D/奈半利行き 9640-3
 JRから離れて1駅目、とさでん交通と乗り換えられる後免町に停車。この『ごめん・なはり線』は基本的に高架橋を走行する路線。
なぎ「これもいい眺めな…。」
なな「そんな慌てなさんだって。」
もも「ダメよ、この人。1回でまとめて楽しもうってんだもん。」

 踏切はごく少数だけあった。それでも基本的に線形もよく、後発路線らしい造りを見せる。特に今回は費用を比較的多く投じているため、距離面含めて次回を見越すのは難しい。
ユン「…タイミング、合わなかったんですね。」
めぐ「…はい。」


 のいちでまとまった数の下車客がある。この路線は各駅毎にキャラクターが設定されており、高知県出身のやなせたかし(漫画家。アンパンマンが有名)がデザインを手掛けている。周辺は住宅街だ。
さく「この辺なら高知もそんな遠くないし。」
もも「いいけどさ…、人の流れとか考えてる?」

 ところで『のいちんどんまん』について後日調べれば、香南市(旧:野市町)で行われる「ちんどんコンクール」にちなんでいるという。


 夜須は1面2線の島式ホームを有しており、道の駅を併設している。
もも「何、行きたいの?」
めぐ「今じゃないけど、気には…。」
ユン「先輩、何好きなんですか…?」


 しばらくは右に海を見ながら走行する9640系。この高架橋は津波避難ビルの役目も担っているのだろう。
なな「確かにちょっと高いもんね。」
さく「最初から狙ってたとか…?」


 やがて沿線にビニールハウスが増えて来る。これは年間通じて温暖な気候であることから、冬季にも盛んな農業が行われていることによって…。(引用元:香南市)
さく「…パス。」
なぎ「あきらめるな。」


 和食で『わじき』と読む。駅のキャラクターは河童をモチーフにした『わじき カッパ君』であり、調べれば村内を流れる和食川に河童伝説があることから由来しているらしい。
ユン「わしょく…。」
なな「何、夜は和食がいいの?」
ユン「…読んだだけです。」


 球場前に停車する快速。阪神タイガースが春季に1軍キャンプをやらなくなった今、賑わいを想像できない。
なぎ「今、どこだっていった?沖縄で。」
めぐ「宜野座…、なんだけど宜野湾と間違えちゃうし。」


 安芸に車両基地を構える『ごめん・なはり線』。ここからは快速も各駅に停車していく。
なな「あの、ちょっとデッキみたいなの。」
めぐ「ちょっと特別で、外出れるのよ。」
なな「いいな~、乗りたかった。」
めぐ「でも、まずこっちクリアしてからかな?」


 伊尾木川を渡る9640系。全線通じて海に近く、この川もすでに河口の手前だ。ところでこの安芸市伊尾木地区では映画『男はつらいよ』シリーズ49作目の撮影が予定されたものの、主演の渥美清が急逝。伊尾木の『いおき トラオくん』として継がれることとなったそうな。


 唐浜で『とうのはま』。
さく「なぎ姉、ちょっとここ座ってみてよ。」
なぎ「あんま変なことしないだろうな…?」


 改めて、この車両は転換式クロスシートの背もたれが異常なほど高い。
なぎ「…これでいいのか?」
さく「いいけど、やっぱり。全然高さ余っちゃってる。」


 田野にいるのは『田野 いしん君』で、土佐勤王党二十三士にちなんだ志士風のキャラクターらしい。田野を出て、次は終点の奈半利。
もも「…飽きてきちゃったんでしょ。」
めぐ「まあ、次終点だし。まだ2日あるし。」


 高知から76分、単線で片面ホームだけの終着駅に到着した気動車。線路はそのまま高架橋のまま、ここで途切れている。
さく「はい、これでこっちもクリア。」
ユン「なんか、また時間余らせたりしません?」


 3階建ての高架構造となっている奈半利駅。3階はホームとイタリアンレストラン、2階に事務所が入っている。滞在時間から考えると、周囲を観光というほど散策するには中途半端だ。
めぐ「…あるかな?」
もも「もう…、ヤなのよ。何も調べないで来てさ、なーんにもなしで帰るだけっての。」


 1階に"みなとオアシス"があるが、これも調べれば付近一帯を指すものであった。入居する物産館の名称について、無花果と書いて『イチジク』と読む。閉店時間が近いのか値引きされているものもあったため、少々買っておこうと…。
なぎ「変なもん買ってないよな?」
さく「さあ…、後で。」



(現)やさしい麦茶(サントリー) 84円
 駅にスーパー『マルナカ』が隣接している奈半利。可能なうちに水分などを調達しておこう。ついでに余ったペットボトルも、可能なうちに処分しておこう。
ユン「…でも、考えたら普段住んでる人なんか。」
なな「そういえば…、観光だけじゃないもんね。」


 生活感から"脱して"、駅の裏手に出てきた。やはり後で調べたところでは、計画段階において延伸を考慮したものだったらしい。それが着工段階になって、室戸方向へ延伸しないこととなったもの。
なな「それでだけど…、後で調べるのはどこでとか?」
めぐ「まあ、多いのはWikipediaだけど。」


 レストランは定休日であり、デッキも扉が閉じられている。これですることもなくなった。
もも「…ま、行きたくなったら。」

さく「まあ、次あったら調べとくよ。」
(つづく)