2018年8月26日(日)午前9時21分 山口県下関市・下関駅

 ホームに戻ろう。いたのは新山口から乗ることの多かった、115系のボックスシート2両。もともとは福知山地区にて用いられていたワンマン車両で、リニューアルされている外観が紛らわしい。下関に転属した後、ワンマン設備は撤去されている。
さく「1本待ってもすることないし。」
もも「本当、計画だけ立てて。あと責任放り投げちゃって。」



49.下関9:31発→新山口10:41着 普通3408M/新山口行き クモハ115-1538
 下関ですることもないので、新山口の待ち時間をどうするか考えることとしたい。さて窓越しに入ってきたのは123系であり、通常は105系と共に小野田線や宇部線で用いられる。九州からの接続をもう1本待って発車。
もも「…言わないわよ?」
さく「いや…、何も言ってないけど?」


 新下関は新幹線と"交差"しており、少数の『ひかり』と『さくら』が停車する。ここで下車する客が多かったようで、車内は空きが目立ってきた。
なぎ「また…、寝るのか?」
めぐ「どうかな…?」


 その後は水田の広がる風景が続く山陽本線。この区間は建物も少ないようで、本州でも末端らしい雰囲気を見せている。暑さの残る8月下旬、稲穂は着々と色づきを見せてきた。


 博多で買った『博多通りもん』の画を、このあたりで入れよう。
さく「それでコソコソやってたと…。」
なぎ「…ハメたなお前ら。」
めぐ「一応今じゃなくていいし…、入れれるときに画とかも。」


 その後寝つつ起きつつ、気づけば宇部まで来ていた。宇部線はここから新山口まで、南寄りを遠回りして結んでいる路線。105系はともかく、将来的には押さえておきたいものだ。
もも「また本数ガーとか言う。」
めぐ「ここは…、ここ乗るのメインになる系?」


 水田の広がる風景がまだまだ続く山陽本線。その中で佇む、高架構造の高規格道路は何だろうか?
もも「いや、だからさ?帰ったら調べて入れなさいっての。」
めぐ「はいはい、じゃあ…。」


 こちらは自動車専用となっている国道2号バイパス。山陽自動車道は付近の区間が完成しておらず、他の自動車専用路線を介して繋げられている状態。後で調べれば先ほどの高規格高架道路も、山陽自動車道の一部(宇部下関線)であった。
なぎ「…することないなら寝てろ。」


 下関から新山口まで70分。到着した地に前回降り立ったのは、2013年の晩夏以来…。
さく「ずいぶん新しくなったっけ…?」
もも「…何をわかんないこと。」


 やはり時間があるので、北口から見て回ろう。前回の九州遠征において途中、この新山口で昼食をとっている。
めぐ「こっちで食べたんだっけ?」
さく「さあ…、食べたのが何だったか。」
なぎ「バイキング勝負がなんだとかを25分だけ。」
もも「アンタもよく、そんなことまで覚えてるわね…。」


 当時の様子は写真にしなかったためあまり覚えていないが、とりあえず南北自由通路が完成しているのは現在の話。オープンデッキらしく屋根がないため、夏の日中は日差しが遮られず暑い。
さく「しかもこちとら大荷物なのに。」
もも「しょうがないじゃん、両方見ようって言うんだし。」


 南口は新幹線の構造物と一体化しているため、"駅ビル"は高さが低いもの。こちらは以前から変わっていないはずだが、街並みはどうだろう…?
めぐ「こっちは違った。」
なぎ「やっぱりあっちだったか。」


 市町村合併で山口市内へ編入され、2003年に『小郡』から駅名が改まった新山口。南口から見たところではホテルが多いようで、店々はあまり見られない。時間的余裕もちょうどなくなるので、散策はまたの機会に回しておこうか。
さく「昼とかはどう…?」
なぎ「…まだ早いような気もしなくない。」



(現)ヨーグリーナスパークリング(サントリー) 116円
(現)い・ろ・は・す(コカ・コーラ) 108円
 駅前には名古屋近辺で見られないコンビニ『ポプラ』もあり、独自商品なども気になったが買わず。南北自由通路のコンビニで水分を調達し、ちょうど在来線ホームへ戻るべき頃合いとなった。


 3番線はホームが柵でふさがれているものの、接近放送はそのまま流れるらしい。程なくして入ってきたのはキハ40系列の回送。側面のLED行先表示は、JR西日本広島支社管内の特徴となる装備だ。
さく「アレあると窓開かないって。」
めぐ「乗ったときわかんなかった。」



50.新山口11:09発→下松12:16着 普通3328M/※下松行き モハ114-3006
 こちらは115系の2ドア車両であり、4両全てが元来から115系だった3000番台。もう1本遅い下関始発であり、博多をもう少し遅く出発できたことを示している。転換式クロスシート主体であり、空席は多かった。
さく「駅じっくり見れたし、いいじゃん。」
もも「いいけど、アンタらじっくり見てないじゃないの。」

 さて現状、昼食になり得るものは確保できていない。あるのは飲料と『博多通りもん』。
もも「さあて…。」
なぎ「ああ、覚悟はできてる。」

 


(S)博多通りもん(明月堂) 5個560円
 薄皮に、クリームのような白餡がたっぷり詰まっている。甘さも主張が強いタイプ。小分けパックになっている。
さく「何も一度に全部食べなくたっていいのに…。」
もも「だったら博多で時間つぶしに、立ち食いラーメンでよかったじゃないのよ。」
なぎ「人に食べさせておいてそれか…?」

(つづく)