2018年8月26日(日)午前7時24分 福岡市博多区・博多駅
かつてJR九州の顔として、西鹿児島(現:鹿児島中央)まで行き交っていた787系。隣から出る783系は『にちりんシーガイア』であり、2018年現在は最長距離昼行列車として君臨する。熊本行きの普通は415系1500番台であった。
めぐ「…この画ってあったっけ?」
もも「さあ?なかったらこれ、そのまま使えばいいんじゃないの?」
快速は前3両が813系後期型、後4両は811系。実のところ、この快速は肥前山口始発らしい。
なぎ「…乗るか。」
さく「することないよね。」
46.博多7:28発→小倉8:42着 快速3382M/小倉行き モハ813-1111
予定から早めて、813系1100番台に乗ることとしよう。313系0番台と同等の座席配置にして、107系100番台と同等の窓配置。UVカットガラスが採用され日よけのない車内に、空席はそこそこ見られる程度の乗車ぶり。
さく「で、寝ると。」
めぐ「いや、写真とかないし。」
速度はともかく、快速はあまり通過せずこまめに停車していく。見た限り、福岡市は市街地よりも住宅地が広がっている印象。
めぐ「…なんていうか。」
もも「だから、まとまんないならパス。」
(現)まるっとたまごおにぎり(レガネットキュート) 213円
醤油味の御飯に、偽りなく1個まるごとの煮玉子。ツナは入ってないはずだが、マヨネーズがいい橋渡しを担ってくれる。
めぐ「…入ってないよね?」
もも「これ…、アンタ選んだんじゃないの?」
福工大前を最後に、福岡市の外へと出て行く鹿児島本線。快速は古賀から、福岡市内として扱われない。
さく「でもさ、通勤時間20分だし。いいんじゃない?」
もも「そうかな…?マンションとか集まりすぎて、ぎっしりなんて。」
次第に家々が少なくなり、田舎らしい風景となる。博多への通勤圏を抜けたらしく、そのまま山へと入っていくようだ。
さく「…ここだと車しかないだろうし。」
もも「ってか、アンタ原付あるじゃないのよ。」
海老津で特急の通過を待つ。その特急こそ、博多で見た『にちりんシーガイア』7号である。
なぎ「あれ…、どこまで来た?」
もも「よく寝てられたわね…。」
国道3号と並走する鹿児島本線。福岡と北九州の合間にあたる山間を抜け、建物も多くなっていく。
さく「たまにあるんだよね、あのちょっとギラギラ?」
なぎ「ビルな…、なんか浮いてるっていうか。」
北九州市内へ入り、快速は折尾に停車。高架化された鹿児島本線に続いて、筑豊本線(福北ゆたか線,若松線)が高架化される。歴史ある駅が近代化しようとも、ホームの立ち売り駅弁は変わらず健在だ。
めぐ「…もう1回かな?」
もも「…乗るってことよね?」
黒崎まで来ると工業都市らしく、煙突から煙を出す光景を見られる。並行するように都市高速が通っており、2009年時点で古めかしい標識が残っていたのを覚えているもの。後に調べればこの付近、都市高速ではなく国道3号バイパスだったり。
戸畑から北九州市営の渡船で若松へ渡ったのも、もう昔の話になってしまう。湾の上を跨いでいる若戸大橋は、2018年いっぱいで無料化される見込み…。
もも「気になるなら大きい免許とか、とればいいのに…。」
なぎ「あってもここまではこれんだろ。」
47.小倉8:45発→門司8:52着 普通2226M/門司港行き モハ415-111
小倉から先、門司港行きはすぐ隣にいた。乗車時間が短いため、オールロングシートで全く問題ない。
さく「…はい。」
もも「答えないわよ?」
引き続き海に近い工業地帯を進んでいく、北九州市内の鹿児島本線。門司までの1駅は少々長い…。
めぐ「眠く…、なる?」
なぎ「寝てないならな…。」
博多から84分。下関へ向かうには乗り換えとなるが、門司で少々時間があった。することは…?
もも「はい、いつものパターン。」
さく「暑いだけだもん。」
48.門司9:08発→下関9:15着 普通5138M/下関行き モハ414-109
ホーム移動を経て下関行きが入ってきた。同じ415系でも、こちらはボックスシート。鋼製車両は鹿児島地区の車両を除いて2018年現在、全て大分の所属となっている。
さく「涼しけりゃそれでいいかも。」
なぎ「…もう、余計なこと言うな。」
関門トンネルへ入っていく。このトンネルで交流電化と直流電化が切り替わるため、JR九州は現在も415系が用いられている。置き換えるには専用設計が必要なため、容易に進められないのだろう。
めぐ「さようなら九州…。」
もも「今回…、野球は見たけどさ?最短でしょ。」
本州に、ただいま。当たりの景色は反対側だったか…?
さく「まあ…、ダメだったら次あるでしょ。」
めぐ「あるとは思うけど…、どうしようね?」
下関の車両基地を見ると、トワイライトエクスプレス『瑞風』専用の編成がいた。かつて大阪から札幌を結んだ客車から引き継がれるように、ハイブリッド気動車は緑色系の装いをまとっている。
もも「アンタらは…。」
なぎ「金ないからパス。」
九州の交直流電車が乗り入れるのは下関までとなる。次の新山口行きは同じホームから発車するものの、せっかく下関へ来た以上は触れておきたい。
めぐ「乗り換え短かったし、なくって。」
もも「そういうのは思いつくんだもん。」
下関の駅ビルは、三角形をなした正面形状が印象的。かつての趣があった駅舎は2006年に焼失してしまったため、それを再現したものという。
めぐ「ブルートレイン来なかったって話、いい?」
なぎ「ああ、放火されて運休ってか。」
(つづく)