2018年8月25日(土)午後3時18分 福岡市博多区・博多駅
42.博多15:20発→唐人町15:31着 普通489C/筑前前原行き 1030
JR筑肥線と直通する地下鉄空港線。トイレ不要な区間運用は双方が用いられ、地下鉄の車両が来た。開業時から30年以上用いられているステンレス車体であり、古さをあまり感じさせない。
さく「これって何年物かわかんないんだけど。」
めぐ「…どうかな?」
もも「意味ないなら飛ばして。」
結構座れるものだが、景色そのものは地下なので全く見られない。11分で最寄り駅の唐人町に到着。ここへ来た以上、もう目的はおわかりだろう。
もも「そういや、何も説明なしで九州来ちゃったけど…。」
なぎ「今日は。」
もも「もう遅い。最初に指定席以外、ほとんど渡されてわかってた。」
(S)博多→唐人町:福岡市地下鉄運賃 260円
(現)コインロッカー 小300円
この駅を利用するのは2009年以来であり、このときは西唐津から『青春18きっぷ』で出口精算している。今回も目的は野球観戦であり、必要のない大きな荷物をコインロッカーへ預け入れよう。
さく「で…、なんで1人ビジターなのさ?」
めぐ「そりゃ、せっかくだし。画的にも。」
さらに"目的地"はペットボトル持ち込みOKだったはずなので、ここで仕入れて持ち込めばドリンク代もある程度抑えられる。そのまま流れに沿った形で、3出口から向かう。
地上に出るとコンビニがあった。このファミリーマートは看板に"赤い部分"が見られることから、旧サークルKサンクスから転換された店だろう。ここから『シーサイドももち』に向かうよう、旅行班は右へ…。
めぐ「ここからね…。」
もも「アンタはここで文句言う資格なし。」
しばらくは用水路共々、道なりに歩き続けよう。駅からはなかなか離れており、加えて暑さも残る8月下旬の夕方4時前。
さく「この辺住んでる人いいよね、自転車で通えるし。」
なぎ「まあ…、平日は何とかなるかもな。」
海に向かって歩くこと5分少々、交差点に来ると重厚なドーム屋根が見えてきた。
めぐ「でもまだ全然…。」
さく「地下鉄クリアしたかったんじゃなくって?」
しかしまだ入口は遠い。特に猛暑の続いた今年の夏、徒歩時間が長くなるほど不快になってくる。
もも「そういや普段、運動って…?」
めぐ「一応自転車で通えるけど、原付を週1回は動かさなきゃいけないのよ。」
周辺は商業施設などの建設工事が続いており、白無地の仕切り壁もどこか無機質なまま続く。ここまで流れに沿っているので、迷うことなく進められてはいた。
さく「前って…、9年前?」
もも「…そこから変わったって言いたいの?」
2009年のオープン戦以来となる福岡ドームは、命名権の更新などで現在『福岡ヤフオク!ドーム』を名乗っている。その重厚な外観を3Mサイズで収めよう。
しかしまだ入口は見えない。引き続き、工事用の無機質な白壁に沿って進めよう。そのまま階段と"歩道橋"があるので、上がっていけばいい。
なぎ「さあ、あとちょっとだ。がんばれ。」
めぐ「…見えてるけど、ちょっとがどれぐらいか。」
唐人町の3出口から歩くこと20分、ようやく福岡ドームの正面に出てきた。レンガ風の色合いを持つ外壁とやや赤茶けた開閉式屋根によって、美しく重厚な姿を見せている。
外周を進んでいく間、テレビカメラとそれらしき方々がいた。何か取材だろうか?
もも「いや…、アンタらの醜態さらすんならアレだし。」
さく「別に映りこもうなんて興味ないし。」
(前)S指定席1塁側(福岡ヤフオク!ドーム/福岡ソフトバンクホークス) 5500円
入場する3ゲートまで来た。今回はもともと大出費も厭わない旅行モノ。こうなれば可能な限り良好な座席を選んでしまいたかったため、1度の野球観戦ではおそらく史上最高額となっただろう。
ナゴヤドームや大阪ドームと同じように、コンコースは1周つながっている。最大の違いは1層式であることから、1フロアで完結していること。
もも「…で、たっぷり見て回ろうって?」
めぐ「そりゃ、せっかく新幹線で来たんだし。」
今回、指定された席は最上部に位置している。多額の費用をかけたところで、実質は半額以下に相当する昨年の所沢(ユニフォームなしで2600円)と似たり寄ったりな眺めだろうか。
めぐ「思ったほどまでじゃなかったかな…?」
さく「それこそ高い日と安い日じゃ違うし。」
なぎ「わかったから落ち着け。」
座席は神宮球場や以前の東京ドーム(下段部)と同じ形状であり、少々設計が古く幅があまり広くないもの。隣の区画は女性専用座席『タカガールシート』であり、ピンク色のソファー然とした座席が異彩を放つ。
もも「アンタら、こっちで正解かもね。」
めぐ「じゃあ何か…。」
さく「なんなら勝負して。」
(現)がぶ飲みブルーハワイ(ポッカサッポロ) 140円
(現)特産三ツ矢青森県産王林(アサヒ飲料) 160円
ところで最近ではペットボトルの持ち込みがOKになっているところも多いが、ここは2009年のオープン戦から可能となっている。一応前者については、かき氷のシロップを炭酸で割ったもの。一方の後者は高級志向である以上、無果汁というわけにいかない。さあ、食べるモノを探そう。
(つづく)