2018年8月25日(土)午後2時8分 福岡市博多区・博多駅
811系と813系を連結した7両は、普通の福間行き。それぞれ制御方式を異なるものとしながら、読み替えて連結運転を行う。このような混結はJR東海や西日本でも見られる。
もも「え、そんなんあった?」
さく「あるよ、311と313とか。221に223。」
ここから小倉で折り返して、大分へ向かうソニック19号。ブルーメタリックの美しい883系は5年前でなく、9年前に乗っている。
めぐ「じゃあそろそろ…。」
もも「話飛ばすなっての。」
なぎ「時間な。」
(前)博多南線特急券 100円
これから乗る博多南行きは、到着するこだま737号がそのまま延長する形。来たのは新大阪から乗車したものと同様、700系『レールスター』の8両編成でグリーン車はない。
40.博多14:21発→博多南14:29着 特急737A/博多南行き 726-7502
名実共々自由席用となる、3号車の2列3列座席でいいだろう。東海道新幹線に乗り入れる16両編成とは雰囲気からして異なり、青緑色系のモケットが特徴。
もも「さっき指定席乗ったからって?」
めぐ「そりゃ…。」
なぎ「でも懐かしいな、この…。」
さく「…まとまってないのが移った。」
他にほとんど乗らないまま発車。この1区間は基本的に九州新幹線と線路を共有しているが、自動放送は使用されないようだ。
なぎ「18きっぷが使えないんだっけな。」
めぐ「そう。で、今日選んだの。」
回送線の旅客運用から始まった博多南線。このため速度は低く抑えられており、分岐点まで線路を共有する九州新幹線も同様に制限される。
もも「じゃあさ、あの高速?何か調べれる?」
なぎ「いいだろ、そんな無茶に振らんでも。」
九州新幹線と離れ、車両基地へと進む700系『レールスター』。博多から8分、そのまま終点に到着した。
めぐ「…これで終わり。」
博多南は西日本の管轄となっている。どうも見たところ乗客が少ないのではなく、編成全体の輸送量が多いらしい。ホームは車両基地の傍らに設けられた、単線の片面だけだ。
さく「狭くない?」
もも「これだけ狭けりゃね…。」
シンプルながらも、真新しい"駅ビル"が建つ博多南。最近の傾向に則ったのか、こちらも公共施設と一体になっている。飯田にて事前購入していた券類は、これをもって全て自動改札に流し込まれた。
もも「…最初に。」
なぎ「もう終わったこと引っ張んなよ。」
周囲は高層マンションが多く、住宅街というほかにない。この広場は筑紫郡那珂川町に位置しており、10月からは市制を施行し那珂川市となる。片道合計300円、10分以内でも新幹線に乗れるのが魅力だろうか?
さく「ってか、博多まで8分って相当だよ。」
もも「アンタら8分でも座ろうって…。」
(現)博多南→博多:JR運賃+特定特急券 合計300円
時間になるまで博多南の改札は開かない。さらに改札口は1ヶ所しかないため、乗客は先頭に偏りやすい。皮肉なのは後方車両に座席が多いこと…。
なぎ「やっぱり後ろ狭いからな。」
さく「だって、もともと4両とか6両だったでしょ。」
41.博多南14:47発→博多14:55着 特急748A/博多行き 726-7502
停車していた同じ編成のドアが開く。行先表記は一旦『こだま/新大阪』となってから、行先だけの『博多』となる。
もも「だからって、わざわざ同じ車両乗らんだっていいのに。」
めぐ「なんか…、選んじゃったし。」
博多南を発車したレールスター。往路と同じように九州新幹線へ合流し、最高速度は120km/h以内に抑えられる。九州一の大都会に近く、景色はひたすら集合住宅が多い。
さく「…ってか、入ってない?」
もも「こういう時、動かないもん。地図帳担当はさ。」
やがて在来線の車両基地が広がってきた。こちらはJR九州が使用する南福岡車両区であり、福岡地区で運用される811系や813系も所属している。さあ、もうすぐ博多だ。
往路と同じく8分で到着。乗った700系『レールスター』はそのまま、こだま748号として新大阪へ向かう。
さく「あれ…、切符は?」
めぐ「…入ってたん、だけど。」
博多南の券売機で購入した乗車券と特定特急券はサイズが小さく、知らないうちに紛失してしまったらしい。乗った車両は新大阪へ発っており、戻ることはできない。
もも「ほら、罰当たった。」
めぐ「…なんでこうなるかな?」
なぎ「どこ入れてたんだよ…?」
仕方ないので新幹線精算所に申し出ると、そのまま在来線の改札へ向かうよう促される。
(現)博多南→博多:JR運賃+特定特急券 合計300円
在来線の有人改札でもう1回現金払いし、なんとかJRの改札から出られた。
さく「いや…、300円でよかった。」
めぐ「ごめん、今度から気を付けます。」
もも「アンタさ、飯田ってか。最初からおかしい。」
ではここから地下鉄で唐人町に向かおう。地下鉄への入口は目立つ位置にありながら、あまり目立っていない印象。
なぎ「ここからは…。」
さく「出たな、タカガール。」
なぎ「黙れ。」
さて、やはり過去2度の九州遠征で触れている福岡市地下鉄。2009年に(西唐津~)姪浜から唐人町まで乗車し、2013年は博多から福岡空港まで乗車済み。今回この区間を乗れば逆向きながら、空港線を全線乗車することとなる。
(つづく)