2020年は紆余曲折あって、プロ野球の戦力外通告が行われないことを想定。年末恒例のドキュメンタリー番組も制作できず、代わりに製作陣が目を付けたのは…?
このところ、テレビ番組は急激に変化している。生放送番組に別室からリモート出演させる等、各種対処によって出演者を守ってきた。だが視聴者の多数派意見として、そもそも出演自体が不要不急だったとは予想していなかった。
日中はスポンサー等のしがらみも大きいうえ、近年では質の低下が著しいもの。テレビ出演するにしてもスタジオ内では座ったままほぼ動かず、そんな何もしていない人数が総じて多すぎる。
(だいたい『99人の壁』ってなんだ、通常時に人数が足りてなかったじゃないか。)
生放送番組は生放送番組で、時間が長すぎる。1枠60分以内、1日合計180分以内でまとまってほしい。そうすれば間延びすることなく、必要最小限の出演者だけで必要な情報だけを届けられるというものだ。
その裏の思惑…、この機会に業界人そのものを一掃しよう。テレビ局や制作会社は経費削減という名目上、次々と非情な通告を出演者へ…。一部は潮時だからと受け入れるも、大半は納得することなく抵抗。シュプレヒコールの波は迫っていた。
こうしてトライアウトという名目で、緑山スタジオに集められた者たち。何をされるのかもわからず、それは告げられた。
「君たちは今から、『SASUKE』のファーストステージに挑戦してもらう。」
クワッドステップス→ローリングヒル→ウイングスライダー(旧:タイファイター)→フィッシュボーン→ドラゴングライダー→タックル(※女性ハンデ半減)→そり立つ壁
(制限時間:男性100秒、女性130秒を想定)
1発でクリアできれば、本戦にセカンドステージから出場できるというもの。しかし…。
「クリアできなければ、業界から引退せねばならない。挑戦しなくても同様だ。」
あくまで疑問を呈したい者。子を育てる母親として意見を述べたい者。要因となった感染症を過度に恐れ、過激な見解を述べた者。本業そっちのけで司会業に打ち込む落語家。アイドルグループを繁栄させつつ、芸能界を支配しつつあったプロデューサー。そして居座るお局。
鋼鉄の魔城は"ブーマーリムーバー"なのか、それとも…?
(※この企画はフィクションですが…?)