2020年は予定されていたオリンピックの都合上、横浜DeNAと東京ヤクルトが東京ドームで公式戦を組んでいました。年内は行われないこととなり、公式戦実施可否にかかわらず本拠地へ振替となっています。この段階で出向く理由もなくなり、外出自粛に専念できることでしょう。
(※引き続き在宅のままお楽しみください。)

2020年4月24日(金) スマイルホテル旭川からスタート

 朝食はなかなかのバイキングであった。ただ今回は時世上と時間上、両都合から遠慮することになりそうだ。
さく「せっかくだけど、…何時からだったか。」
めぐ「出発8時なら、そんなに入れられないかな?」


18.旭川8:35発→網走12:17着 特急オホーツク1号/網走行き
 旭川からのメインイベントは、4年前に乗車していない石北本線。こちらも特急の車内から、じっくり車窓を写真付きで眺めたい。利用は当初から少ないらしいので、自由席でいいだろう。車両はかつて"スーパーじゃない"北斗で用いられていた、キハ183となる。
もも「また多くなって…、それこそオーバーシュートだか。」
めぐ「写真欲しいもん、景色の。」


 上川からはいよいよ"何もない"。この区間は普通すらまともに本数がないため、行程を組むにもネックとなる。
なぎ「ってか、まさか切符は…?」
さく「まだ名古屋からつながってる。」

 遠軽で進行方向を変えるのは、かつて名寄本線が直進方向に接続していたため。
さく「もう大昔だもん、全然わかんない。」
もも「本線ってあるんだから、よっぽど何かとかあるんじゃない?」
なぎ「留萌は?」
さく「アレも…、本線だね。」

 網走に到着。実はここでそのまま、石北本線を引き返す手がなかったわけではない。ネックとなったのは駅売店と付近のコンビニが閉店したということ、特急では折り返し時間が両極端になること…。
さく「片や10分ちょっとしかないし、もう片方だと夕方6時まで観光ってわけじゃないけど。」
もも「本当、この時期だからキャンセルでよかったかもよ。」
なぎ「昼…、旭川から引っ張るわけにも。」
めぐ「コンビニなくなっちゃったけど、ファミレスはあるっぽいって。」
もも「そんなもんよくわかったわね。」

 ならば強引にでも釧網本線へ進めてしまおう。2020年4月初旬時点では線路冠水等により運転見合わせとなっていたが、4月17日に運転を再開した。以下、運転見合わせが生じないものとして記載する。
さく「これだと3時間待てば進める。」
なぎ「…切符は?」
めぐ「一応…、どっちでもいいけど。」
もも「切ったら?先進むにしたって、アンタらのことだし。」

19.網走15:10発→釧路18:45着 普通4729D/釧路行き
 いよいよここからは本州から道内で最も遠い鉄路であり、思えば高校の修学旅行でよく接触できたと。
さく「え、本当!そんなとこまで?」
もも「こういうのは得意げだもん。」

 当時は並行する道路をバスで進み、ウトロ温泉へと向かっている。実行するならば、やはりどこか途中で1泊すべきなのだろう。
めぐ「網走監獄見た後だから、もう暗くなっちゃってたのよ。」
なぎ「…温泉はどれぐらい?」
めぐ「知床半島の…、時間忘れた。」


 知床斜里からも乗車を続けたい。そして、とうとう未知なる地へ進んでいく。
なぎ「…案外飽きたりしてな。」
めぐ「…そう?」
もも「アンタが先進むったんでしょうに…。」


 4年前でも乗客が少なかった釧網本線。座ってじっくり景色を味わうとして、時間との戦いでもある。日没前に塘路まで進められれば、まさしく"完全な形"だ。
さく「そりゃ、座るならリクライニングだよ。」
もも「遅い遅い。網走の段階でそれ言って。」

 釧路に到着してまた一難。当日中に札幌近郊へたどり着くためなら、特急へ14分で乗り継がなくてはならない。加えて4年前は指定席が満席であり、自由席も通常2両しか設けられない。
もも「それこそ指定とりなさいよ。」
めぐ「…当日取れたらいいんだけど。」


20.釧路18:59発→南千歳22:27着 特急おおぞら12号/札幌行き
 こちらは4年前と同様、(キハ)283系と記載。乗って座ってしまえばあとは早い。この区間は4年前に乗っているので、景色を見るまでもなく寝るだけだ。
なぎ「…いいのかそれで?」
さく「もう…、することないじゃん。」


 そのまま4年前と同じく『新千歳空港温泉』の"深夜コース"とも考える。朝食付きで3000円となり、こちらは時世上バイキング方式が休止されると発表された。(※4月22日~5月6日は全館臨時休業)
めぐ「2回目だから大丈夫だとは思うんだけど、やっぱりちょっと不安かな?」
もも「ああ、変に迷ってつかまったり?」
めぐ「間に合うかな?11時に。」

21.南千歳22:38発→札幌23:15着 快速エアポート225号/札幌行き
 もう1つは札幌市内へ入り、やはり4年前に利用しているすすきののネットカフェ。札幌駅からはやや距離が離れているものの、徒歩移動は可能な距離。地下でも地上でもOKだ。

 これにて"複雑で奇怪な長距離片道切符"は、ようやくその道のりに終わりを迎える。運賃距離で計算すると1910.5km。北海道へ渡って261km以上乗車する場合は770円が加算され、名古屋市内から(常磐線→新幹線→小樽を経て)網走まで20460円。
さく「ここは案外大したことなかったかも。」
もも「こっちはいいの、そこからよ。」

 さらに釧路を経て南千歳まで1枚で収める場合、2400.7km(実キロ:2323.9km)と出てきた。運賃は24420円となり、40km単位となることから新札幌(ないし白石で"1周する")まで同額になる。
もも「…本当、キャンセルでよかったわよ。」
めぐ「…あんまりフリー切符とか使えそうなのなかったし。」

予備.網走17:25発→札幌22:53着 特急オホーツク4号/札幌行き
 念のため今後の予備として、網走からそのまま折り返して札幌という"プラン"も考えた。こちらもこちらで乗車時間5時間半という長丁場になる。
(つづく)