旅行班緊急机上集会~春に何をしようとしたのか~
訪れるはずだった、春。それは未知なる感染症、ウイルス。新型肺炎によって幻に…。
先駆けて企画していたオープン戦(ナゴヤドーム、新プライムツインの調査)は無観客試合になり、以降も日々情勢は悪化。オリンピックも延期が決定した。先が見通せない中、できることは少しでもないだろうか…?
そこで今回は"机上旅行"として、計画のみに終わった旅行企画を披露しよう。以下旅行班の集合としているが、物事は"主"のパソコン内で完結していることに留意し記載する。
さく「ま、2次元キャラだし何やってもいいでしょ。」
なぎ「早速だけど黙れ。」
もともと企画段階で"0にも2にもなる"可能性があったもの。3月時点では乗車券やホテル等の予約こそしていなかったものの、実行を前提としていた。その後の動向は察してほしい。
めぐ「まさか0になるとは思わなかったもん。」
もも「いいけど、逆に2とか3ってのが何か…。」
では"幻の旅行記"、スタート!
めぐ「いきなりだけど、プランBで。」
もも「あのさ…、意味わかってんの?」
2020年4月21日(火) 獅子王の祭典~ライオンズ命名70周年記念~
もともと2018年以降にそこそこ出向いており、わざわざ視察するまでもなかった東京ドーム。加えて予防の観点から、鳴り物応援も規制される。そこでさらに人込みを避けるべく、急遽"プランB"を考案した。
めぐ「ユニフォームだけもらって、そのまま直で帰るってのだけど。」
もも「また…、最初からそれが目的だったくせに。」
さく「せっかくだし、試合。」
めぐ「普通はそうするけど、こういう時期だし。あの野球居酒屋?」
それこそ"時限観戦"を旅行班流に緊急応用した、限定配布ユニフォームだけ持ち帰る作戦だ。試合決行となるならば配布され、当日のみであることから向かわねばならなかった。この段階で配布方法は決定しておらず、場合によっては場内へ入ることなく終わる可能性も…。
なぎ「で、昼から新幹線と。」
めぐ「新幹線は最初からそのつもりだったかも。」
B1.名古屋13:36発→東京15:15着 新幹線のぞみ20号/東京行き
東海道新幹線『のぞみ』はかなりの頻度で運行されており、自由席ならばタイミングを見計らって乗車可能。それこそ"12本ダイヤ"もあるし、むしろ名古屋では博多始発便のほうが空席を狙えるという…。
めぐ「なんかね…、正月早々見たら空いてたし。」
さく「元日は基本動かないよ。」
もも「…いいけど、新幹線は1回乗ったからパスするの?」
進行方向右側の景色は昨年、往復分でほぼ押さえてしまっているようなもの。左側に座ったならば、もう少しだけ取り上げるとしよう。
B2.東京15:40発→御茶ノ水15:44着 快速/高尾行き
東京ドームへ出向く前、新たに開業した『高輪ゲートウェイ』という考えがなかったわけでもない。ただ今回の趣旨とは反する上、しばらくは見物客だけで周辺に何もなし。最寄り駅の水道橋へそのまま向かうとしよう。
なぎ「アレはまだできてないんだろ?」
めぐ「駅だけで、まだビルとかはこれからだし。」
B3.御茶ノ水15:46発→水道橋15:48着 各駅停車/三鷹行き
直通できずとも対面乗り換えは容易であり、まさしく"ドアtoドア"で8分。到着すればあとは早い。
もも「アンタそれ、正しい使い方わかって?」
めぐ「想像で、こんな感じかなって。」
(前)ライオンズ70周年・2F指定席(東京ドーム/埼玉西武ライオンズ) ※中止
2020年は福岡ソフトバンク,東北楽天,千葉ロッテの主催試合が東京ドームで組まれず、埼玉西武の主催試合は組まれていた。これはライオンズ70周年記念行事の一環だったらしく、やはりユニフォームが配布される試合。チケットは発売初日に息まいて確保…。
なぎ「最初からもらう気だったな。」
めぐ「本当はグレー系にしてもらえればだけど、あのデザインいいよ。」
さく「前とは立場逆…。」
選んだのは例によって2F指定席(3000円)。もともと見切り発車で確保したものだったが、情勢の悪化で開幕も延期。この試合も"延期"になり、ユニフォーム配布も中止。まさに"不要不急"となってしまった。
もも「で、払い戻しもしたってわけね。」
めぐ「お金とポイント戻って残骸になっちゃった。」
B4.水道橋17:08発→御茶ノ水17:10着 各駅停車/千葉行き
さてこの改正で早朝深夜に存在していた、各駅停車の東京乗り入れが廃止。水道橋から(神田,)東京駅へは、全時間帯で御茶ノ水乗り換えが必須となっている。これは快速線グリーン車導入に向けた、系統分離の準備が目的だ。
さく「なんなら、甲府からグリーン車付きで直通とかも。」
なぎ「やめとけ。」
B5.御茶ノ水17:11発→東京17:15着 快速/東京行き
もっともな話、秋葉原から山手線外回り(or京浜東北線)という選択肢もある。こちらは乗り換える際に階段を下りなければならず、手間だと考えるのが一般的だろう。
めぐ「…トイレしたくなるかも。」
もも「行きなさいよ、今。」
めぐ「今じゃないって。あと、名鉄もトイレに石鹸液あった。」
B6.東京18:00発→名古屋19:39着 新幹線のぞみ101号/岡山行き
東海道新幹線でスピードを重んじるならば、かなりの頻度で運行されている『のぞみ』を選ぶことだろう。自由席ならば往路とは逆に、新大阪発着便が狙いやすいはず…。
さく「なのに岡山行きって。」
なぎ「適当に時間選んだんだろ。」
めぐ「なんか、臨時便ってわかんないし。」
車両は往復ともN700で統一されたため、ほぼ気にする必要はない。臨時便については需要が減少したため、運休が多数発生しているという。まあ、乗ってしまえばそれまでだ。
もも「…単にもらって終わっちゃってるし。」
さく「2にもなるってのは、当日間に合わなかったパターンなんだよね。」
モノを受け取るだけの新幹線東京往復など、もはや"旅行"とは程遠くなってしまった今回。実際には物事そのものが行われなくなったため、結局"旅行らしきもの"にすら至っていない。
なぎ「逆に…、よかったかもな。何もなくなって。」
めぐ「本当、逆に良かった。」
では本来どのようなものとするつもりだったのか、次なる機会に…。
(つづく)