某日、都内某所。呼び出されるように集められた人たち。東京を拠点とする大企業の社長、政治家ばかりである。

 



 共通点…、それはシーズンチケット保有者であること。そして呼び出された際、パワハラ防止という名目で本人のみが集められたこと。
 

 


 各々何が起こるのか、何が目的なのかわからないまま。それは告げられた。
 

 


 東京一極集中主義者の祭典へようこそ!

 

 

もしもの世界(1) ようこそ東京一極集中主義者の祭典へ

 某日、都内某所。呼び出されるように集められた人たち。東京を拠点とする大企業の社長、政治家ばかりである。

 共通点…、それは東京ドームのシーズンチケット保有者であること。そして呼び出された際、パワハラ防止という名目で本人のみが集められたこと。しかし東京ドームのシーズンチケット保有者が、なぜ1か所へ呼ばれるのか?

 それは1つの見解…。特定プロ球団への忖度以上に発展を妨げるものなし、というもの。それこそ東京一極集中であり、東京一極集中主義者によって動かしていると。これに否定するもの、心当たりを感じて悪寒を覚えるもの。そして完全に開き直るもの。

 それぞれの思惑が交錯する中。東京ドームの(本拠地)主催試合は一般販売のみに限定されると、唐突な宣言。さらに球団を保有する新聞社が発行し、購読者へ配布する招待券も禁止された。そんな中で1試合残された、シーズンチケット保有者向け招待試合。

 これは保有目的が接待等を行うためとされ、年間でバラけたものをこれら共々集約させると。要するに"接待"は、この1試合で全て完結させなければならない。それらを行う権利獲得のために、大企業の社長や政治家が目的1つ告げられず集められたのだ。

 そして1組あたり正味60席分の座席を決めるべく…、競走(競争)せよ。窓口まで走って座席を確保しよう。1回につき2枚まで可能。それぞれ手元のチケットがなくなれば、チャレンジは終了。1試合の観戦権利を獲得し、これを座席がすべて埋まるまで続ける。

 盟主は…、その意義は…。向かう先は…、破滅の未来…!?




(※この企画はフィクションです。)