お待たせしました。今回から元日の続きを流していきます。
 

 

2020年1月1日(水)午前7時17分 愛知県常滑市・中部国際空港

 さあ、時間はまだ十分にある。ひとまず来た道を戻るとして、スカイエキスポの"A"はこちらに面していた。調べれば表記されるアルファベットは展示ホールのこと。Aは単独、BからFは5区画分を一体化させて運用可能という。
めぐ「なんかAだけ違うみたいな…?よくわからないけど。」
なぎ「…わからんなら家帰って調べろ。」


 改めて、愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』。多くの来場客を捌くためか、正面のスペースが広くとられている。


 正面にあるのは看板というのか、サインポールというか。旗ポールの多さが"国際展示場"らしい。
さく「並んだはいいけど、また逆光なってない?」
もも「いいんじゃないの?それでいいってんなら、こっちは手出ししないし。」


 バスやタクシーのスペースも用意されている。停留所ではないため、定期路線がここを発着するということはない。
ひろ「…あるか?」
めぐ「今はないけど…。」


 カウントダウンライブなども行われていないため、入口は閉じられている国際展示場。当然ながら誰もいないので、静まり返っている。
さく「ライブあったら多分ここ来ないよ、迷惑なるだけだし。」
もも「ってか、そういうのどうせ興味ないくせに。」


 建物越しに初日の出が顔をのぞかせる。こちらを先に見なくてよかったと…。
ひろ「…また逆光。」
なぎ「これをシルエットだとか…。」


 第2ターミナルへの通路が、道路をまたいでいる。道路そのものはもう少し続いているようだが…?
めぐ「こういう新しい道路って気になるの。」
もも「好きにすれば?」


 駐車場は空港のそれとは別で扱われており、料金体系も異なるもの。大きく2か所設けられており、建物に近い第1駐車場は閉鎖。第2のみが利用可能となっているようだ。
さく「これ多分、完成してないんじゃないかな?」
なぎ「完成ったって、平面だろ。」


 エレベーターを上がって、ガラス窓の多い通路へ進もう。動く歩道といった"ギミック"もなく、横幅が狭い中をただ直線で結んでいる。
もも「本当、殺風景なもん。まっすぐなーんにもない。」


 通路からも眺めてみよう。現在に至るまで空港島は拡張工事が進められており、臨時駐車場としての"暫定運用"も終了。駐車可能台数が減少した。
なぎ「ほら、平面ばっかり。」
さく「…使ってほしくないかもね、あの駐車場。」
ひろ「ちょ、後ろ来てる…。」


 常設駐車場の建物からも通路へ直結しており、空港から駐車場は出入口部分にカートを置くような流れ。スーツケース持参の際は音が発せられるので、大きさ共々よくわかる。
もも「こんないっぱいな駐車場なんか…、ね?」


 通路の屈折部分から周回路を見よう。工事の進捗によって駐車台数が少々戻ったとはいえ、基本的に繁忙期は満車状態が続くもの。定時性を考えつつ鉄道やバスで入り、時間に余裕を持たせたい。


 第2ターミナルの建物は、道路越しにもう少々離れている。
もも「…あんまり写真多くして、後でまとまんないとかナシよ。」
めぐ「…そうしようとも思ってるんだけどね。」


 そのまま『FLIGHT OF DREAMS』 (フライト・オブ・ドリームズ)の建物内部へ進む。店が並んでいる通り道ながらも、さすがに元日の早朝。開いていないのも当然だろう。
さく「あんまりお金ないならよかったかも。」
ひろ「金は…、結構使ったかも。」


 レンガ調の壁に突き当たるので、第2ターミナルは左へ。開いているのはカフェとコンビニ、発着案内のカウンターぐらいしかない。
めぐ「この感じがなんかいいのよね…、レンガ。」
なぎ「いいけど、実際使うのはややこしいかもな。」


 そして『フライト・オブ・ドリームズ』の名を示す航空機。展示されているのはボーイング787の初号機であり、愛知県内に部品の製造工場を有するということから寄贈されたのだろう。この時間はカフェから見るほかなく、撮影も"柵"の外から行った。
もも「そういうとこ。せっかくあるんなら、入って中から飛行機とればいいのにやらない。」
めぐ「…第2見て、また戻る時間わかんないし。」


 建物を抜けて、第2ターミナルへの通路は屋外に出る形。元日の寒い朝で風もあり、尚更寒く…。
めぐ「これいつも傾いちゃうんだけど。」
さく「もうちょっと安定したポーズ?」


 第2ターミナルにもバスやタクシー等の乗降場が設けられており、通路からそれを眺めてみる。周回路とは隔てられているようで、少々複雑な造りを成している。
なぎ「全部は回れん。」
もも「で、また懲りずに繰り返しだもん。」


 そんな第2ターミナルは2階建てとなっており、2階の出発口から見ていこう。関西国際空港の第2ターミナルがそうだったように、中部国際空港のこちらも格安航空専用。造作などは簡素にまとまっている。
ひろ「あ、前に行ったとかあったな。」
さく「成田の第3も、多分こんな感じだと思うよ。」


 外のスロープから下へ降りると、まずはバスやタクシー等の乗降場。系統によって全便ではないものの、こちらを発着するようにもなっている。
もも「このためにわざわざ回り込むってんだもん。」
めぐ「はいはい、悪うございました。」


 到着便のまだ少ない時間帯とあって、人の少ない到着口。もともと簡素な造作もあって、尚更殺風景な空間となっている。1階のコンビニはまだ開いていない。
めぐ「トイレいい?」
なぎ「じゃあ、ついでに。」
さく「出た、連れトイレ。」


 ここから第1ターミナルは道路ですぐ近いところ。バスは位置関係の都合上、第2ターミナルが発着とも先になる。徒歩ならばスロープ、もしくはエレベーターで上がっていこう。


 2階へ上がった後、そのまま引き返す形になる。地上を最短距離で歩くことはできず、道路をまたぐため遠回りに…。
もも「こっちはこっちでまたややこしくするし。」
さく「…次って何分だっけ?」
(つづく)