315系の投入が決まった件

 JR東海のリリースより共同通信等のニュース記事が先だったという話だが、おそらく元日の発表だったためにリリースできなかったと推測。1月上旬現在JR東海からの公式リリースはないが、まあいずれ発表があるとして…。

 新たに投入される『315系』。新幹線のN700Sは"最高"を示すように"Supreme(スプリーム)"と付けられ、偶然にも315で"最高"と語呂が合う。まさしく在来線の"スプリーム"だ。

 これに対して従来のN700も進化し、末尾に"A"を追加。新規投入編成と共に"Advanced(アドバンス)"のごとく、共通化も進められている。在来線の313系も"アドバンス"らしく、機器更新と共通化が進められるだろう。

 そこで例によって勝手ながら、投入案を示すこととする。(※あくまで私案であることに留意したい。)

313系1000・1100番台(神領:B1~B5編成)
 このグループは編成数が少ないこと、過去に電気二重層キャパシタを用いた試験が行われたことから着目。315系向けの機器類を先行搭載して、各種試験を行い比較してもらう。この段階では各種互換性も考慮したい。

315系1000番台(神領:B7・B8編成)
 続いて先行投入分として、各種試験を反映させた4両編成2本の投入へ。量産に向けて、引き続き各種試験を行う。211系0番台4両編成2本の置き換えも兼ねるため、量産をもって国鉄車両がJR東海から全廃となる見込み。

 編成番号は313系と共通化し、続き番号を原則としたい。車両不足によって神領から大垣へ転属したB6編成は番号そのまま、313系の"アドバンス"改造完了まで穴埋め用でよろしいかと。

 


 さて東海道本線は特にシーズン中、長距離利用も多いもの。その実態は名古屋地区と静岡地区で異なり、前者は快速ありでクロスシート。後者は快速なしでロングシート。一方で静岡地区は近距離利用も多く、クロスシート一辺倒でもよくなかったり。


 その点、近鉄名古屋線の急行はなかなか考えたと。クロスシート車両に長距離乗客(例:近鉄名古屋~伊勢中川)を集めつつ、短距離乗車(例:近鉄弥富~桑名)に特化したロングシート車両を連結して分離させている。トイレも編成全体で1か所以上は完備。

 長距離乗車でトイレなしは論外だが、まだ十分とも言えないJR東海。問題とされるのはむしろそちらだ。名古屋地区は普通でも全編成クロスシート+トイレありなのに、静岡地区は普通しかなくトイレなし車両すら主力。しかも増結することがあまりない。


 それこそ、名古屋地区の普通と静岡地区で編成を共通化させてしまえばいい。ロングシート車とクロスシート車を併結させ、原則6両編成以上ならば問題ないはずだ。315系はさすがにトイレを設けるだろうから、これをもって静岡地区のトイレなし問題も解決。

 名古屋地区の快速については北陸新幹線敦賀開業後、『しらさぎ』と一体化させて指定席をも設定することを考えた。これについてはクロスシート6両編成を主としており、ここではあえて動かさないでおく。

 一方で中央西線(名古屋~中津川)は最大乗車時間がせいぜい80~90分。短距離利用も多いうえ、オールロングシートで全く問題ない。最大10両編成は圧巻だ。ただ同じ神領車両区が管轄する関西本線では、5両が限界といったところ。そこで…、である。


 静岡地区211系の置き換えでクロスシート車両とロングシート車両をそれぞれ投入、既存編成も一部入れ替えて名古屋地区と中央西線へ。最終的にはそれぞれの所属先でまとまった編成数を確保し、不足時に編成ごと"貸し借り"を可能にしてみる。

 車内外の案内装置については"幕"がなくなり、全てコンピューター制御化すると考えよう。これで編成を貸し借りする際、案内装置の"書き換え"だけで済む。
(つづく)