めぐ「改めまして、あけましておめでとうございます。2020年はオリンピックありますけど、チケットなんかは全く申し込みもしなかったわけでして…。はい、元日から出かけてきました。」
(似顔絵メーカーCHARATにて作成。)


2020年1月1日(水)午前5時25分 愛知県あま市

 年が明け、まだ暗い早朝。いつにも増して静かな通りである。開いているのは新聞店だけであり、元日は例年重量が増すことが恒例。


(現)香ばし麦茶(キリン) 130円※軽減適用
 今回は水分を事前調達できず、当日に自動販売機で購入。そんな元日の初電車こそ、ある種目的みたいなもの。名鉄は終夜運転を行わないため、そのまま年間の初電車となる。


0.木田5:33発→名鉄名古屋5:53着 普通/伊奈行き 6460
 津島線の"開幕投手"は、なんてこともない6500系前期型オールロングシート改造車の4両。極端に混むこともなく、空きが目立つ程度の乗客数かと…。


 まずは名古屋駅に到着。ここからは中部国際空港へ向かいたいため、ミュースカイの指定を調べてみる。しかし空席はないようだ。
もも「まずはあけましておめでとう。」
さく「おめでとうございます。」
もも「あ、もうだいたいわかる。年明け早々呼び出して何するかっての。」


 4番ホームのコンビニで仕入れたあと、豊橋行き準急が3500系と3100系の計6両で入ってきた。準急の有松,中京競馬場前,豊明だけでなく本笠寺にも停車し、東岡崎から急行となる。


 6:02発のミュースカイ(中部国際空港6:32着)が、8両ながらも空席のなかった便。新鵜沼始発にして、既に乗客は多く荷物も多い。次の特急も満席となった。


 その特急は…、新車だ!

1.名鉄名古屋6:07発→中部国際空港6:44着 特急/中部国際空港行き 2463
 一般車両も空席は少なく、大荷物となれば空港へ向かうと決まるようなもの。適当に空席へ座っていこう。
もも「…でさ?空港は初日の出見て、第2ターミナルもちょっと見ようって。」
めぐ「せっかくなら、見たいじゃん?」

 金山で入ってきた特急は、一転して空席ばかりの様相。名古屋本線としてこちらからは乗り換えられるものの、逆はできない。乗り換えた際は途中で先ほどの準急を追い抜かす。
もも「別にテレビ見てりゃ楽なのに、寒い中原付で行かんだって。ブログもまだなんでしょ?」
めぐ「いや…、テレビもあんまり合わないっていうか。見たくもない紅白とかあるし。」


 神宮前で乗る人も多い。2200系中期投入分以降の一般車両はクロスシートが1列2列となっており、座席数が少ない分立ちスペースは多くなっている。昨年4月下旬、大型連休初日の快速急行と同じだ。
もも「無理して新車だからって、寝たっていいじゃん。」
めぐ「3時間しか実質寝てないから、じゃあ。」

 これまでの"便乗企画"と異なり、あまり乗って来なかったはずの太田川からも乗ってくる。近隣住民なのか知多半田方向からか、あるいは駐車場を利用したのだろうか?


 新舞子に来て、空が明るくなり始める。あおなみ線の空港乗り入れで合流点になる計画だが、最低でも2面4線ホームへの拡充は欠かせない。


 常滑では普通からさらに乗車してくる。津島線において平日の初電車は中部国際空港行きであり、全区間普通であることから時間も要するもの。急ぎならば途中でミュースカイか快速急行に乗り換えたほうがいいだろう。


 空港島へ渡る橋からも収めたい。雲は少々見られるも、晴れた夜明けの空が美しい。これは大いに期待できるだろう。
めぐ「そっちから上がるの…。」
もも「…何が?」


 37分で到着した中部国際空港。折り返しは系統として珍しく新鵜沼行きだ。
もも「この温度差よ。」
さく「中、結構暖かかったもん。」


(M)名鉄運賃:木田→中部国際空港 1090円
 駅の改札を出たところが『アクセスプラザ』となっており、そこから左右に分かれる形となる。スカイデッキのある第1ターミナルは右だが、日の上らないほうとなる。左の第2ターミナル方向へ進もう。
なぎ「てっきりそっちとばっかり。」
めぐ「さっき中で気づいちゃった。」


 外に出て右へ進めば、第2ターミナルに向かうことができる。
もも「ってか、海のほう行ったほうがよくない?」
さく「…またフラグ立てちゃってるかも。」



 今日はそのまま直進し、長い通路を動く歩道と共に進んでいく。愛知スカイエキスポもこちらと案内が出ている。
さく「なんか寒い夜明け前って不思議な感じ。」


 地上へ降り、高速船のりばに出てきた。ここからは津なぎさまちに向けて『津エアポートライン』が就航し、概ね1時間間隔で運航。機会があれば、ぜひ乗ってみたい。
めぐ「ま、その時はそのときで。」
なぎ「する気満々じゃねえか。」


 今回は進路を変えてスカイエキスポのほうへ進みたい。空港島内は片側2車線道路が巡回できるように配置され、各ターミナルや駐車場との間を行き来する道路と…。
めぐ「こういう道ってなんかね…。」
もも「あのさ、新年早々まとまらないのに始めるのやめなさい。」


 姿を現す巨大建築物。それこそ2019年に完成した、愛知県国際展示場『Aichi Sky Expo』である。日本では4番目に大きな規模を誇る展示場らしく、空港に隣接するものとしても国内唯一だという。
なぎ「ここ、左でいいよな?」
さく「左は…、海になるね。」



 左に進んだ片側1車線対面通行の車道と歩道。空港島へ結ぶ橋は自動車専用であるため、原付でたどり着くことはできない。この道自体は行き止まりであり、駐車の禁止されなくなった"末端部"に車が集まっていた。
さく「これはこれで迷惑とか。」
もも「いいんじゃない?禁止されてないってんだし、早い者勝ちで。」


 人もそれなりに集まっているところで、とりあえず鉄柵の前を確保。デジカメのM2サイズで空を写せば、ブルーグレーとオレンジのグラデーションが美しい。
めぐ「もうすぐかな…?」
なぎ「始まるぞ。」


 そして2020年、始まりを告げるご来光。今年はいいスタートになりそうだ。
めぐ「甲府以来の。」
なぎ「そんなんあったな。」

 2009年は甲府から拝んだことにしている初日の出。それから早11年、当時から数えると3代目になる携帯端末でも収めよう。こちらはオレンジ色がより強く出ており、また違った風合いになっている。


 デジカメの設定をSサイズに戻してもう1枚。プログラムAEのままズームアップしたところ、うまく捉えられなかったらしい。
さく「あの時は長野行くんだったし。」
もも「いいけど、アンタら今年の目標とかないわけ?」



 時間がなかった11年前と異なり、今年は時間を多く確保している。気が済むまでじっくり、初日の出を拝もう…。


 そんな初日の出が照らすのは、スカイエキスポの"裏手"たる搬入口。


 歩道の外へ出ていた人も少なからずいたようで、鉄柵の"切れ間"から出ていったのだろう。可能な限りいいポジションで見たいというのが、人間の本望というものだろう。個人的にはわざわざ入り込まずとも、満足して見られて十分だ。
もも「ってか、ここに時間とりたくないんでしょ。」
めぐ「…見るだけならいいけど、写真多くなったら手間っていうか。」



 この空港島、陸路でのアクセスは道路と鉄道の複線橋が1本ずつ。その間にもミュースカイ(名鉄2000系)が発着していく。周辺に集まっていた車はいつしか去っていったらしい。
さく「終わったんでしょ。」
なぎ「まあ、変に埋めてんならな。」
もも「アンタらも何言ってんだか。」



 飛行機も旅立っていく。機内から見る初日の出も、また目線が違っていいに違いない。何より晴れてよかったものである。
なぎ「いい景色だった。」
めぐ「じゃあ、行こうかね。」
(続きは近日公開!)


めぐ「この続きは近日公開ということで…。似顔絵メーカーCHARAT(キャラット)で作ってみたんですけど、なんか違いません…?ということで、ここはどこでしょう?」