2019年11月12日(火)午後0時58分 岐阜県高山市・アルプス街道平湯

11-4.平湯温泉(12:50)13:00発→高山濃飛バスセンター(13:45)13:55着 中央高速バス飛騨高山線7003/古川駅前行き 濃飛バス
 高山の市街地(および飛騨古川)に向けて、始まった最終スティント。平湯温泉からも上高地に向けてバスが出ており、周辺には一般車両用の駐車場が多い。


 国道158号のバイパス(中部縦貫自動車道、安房トンネル)が合流し、再び標高を上げていく。乗鞍への分岐はどこだったか…。


 山を一気に上がれば、そこからの眺めも絶品。標高は1500m近く、そこから見られる山々も2000m級が連なるもの。


 乗鞍への分岐まではもう少々距離があった。岐阜(・長野)県道5号の多くが元有料区間(乗鞍スカイライン)であり、現在は上高地と同様に一般車両の通行が禁止されている。加えて冬季は積雪が多く閉鎖される。


 下りに転ずれば、これも急カーブと急な坂。原付だったならば、対面通行でも気を付けたいところ。


 逆光に景色を阻まれても、急な下り坂がカーブと共に続く国道。標高はまだ1033mある。


 飛騨大鍾乳洞の入口を通過。気づけば高山の市街地まで17kmに迫っていた。


 視界が開けて、丹生川の里に差し掛かる。ここまで来れば不思議と安心感を覚えるもの。


 丹生川支所(旧丹生川村役場)の近くにバス停があり、ここで1人下車していく。現在の高山市は周辺町村を"吸収合併"したものであり、その面積は大阪府より大きいという。


 市街地まで6km。橋脚がずらりと並んでおり、中部縦貫自動車道の延伸で用いられることだろう。


 松本インターから平湯温泉での"ピットイン"を挟んで、長らく通ってきた国道158号。バスはいよいよ国道から離れていく。


 沿線の建物も着実に増えてきている。さあ、市街地。そして高山の駅はもう近い。


 東京都、バスタ新宿から概ね5時間40分。予定時刻より少々遅れて高山駅前、濃飛バスセンターに到着。車内に残っている客が見られないことから、全員が下車したと思われる。飛騨古川へは実質回送となった。


 高山濃飛バスセンターの建物は2階建て。一般客が立ち入れるのは1階部分だけであり、待合所や乗車券販売等の案内所。売店では土産物も扱っている。


 JRの高山駅を見ておこう。この橋上駅舎が完成したのは2016年であり、前回訪れたのが2010年。当時の姿は残っていない。


 ガラス張りの入口からエスカレーターを上がれば、天井周りに木材が多用されて温かみを感じさせる仕上がり。奥のほうは高山祭にまつわる各種展示、紹介コーナーとなる。


 ただ現状、自動改札がなくICカードも対応していない。そんなJR高山は列車別改札方式を採用し、案内があるまでは改札が閉じられる。


 白山口へ出てきた。こちらは橋上駅舎の完成と同時に設けられたほうで、建物は少なくメインでないほうだとわかる。遠目に見れば、やたらと目立つ建物が…。


 エスカレーターを下りながら、JRの気動車を少々。普通列車でも長距離乗車は多い区間だと思われる高山本線、キハ25へのオールロングシート採用は躊躇してほしかった。


 通路のガラス面から飛騨古川、富山方向を眺めてみる。駅構内は2面3線式を基本として、広い敷地に多数の側線が配置されている。


 メインのほうであろう乗鞍口へ。天井からは歓迎するように、大きな"モノ"が吊り下げられている。


 市街地は高層ビルもなく、落ち着いた佇まい。古い町並みを見て回りたいところだが、駅から徒歩で離れた位置。今回は滞在時間に余裕がなく、駅前の土産物屋などで終わるほかなさそう。


 ひとまずバスを見ながら休んで、バスを待とうか。ここからは高速路線だけでなく各地へ出ており、地域巡回系の『さるぼぼバス』『まちなみバス』『のらマイカー』といった名称も見られる。


 トイレは建物内部から入ることができず、外から入らなくてはならない。それはそうと観光都市高山、この日も海外からのお客が多くみられる。あらかじめまとまった日程を押さえていると思われ、曜日も関係ないのだろう。


 そして世界遺産、白川郷へもバスが発着。観光客が多く乗車していく一方、地元民向けの一般路線も多く発着する。

(現)ひだ高山号乗車券(高速バスネット/濃飛バス) 3100円
 さて高山からは名鉄バスセンターへ、また高速バス。コンビニ端末では各便4席しか取り扱いがなく、1席が既に埋まっていた。そこで金沢への便と同じく、名鉄バスセンターにてコンビニ分の4席以外に余裕があったことを確認。乗車当日には空席も少ないという。

 来たのは先ほどと同様、濃飛バスのエアロエース。違いは行先表示のLED(こちらは従来の橙一色)と、運賃表に用いる液晶画面の形状ぐらいだ。


12.高山濃飛バスセンター15:00発→名鉄バスセンター(17:40)18:05着 高速ひだ高山16号/名鉄バスセンター行き 濃飛バス
 そのまま発車し、高山の駅から離れていく。今回バスに乗っているので、次回があるならばJRになるだろう…。


 ひとまずは先ほどから続くルートであり、そのまま国道158号に"復帰"。橋の上からは待ち時間で覗き見た、JRの線路と駅が見られる。先ほどと同様に進行方向右側であるため、見ているのは富山方向となる。


 続いて国道41(・472)号と交差し、見る方向も富山行き。バスは引き続き国道158号を直進し、ここからは国道472号ともなる。
(つづく)