この度、対距離制への移行を検討することとなった名古屋高速。現金利用ならば先行して同制度となった首都高速や阪神高速にならって、入口からの最高料金を支払う形になりそう。ETCは出入口設置のアンテナで読み取る方式。

 それと考えたのは、いっそ愛知県道路公社管轄路線と統一ないし連動すればどうだろうかということ。さらに可能ならば、名古屋第二環状自動車道(名二環)を中日本高速道路から移行できないかということ。これで、なかなかの都市高速網になりそうか。


 さらに路線番号のフォーマットも、全国高速道路番号(Eで始まる番号、Expressway)に準じたものへ変えてみよう。基本的にはN(Nagoya)を頭につけて考える。


 地図帳の裏表紙をスキャンして加工。赤で示したのが名古屋高速橙色は愛知県道路公社の路線黄色が名二環緑色は中日本高速道路の路線青色は管理主体問わず、通行無料の路線とした。いずれもここでは自動車専用かどうかを問わないものとしている。


都心環状線:C1(現状維持)
 全国高速道路番号が制定され、後述する名二環がC2(Circle 2)になったことから連動させている。わざわざR(Ring)から変えた(Circle 1)のだから、記号及び番号を変える必要はないだろう。時計回り一方通行。


楠線+小牧線:小牧線に統一しN1orN11
 もともと名古屋市内区間と"尾北線"は、料金が別々になっているもの。対距離制へ移行するにあたって、料金体系も統一されると予想しておいた。そこでいっそ、分かれている2路線を事実上統一させればよろしいかと。

 番号はN1でもいいが、E1(東名高速・名神高速)との関係性も加味して近隣で重複しないN11がいいかも。計画では『名濃道路』として小牧北からさらに延伸し、美濃加茂インターまでともなっている。


東山線:N2
 当初計画は上社で東名高速(名二環支線)に直結するものだったという。ところが計画変更で高針になり、少々距離が生じてしまった。今回の(私案含めた)対距離制へ移行する案は、途中の料金所通過数を減らす狙いがあったりも…。

 


 せっかくなので『東山公園線』に改称してみてもどうだろう?それにしても、都市高速で2号線は総じて不憫だ。仮に計画から変わらず、名二環支線(東名高速)に直結していたらどうなっていたのやら?


大高線:N3
 名古屋高速で最初に開通し、慢性的な混雑が見られる路線。こちらは料金体系以外に変化はないだろう。


東海線:N4
 当路線によって大高線の混雑が緩和されている。完成は遅れたものの、ネットワーク上重要路線になったと証明された。こちらも料金体系以外に変化はないと考えていい。…って、何を言ってるんだ?


万場線:N5
 ここでは表記上、あえて東山線と統一させないでおく。それと新洲崎から丸田町にかけては、方向によって路線名を変えるのも面白いと思う。新洲崎から高針へは、現状のまま東山線。


 丸田町から名古屋西(千音寺)は万場線とか。ついでのついでに、東名阪自動車道と伊勢自動車道(伊勢二見鳥羽ライン,第二伊勢道路)も統一して『名阪伊勢自動車道』とか。(※本来ならば丸田町の段階で『中部空港』を入れるべきだろうが割愛した。)


清須線+一宮線:清須一宮線に統一しN6
 対距離制へ移行するにあたって、こちらも料金体系が統一されると予想したい。そこでやはり路線を統一させてみたが、少々問題があった。一宮線は現状、本線料金所がなく出口支払いになっている。

 一宮線の該当区間、岐阜方向は料金据え置きでいいかもしれない。それ以外の入口料金所で現金支払いの際は、領収書にQRコードを加えて"通行券"としよう。当該区間の出口料金所にて認識し、追加支払いを不要とする。

 で、もうひとつ。こちらも『名岐道路』として一宮中からさらに延伸計画があり、少なくとも一宮木曽川まではさらに踏み込んだ段階まできているという。完成の暁には、高速路線バスの多くがそちらへ経路変更すると思われる。その先、岐南までは計画あり。
 


 名岐ダービーが実現していた2017年、長良川競技場で行われた早期整備に向けての署名活動。署名すると、メモ帳をもらえた。そして先ごろ、一宮木曽川までの整備が正式に決定した。(詳細は今後決定される。)

名古屋第二環状道路:C2(現状維持)
 さて名二環について、全国高速道路番号の割り当てはそのままでいい。中日本高速道路から管轄を移行させるか否かにかかわらず、(特にETCの)対距離制をより踏み込んだものとしたい。名古屋高速との料金体系統一は、もはや避けられない…。

 問題は法定上の路線をどうするかということ。正式には『近畿自動車道』の一部であり、伊勢湾岸自動車道の東海~飛島(名港トリトン)は『国道302号』の自動車専用区間兼海上区間となる。これはこれで少々回りくどい。

 そこで手を付けるのは、現在かの里東(名古屋市中川区、国道1号)を軸に環状となっている『国道302号』。これを飛島村~東海市の路線として、名港トリトン(伊勢湾岸自動車道の当該区間)を『近畿自動車道』の一部に転換。

 それで終わればいいのだが、厄介なことに『国道302号』は国土交通省の直轄指定路線(外すことはしないと思う)。で…、もう1つの環状路線。それが『愛知県道59号』。この県道は入り組んだ箇所が多く、環状線としてはあまり機能していない印象(偏見)。

 それならばいっそ県道のバイパスとしたい。県道ならば愛知県道路公社ないし名古屋高速の管理下に…、って。またつまらぬ長話をしてしまった。少なくともETCは現状から大きく変えないまま、すんなりと対距離制へ移行できると考えたい。
(つづく)