土曜日は実のところ、近距離高速バスという選択肢もありました。長島温泉系統の名鉄バス担当便には新型の65人乗り車両も投入されましたし、中部国際空港となれば第2ターミナルも完成しています。
2019年10月19日(土)午後3時 愛知県碧南市・碧南駅
3.碧南駅15:12発→吉良吉田駅15:48着 ふれんどバス/吉良吉田駅行き 名鉄バス1724
せっかく時間も合うので、廃止された"非電化区間"の代替バスたる『ふれんどバス』で吉良吉田へ向かおうか。名鉄バス蒲郡営業所の大型ノンステップ車両で、全区間200円均一運賃。支払いにICカードは使用できない。
ほかに3人乗車して発車。線路跡と並行するように思わせつつ、そうでないようにも思わせる。そこで調べれば、実際には線路跡そのものが蛇行していたという。
大きな川を渡れば、田畑の多い景色となってくる。雨は降っていないようだが、怪しげな雲に覆われている。
片側1車線対面通行の県道から、鋭角に進路を変えるバス。地域巡回系では細かなところへ入り込む路線も多い。
狭い対面通行で進んだ後、平坂港前にバス停止スペースがある。ふれんどバスはここで少々停車。この付近の地名は、平坂と書いて『へいさか』と読む。
寺津神社前で1人下車。晴れ間も見せており、原付で回れたかもしれないと考えてみる。
西尾市一色町はウナギの養殖業が盛んなことで有名。バスは国道247号を進んでいる。また雲が怪しさを見せ始めた。
大宝橋で1人下車するうち、雨が降ってきた。やはり原付で回るのをやめて正しかったと考えてみる。
一色町公民館は『一色地域交流センター』の敷地へ進む形になり、バス停は『子育て・多世代交流プラザ』の前にある。乗り降りはなく、そのまま進路を変える。
松木島を過ぎて、渡った川は河口も近く海が見えるもの。遠目には晴れ間も見せている。
吉良吉田駅に到着。元来の構造では三河線と蒲郡線が直通しており、西尾線がぶつかるものになっている。バスは発車時間まで待機した後、碧南に向けて折り返していく。
碧南と異なり、昔の駅舎がそのまま用いられている。
無人化もされていないため、自動改札機導入関連の機器類を除けば古き良き姿が残る吉良吉田。待合所のベンチが、空き時間を落ち着かせてくれる。
一方でSFカードが西尾線に導入された際、蒲郡線は対応しないこととなった。吉良吉田で系統が分離されることとなり、中間改札に無人駅システムと同様の構造物を設置。現在も蒲郡線ではICカードが利用できない。
直線状に"復活"した蒲郡線の2番線と異なり、西尾線の3・4番線はきついカーブ状。車両との間に"大穴"が開いており、1000系が入れない要因ともなった。ホームも4両分しか設けられていない。
4.吉良吉田16:15発→木田17:37着 急行/佐屋行き 6469
夕方4時を過ぎ、今日はそのまま帰るとしたい。津島線まで直通する急行は6500系の後期型クロスシート車両で、外見共々比較的良質な車両と考えている。
さてSFカードが西尾線に導入された際、利用の少なかった2駅が廃止。上横須賀、福地に"統合"されることとなった。このため急行そのものというほどに駅間が長くなっている。そしてこの両駅もホームは4両分で、延長する余裕もなさそうだ。
西尾にかけては田舎らしい景色となる。ところで年始に新パソコンを入手する際、西尾線の急行がいつ"黄金期を迎えていた"のかを考えていた。とりあえずは特急も運行し、名古屋本線での停車駅も少なかった1999年~2003年とさせていただきたい。
西尾から西尾口は高架区間になり、郊外都市の雰囲気を見せる。さあ日没の早くなった、10月中旬の午後4時半。眠いので寝られるだけ寝ておこうか…。
名古屋本線に入ればすっかり日没、しかも雨が降っている。乗客は次第に乗ってくる流れ…。
二ツ杁に停車するため、神宮前からは準急となる急行。そのまま津島線は普通となり、急行などの通過する七宝,青塚,藤浪にも停車する。
吉良吉田から82分、名鉄としては長丁場となって終了。10月中旬の夕方5時半、特に晴れ間も見えなければ周囲も暗い。
(おわり)
ということで、実に16年半ぶりとなる"三河海線"でした。鉄道運行当時は毎時1本、概ね1両の気動車によって結ばれていました。バス転換後もほぼ維持されていましたが、土曜日の日中ではあまり利用客もいなかったのでしょう。
ところで本編において、原付で回れたのかピーチク述べている箇所があったと思います。実は晴天だった際に、さらなる構想を考えていました。それについては…、後日。