2019年6月21日(金)午前6時20分 堺市北区・中百舌鳥駅を出発
7.中百舌鳥6:20発→和泉中央6:36着 普通/和泉中央行き 6351

 発車すると地下へ潜って、南海高野線から見られないように離れていく。


 地上に出ると、高架区間が長く続いている。ここで言う高速鉄道の定義は、高架橋や地下によって踏切のない鉄道路線である。

 直線状に延びており、速度を上げて飛ばす電車。古典的車両にとっては、それこそ怖いぐらいに…。


 阪和自動車道らしき高速道路の高架橋を潜る。以後は片側2車線の府道38号に挟まれる格好となる。


 やがて大学や大規模な集合住宅が多くなってきた。逆光だが見る限り、この付近は古くに部分緑化もされて完成していたであろう。


 丘陵地を開発したニュータウンが続く。高い位置からの眺めは、ここでも素晴らしいもの。


 光明池に車両基地を有する泉北高速鉄道。


 中百舌鳥から16分で到着。隣からは全席指定の特急『泉北ライナー』が発車する。黄金の車体色を纏う12000系は泉北高速鉄道が所有し、内装等もやや異なることから"12020系"といったもの。


 都市部の終着駅にしてシンプルな、1面2線の島式を持つ和泉中央。大きな構造体が上を覆っており、半地下らしい雰囲気。折り返しは準急行の難波行きとなる。


(S)泉北高速鉄道運賃:中百舌鳥→和泉中央 320円
 来た以上は外に出るのが礼儀というもの。駅前の商業施設へは、駅本体から通路で直結している。平日の朝、駅に向かう人は多い。

 


 ここは駅の周囲そのものが人工地盤みたいなもの。下を通り抜けている阪和自動車道は最高80km/h。


 駅前ロータリーはバス乗り場とそれ以外で分けられているが、バス乗り場にも一般車両が入り込んでいる。和泉中央は半地下の橋上駅舎であり、規模は当然異なるが名鉄豊田線の浄水みたいな構造といえようか。

(現)クリスタルガイザー(大塚食品) 110円
 アメリカ産の湧水を購入。しばらくご無沙汰だった間に小ペットボトルの大容量化が定着し、こちらも700mlに増量。


 ホームには泉北高速鉄道の車両がいる。前面貫通扉が名鉄2000系(ミュースカイ)のようなプラグドアになっており、やけに格好いい外観。この区間急行は既に座席が埋まっていた。

8.和泉中央6:59発→天下茶屋7:30着 準急行/難波行き 7571
 乗るのは1本後、当初予定となる準急行。こちらも泉北高速鉄道の車両であり、こちらのほうが新しい。


 座った後、席が埋まって発車。すぐに阪和自動車道が離れていく。


 光明池の周囲は集合住宅が中心といったもの。立ち客は早くも多い。


 次は栂・美木多。付近は道路共々少々高い位置にあり、いい眺めを期待できるだろう。車内に目をやれば、立ち客はドア部分を空けている。


 泉ヶ丘に来ればドア部分へも乗っていく。割りと古くに完成していたらしく、道路横に芝生などの緑化も見られる。標識も特に"アーム"部分は古めかしい。なんとなく、千里ニュータウンも同じ印象。

 


 泉北高速鉄道を実質の中央分離体としている府道は、どこからか34号になっている。ここまで全て原付は通行可能となっている様子。そうなると、この高速道路は何だろうか?

 深井で車内はほぼ埋まって、様子を見渡せない。特急『泉北ライナー』は通過して、南海の天下茶屋まで停車しない。


 直線状に長く高架橋区間が続いており、戸建て住宅がひたすら並ぶ風景。その中に池が1つ…。


 地下へ入って地上に出ると、南海高野線と合流して中百舌鳥に停車。地下鉄利用の客はここでまとまって降りていく。区間急行は通過して、堺東まで停車しない。


 JRの三国ヶ丘には快速が停車する。南海はどうだろうか…?


 堺東からは準急行も通過運転となる。ここを通過するのは『泉北ライナー』だけらしい。


 大和川を渡る。先行間隔が詰まっているのか、あまり速度を上げずに進む。


 岸里玉出で本線と合流。本来の高野線はここから汐見橋へ進む路線であり、現在は支線そのものであるばかりか高野線からそのまま接していない。


 天下茶屋に到着。地下鉄との乗り換え駅であり、やはりまとまって下車していった。調べれば乗ったのが7020系であり、前面の貫通扉がプラグドアになっていない。


(S)泉北高速鉄道・南海運賃:和泉中央→天下茶屋 480円
 ここからは地下鉄堺筋線に乗り換えよう。過去に経験済みならば話も早い。駅同士はそれぞれ正面で接している。


9.天下茶屋7:39発→堺筋本町7:49着 普通/天神橋筋六丁目 66076
 1本見送り、隣に来た阪急の車両より先に発車する天神橋筋六丁目行き。折り返しではなく順方向で入ってきた、地下鉄のリニューアル車両。ドア部分にグラデーションじみたスリット模様が入っている。

 車内はLED照明になり、ドアの内張りがヒョウ柄というもの。座ったところで地下区間であり、既に乗車済み。そのまま流せばいい。


 堺筋本町で中央線、その先の近鉄けいはんな線に乗り換えよう。


10.堺筋本町7:59発→学研奈良登美ヶ丘8:37着 学研奈良登美ヶ丘行き 7303
 地下鉄完結路線に多い第三軌条方式だが、中央線は近鉄けいはんな線と相互に乗り入れる。来たのも近鉄の車両であった。

 朝8時前という時間もあって、車内は混雑している。こうなれば、どこで座席が空くかといった流れか…。

 地下鉄としての終着駅、長田で一気に下車していった。ここからは近鉄の路線となる。


 地上に出てもしばらくは半地下構造であり、荒本も半地下構造の駅。ここからようやく地上に顔を出して、景色を眺められる。


 沿線は比較的新しく開発された街並みと思われる。阪神高速の下部分を高架橋で進んでおり、やがて"上下関係"は逆転。高速道路は『第二阪奈道路』としてトンネルへ進む。
(つづく)