2019年6月20日(木)午後4時4分 兵庫県西宮市・阪神甲子園球場
3塁側。道路や駅に面した位置に、球場の看板がある。下のチケット売場を見ると、当日券は外野席(ライト,レフト)と少数のブリーズシート。
では11号門から入ろう。階段を上がった2階が入口だ。
(前)ブリーズシート(阪神甲子園球場/阪神タイガース) 4500円
今回は資金を注入して、3月中にチケットを確保。屋根の当たらない前方であり、晴れて良かったことだろう。さらに前方となるSMBCシート程ではないが、グラウンドからも近い。
ただ日除けにもならず、日中は暑い。座席は幅や前後間隔も十分ながら、ドリンクホルダーが肘掛けにあるため干渉する。
場内を見ていこう。大屋根は太陽光発電が可能であり、既に1日分の目安量を達成。それと相変わらず立ち食いテーブルがないので、食べ歩けないならば自席まで持ち帰るしかない。
ケンタッキーフライドチキン。こちらはイートインコーナーとして、テーブルと椅子が設けられている。
昨年末からスコアボードが改修工事を受けて、1面の大型ビジョンになった。表示されている出場選手は、ビジターが名前と背番号。先に表示されたホームは顔写真が入り、2回に分けて表示された。それぞれポジション毎に人数が読み上げられる。
お待ちかね、スタメン発表の時間。東北楽天はビジター席の割り当てが最も少なく、レフト上段の1区画だけ。
せっかく新ビジョンになりながら、チーム名表記は変わらずアルファベット1~2文字。カラー化もされておらず、もったいない印象が拭えない。
一方でホームの発表は、新ビジョンの"威力"を遺憾なく発揮。演出が一新され、全面に表示される。
ブリーズシートからライトスタンドは遠く、鳴り物の音があまり届いてこない。
今回の先発メンバー。最後に審判団と公式記録員が発表された。
試合開始前、グラウンドに水が撒かれる。この水は井戸水らしく、塩分を含むため飲用に適さないという。
試合開始後、選手データがビジョンのスコアボードへ表示されるようになった。1回表は先頭の茂木が叩きつける打球で内野安打。島内のゴロで進塁。浅村のショートゴロでは進めずに2アウト、ブラッシュが見逃し三振で3アウトチェンジ。
打者は従来と同じく赤線、加えて出塁走者に緑線。守備側の次打者が白線で示される。阪神の選手応援歌も表示されるようになった。1回裏は1アウトから糸原がフェンス直撃の二塁打を放つ。糸井はライトへのタイムリーヒットで阪神が1点先制!
2回表からは軽く流す程度にしておく。夏至近い午後7時前、夕暮れの甲子園球場。日も落ちて風が涼しく感じられる。
席を外した4回裏阪神の攻撃。2アウトから梅野のホームラン。ノーマルな黒色ヘルメットカップが欲しく、例によってソフトクリームはおまけみたいなもの。
5回表。ウィーラーのファーストゴロを原口が後逸、辰己のセンターフライも近本が落球。太田がヒットを放って満塁。石橋は見逃し三振で1アウト。茂木がセンターへの同点タイムリーヒット!島内はショートゴロで2塁がアウト。浅村はフルカウントから空振りの三振。ファウルボールの警告喚起も画面全体を使用し、スコアボードの上から覆う形。
4月の大阪(おおさか東線→オリックス)に続いて、今日は東北から『クラッチ』も来場。
風船の飛んだ7回表、1アウトから太田がセンターへのヒットを放つ。石橋は送りバントを失敗させて1塁に残る。茂木がライトへ打って4安打目。
2アウト1,2塁から島内がセンターへの勝ち越しタイムリーヒット!124球投げた高橋遥人から、小野に交代させる。浅村はライトフライ。
恒例の風船が舞った7回裏、なんとなく昔に比べると黄色の割合が高くなっている印象。イニングとしては何もなく3人で終了。
問題の8回表。1アウトから銀次がショートへの内野安打、ウィーラーはライトへのヒットで1,3塁。代走の三好が盗塁成功で2,3塁となった後。
辰己のセカンドゴロで、まず3塁走者の銀次が三本間に挟まれ2アウト。打者の辰己は1塁を回って2塁に向かうも、2塁走者の三好が2塁に戻っており3アウト。
8回裏、木浪がライトへのヒットで出塁。代打に出てきた福留もライトへヒットで1,3塁。石橋は8イニング目ながらも100球に達しないまま、高梨に交代。
近本はデッドボールと一旦みなされるも、スイングを取られる形で取り消し。サードゴロで1アウト2,3塁。糸原のピッチャーゴロで、3塁の代走に入っていた江越は挟まれ2アウト。糸井がフォアボールを選んで満塁。右打者が続くので、左投げの高梨から右投げの青山へ。大山を大きなセンターフライに仕留めた。
9回表は島本がマウンドにあがる。1アウトから代打に出てきた渡辺直人は、確か埼玉西武だった2014年以来だったかと。センターフライでアウトなど、3人で終了。
9回裏、当然と言わんばかりに守護神の松井が登場。1アウトから梅野がセンターへのヒットで出塁。しかし高山がサードゴロ、代打マルテもベンチの期待に応えることができず…。
空振り三振に倒れゲームセット。
8回途中まで100球以内にまとめ、自ら決勝の得点を記録して勝利投手になった石橋。ビジターのインタビューは場内に流れない。今日の観客数は40808人、3時間14分の一戦。目の前で"チーム初勝利"をあげたのは東北楽天だった。
(つづく)