
4月下旬、今年も"あの季節"がやってきました。昨年8月に勝手ながら"観察"し、その点では成功だったと思います。さあ、今年はどうなったのでしょう?
2019年4月27日(土)午前5時51分 愛知県あま市

今年も迎えた連休初日の朝。しかも2019年の"ジャパニーズバカンス期"は、5月1日に『即位の礼』で祝日となる。このため前後3日間も『国民の休日』になり、結果として"10連休"が実現したのだ。空港へ向かう特別車も、早い時間から埋まっている。

1.木田6:02発→栄生6:21着 普通/東岡崎行き 6814
早朝2本目となる普通だが津島線においては、6000系列の2両で変わらない。空港ないし名古屋駅へ向かうであろう乗客で混雑し、荷物量も多く車内を圧迫する。

須ヶ口で乗客の多くは、先に出る本線の急行に乗り換えていく。この急行は間合い運用で、1000系が用いられることも一部で知られている。立ち客がいなくなった普通は、さらに前方2両を連結。

今回は"ある目的"があるため、栄生で降りよう。時間を多く余らせたのは恒例と化しているが、そもそも津島線は早朝に本数が少ないのだ。

名古屋始発の『ひかり』に用いるため、N700ラージAが送り込まれる早朝。通過した名鉄の2200系は回送であった。ミュースカイは神宮前発車をもって満席となるらしい。

特別車の指定が取れなければ、必然的に一般車へ乗ることとなる。先に急行が発車するのだが、そちらへそのまま乗っても面白みがないというもの。あくまで"レアキャラ"を狙いたい。

大型連休の"民族大移動"に便乗しようとする理由は、この3月から栄生始発となった快速急行である。2008年末からは特急と同等の停車駅になったため、設定が激減しているのだ。

東枇杷島方向から回送されるように入ってきた6両。3000系列なのは想定しており、留置線でないのが想定しなかったこと。

2.栄生6:38発→中部国際空港7:20着 快速急行600E/中部国際空港行き 3409
前方4両は3300系の後期型。側面の行き先表示がカラーLEDになったほか、車内もオールロングシートとなっている。白地に黒で囲われた文字が、快速特急共々かっこいい。

車内案内装置も液晶画面式になり、これまで略称だった『名鉄名古屋』がフル表記されるようになった。そんな名鉄名古屋で乗る客はそれなりにいるものの、まだ空きは多い。地上に出てから並走する新幹線だが、窓は小さく混雑模様をよく見られない。

この改正前に始発駅だった金山で多く乗車し、立ち客が出るほどとなった。さらに始発駅だった名残なのか少々停車時間が設けられ、本線の快速特急から接続して発車する。
神宮前では知立方向からの乗客が多い。車内は大荷物で通路が埋まるほどとなり、乗車時間から見てオールロングシートが有利となる。本番はここからだ。

線形改良が成された常滑線で、特急と同じ停車駅になったため速い。知多半田行き普通と接続する太田川からは、あまり乗ってこない流れ。尾張横須賀と朝倉でも乗客は少なく、むしろ名古屋方向への乗客が目立つ。

新舞子では学校の部活動など、降車客も目立つ。常滑でも降車客だけが見られる流れ。沿線の駐車場から鉄道利用とする流れではないらしい。空港線の途中駅、りんくう常滑は通過。

栄生から42分で到着。大荷物を携えた乗客がぞろぞろと降りていく様。勝手ながら、傍観者として見るのがたまらない。

実質的に全車一般特急だった、3300系と3150系の合計6両。折り返しは回送となる。

(M)名鉄運賃:木田→中部国際空港 1060円
駅やバス乗り場等が集まるアクセスプラザ。両替コーナーには長い列が出来ていた。

空港ターミナルビル3階は海外へ出発する人が多い。国際線出発口ではテレビカメラも構えていた。国内線も同様に、搭乗手続きのため長い列が出来ている。

飲食店や展望デッキのある4階へ。沖縄物産展が出ているようだが、朝7時半ではさすがに開いていない。

2階の到着フロアへ。"本土"から離れているため24時間離着陸可能であり、この時間は国際線が到着する。

動く歩道の幅が広く、こちらは人も少ない。今回はもう1つ目的があるので、駅に戻ろう。

通路は続いており、駐車場や『フライト・オブ・ドリームズ』へ続いている。周辺はホテルが増え、格安航空会社専用ターミナルや国際展示場も建設される。

(M)名鉄特別車両券:中部国際空港→金山 360円
3.中部国際空港7:59発→金山8:31着 ミュースカイ5/名鉄岐阜行き 2060
国内線が到着しない時間帯に逆方向とあって、8両の特別車は空席が多い。このため名古屋への着席需要を見越して、停車駅が多く設けられているものを選んだのだ。

さてアジア系の利用増加に合わせて、車内案内も多言語に対応。自動放送に中国語と韓国語が追加、液晶画面は加えて駅番号も対応。これまで駅名で省略されていた"名鉄"も、省略されなくなっている。

大型連休初日の晴れた朝、いきなり39分で後にした空港島。心地よい日差しと空気にも強風が吹き荒れ、なかなか冷えることだろうかと…。

新舞子,朝倉,尾張横須賀はホーム有効長が6両分のため、届かない後ろ2両はドアも開かない。編成全体では通り抜け可能なため、乗降そのものは可能となる。

太田川は8両編成に対応する。以降の違いは、特急が停車する新木曽川と笠松を通過することぐらいか。

日中より遅く、32分の乗車で金山に到着。空港へ向かう客はさらに増えていくことだろう。

(M)名鉄運賃:中部国際空港→甚目寺 1000円
JRのホームには、平成初期に登場した311系の新快速が入線。同時期の221系(西日本)や811系(九州)と同様、最高120km/h対応の3ドアクロスシートとして登場。この『平成』時代を全うした。
(おわり)
不思議なことに用事がなければないほど、こういう時期に冷やかしたくなるものです。