今回は以前に用意しておきながら、未使用のまま放置していた創作ネタ。昨年下半期にとある"何か"がネットを騒がせたのを、皆様お覚えでありませんか?そこでこのネタを再活用して、考えたのです。(以下、各種資料から引用あり。)
松野トド松(おそ松さん)への戦力外通告が、各所で波乱を呼んだ。6つ子の末っ子にして1人だけモテようとするなどという、ドライモンスターぶりを発揮していたトド松への非情な宣告。再挑戦へのアピール、そして思わぬ形での復帰…。
だが、物語はこれだけに終わらなかった。トド松以外にも、非情な宣告を受けた者がいる。ドラマも、その分だけある。アニメでの話を拡大して、彼らの物語を見届けたい…。
2.ミニクッパ(マリオパーティシリーズ)
すごろく風のボードゲームなどで構成される、パーティゲームの『マリオパーティ』。クッパの創り出した分身として、彼はプレイヤーを巧みに妨害するなど、分身らしく活躍。特に『マリオパーティ5』からは赤・緑・青の体色を持つ"R・G・B"の3種も登場し、全盛期を迎えた。
だが『マリオパーティ8』以降はクッパの息子であるクッパJr.が台頭。近年は出番もなくこの度、戦力外通告を受けたのだ。分身の元となったボスからの、あまりに非情な宣告…。
ミニクッパ「いつか来ることはわかってた。でもずっと、クッパさまのために尽くしたかったんだ…。」
そもそもは『スーパーマリオブラザーズ3』に登場したコクッパ7人衆を、『マリオパーティ』シリーズに出す計画であったという。ところが64当時、7体分の3Dモデルを制作するには容量が不足。このため、ミニクッパは生まれたのだ。(※但し明確なソースが無いため真偽は不明。)
その後、ゲームキューブにて発売された『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではモーションを流用したキャラが参戦。クッパは参戦しているが、本編にてモーションは流用されなかった。『マリオパーティ5』に登場した"R・G・B"の3種も、おそらくその類だろう。これらは開発期間等の事情も重なったもの。以降、風向きが変わり始める。
くしくも、ミニクッパが登場しなくなった『マリオパーティ8』からはWiiにて発売。『大乱闘スマッシュブラザーズX』でもモーションを流用という記述はないことから、容量問題は解消されたものと考えられる。皮肉なことに、コクッパ7人衆の出番が増加。没個性なミニクッパは出番を失ってしまった。
何せ、クッパは『ゲーム史上、最も偉大なゲームの悪役』としてギネス世界記録に認定。さらには『マリオ&ルイージRPG3』における活躍ぶりから、『世界一かっこいい亀』なる称号も獲得。カリスマ性は高まる一方であった。そんな慕われるべきボスは、なぜ部下に非情な宣告を下したのか?
クッパ「…ワガハイもクビにはしたくなかったのだ。あんなに慕ってくれるヤツなんざ、雑魚役でいいとい言われようったってできっこないのだ。」
これぞカリスマ親分の、非情という温情。ミニクッパはそれに応えるかのように、合同トライアウトの受験を決断。クッパも練習場所として、かつての居場所を前日まで提供した。もう、後には戻れない。自らのためにも、クッパ様のためにも―
迎えた、トライアウト当日―
各アニメ番組、ゲーム作品等で戦力外通告を受けたキャラクター達。来期のレギュラー番組を懸けて、合同トライアウトに挑む。業界の常識は、世間の非常識。実は表舞台から消えてしまったキャラ達は自ら、他作品へのアピールに参加していたのだ。
ミニクッパがマウンドへ上がる。投手の場合、1人につき4人ないし5人の打者と対戦する。最初に迎えるのはジャバ(読売ジャイアンツマスコット)、背番号555の"ジャビット"であった。
セカンドフライに打ち取り、続いては茶沢信輔(SHIROBAKO/夜鷹書房)の第2打席。タイミングは全く合わず、空振り三振。3人目のスクリーンビーンズ(マイクロソフト/クリップアート)は、提供終了という形で戦力外を通告されている。
レフト線へ巧みにもっていかれ、持ち前の機敏性も生かして2塁へ。出塁を許した場合、そのまま次打者との対戦に引き継がれる。4人目は岡田似蔵(銀魂/鬼兵隊)。本編において紅桜篇以降出番がないものの、公式設定では一命を取り留めているとされている。
???「…マジやばくね?」
ここにきて恐れをなしたか、ボール3つ(カウント1-1からスタート)で岡田を歩かせてしまった。結果として、ミニクッパは不本意な成績に終わった。偉大な親分の分身として、これでは顔向けできない…。
トライアウトは松野トド松が暴走、それをミニクッパが止める一方で茶沢は真っ先に逃亡。前代未聞の乱闘劇で幕を下ろした。結果は原則として、獲得に乗り出す側が1週間以内に伝えることとなっている。
乱闘を起こしたトド松は、そのエキサイティングな姿勢を気に入られたのかアメリカ2A級のアニメと契約。その他動向が見られる中、ミニクッパはただ吉報を待つしかなかった。
ミニクッパへ届いた知らせ。それはかつてのボスであり、自らに戦力外を通告したはずのクッパからであった。なんでも今後のことを考え、新たな配信サービス向けの旧作で代役を務めて欲しいという。
不安半分、かつての"本拠地"へ向かう足取りは重い。そして"かつてのボス"との顔合わせ。しかしそこにいたのは…!?
(つづく)
まあ、あくまで"二次創作"です。トライアウトにしても、野球にこだわる必要は本来ないのです。さあ、お待たせしました。次回はネットを騒がせた"何か"が、姿をミニクッパの前で現します。ついでに言うと、非公認ですのであしからず。
戦力外通告・クビを宣告された○○
これは、とある年末の話。松野トド松(おそ松さん)への戦力外通告が、各所で波乱を呼んだ。6つ子の末っ子にして1人だけモテようとするなどという、ドライモンスターぶりを発揮していたトド松への非情な宣告。再挑戦へのアピール、そして思わぬ形での復帰…。
だが、物語はこれだけに終わらなかった。トド松以外にも、非情な宣告を受けた者がいる。ドラマも、その分だけある。アニメでの話を拡大して、彼らの物語を見届けたい…。
2.ミニクッパ(マリオパーティシリーズ)
すごろく風のボードゲームなどで構成される、パーティゲームの『マリオパーティ』。クッパの創り出した分身として、彼はプレイヤーを巧みに妨害するなど、分身らしく活躍。特に『マリオパーティ5』からは赤・緑・青の体色を持つ"R・G・B"の3種も登場し、全盛期を迎えた。
だが『マリオパーティ8』以降はクッパの息子であるクッパJr.が台頭。近年は出番もなくこの度、戦力外通告を受けたのだ。分身の元となったボスからの、あまりに非情な宣告…。
ミニクッパ「いつか来ることはわかってた。でもずっと、クッパさまのために尽くしたかったんだ…。」
そもそもは『スーパーマリオブラザーズ3』に登場したコクッパ7人衆を、『マリオパーティ』シリーズに出す計画であったという。ところが64当時、7体分の3Dモデルを制作するには容量が不足。このため、ミニクッパは生まれたのだ。(※但し明確なソースが無いため真偽は不明。)
その後、ゲームキューブにて発売された『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではモーションを流用したキャラが参戦。クッパは参戦しているが、本編にてモーションは流用されなかった。『マリオパーティ5』に登場した"R・G・B"の3種も、おそらくその類だろう。これらは開発期間等の事情も重なったもの。以降、風向きが変わり始める。
くしくも、ミニクッパが登場しなくなった『マリオパーティ8』からはWiiにて発売。『大乱闘スマッシュブラザーズX』でもモーションを流用という記述はないことから、容量問題は解消されたものと考えられる。皮肉なことに、コクッパ7人衆の出番が増加。没個性なミニクッパは出番を失ってしまった。
何せ、クッパは『ゲーム史上、最も偉大なゲームの悪役』としてギネス世界記録に認定。さらには『マリオ&ルイージRPG3』における活躍ぶりから、『世界一かっこいい亀』なる称号も獲得。カリスマ性は高まる一方であった。そんな慕われるべきボスは、なぜ部下に非情な宣告を下したのか?
クッパ「…ワガハイもクビにはしたくなかったのだ。あんなに慕ってくれるヤツなんざ、雑魚役でいいとい言われようったってできっこないのだ。」
これぞカリスマ親分の、非情という温情。ミニクッパはそれに応えるかのように、合同トライアウトの受験を決断。クッパも練習場所として、かつての居場所を前日まで提供した。もう、後には戻れない。自らのためにも、クッパ様のためにも―
迎えた、トライアウト当日―

各アニメ番組、ゲーム作品等で戦力外通告を受けたキャラクター達。来期のレギュラー番組を懸けて、合同トライアウトに挑む。業界の常識は、世間の非常識。実は表舞台から消えてしまったキャラ達は自ら、他作品へのアピールに参加していたのだ。
ミニクッパがマウンドへ上がる。投手の場合、1人につき4人ないし5人の打者と対戦する。最初に迎えるのはジャバ(読売ジャイアンツマスコット)、背番号555の"ジャビット"であった。
セカンドフライに打ち取り、続いては茶沢信輔(SHIROBAKO/夜鷹書房)の第2打席。タイミングは全く合わず、空振り三振。3人目のスクリーンビーンズ(マイクロソフト/クリップアート)は、提供終了という形で戦力外を通告されている。
レフト線へ巧みにもっていかれ、持ち前の機敏性も生かして2塁へ。出塁を許した場合、そのまま次打者との対戦に引き継がれる。4人目は岡田似蔵(銀魂/鬼兵隊)。本編において紅桜篇以降出番がないものの、公式設定では一命を取り留めているとされている。
???「…マジやばくね?」
ここにきて恐れをなしたか、ボール3つ(カウント1-1からスタート)で岡田を歩かせてしまった。結果として、ミニクッパは不本意な成績に終わった。偉大な親分の分身として、これでは顔向けできない…。
トライアウトは松野トド松が暴走、それをミニクッパが止める一方で茶沢は真っ先に逃亡。前代未聞の乱闘劇で幕を下ろした。結果は原則として、獲得に乗り出す側が1週間以内に伝えることとなっている。
乱闘を起こしたトド松は、そのエキサイティングな姿勢を気に入られたのかアメリカ2A級のアニメと契約。その他動向が見られる中、ミニクッパはただ吉報を待つしかなかった。
ミニクッパへ届いた知らせ。それはかつてのボスであり、自らに戦力外を通告したはずのクッパからであった。なんでも今後のことを考え、新たな配信サービス向けの旧作で代役を務めて欲しいという。
不安半分、かつての"本拠地"へ向かう足取りは重い。そして"かつてのボス"との顔合わせ。しかしそこにいたのは…!?
(つづく)
まあ、あくまで"二次創作"です。トライアウトにしても、野球にこだわる必要は本来ないのです。さあ、お待たせしました。次回はネットを騒がせた"何か"が、姿をミニクッパの前で現します。ついでに言うと、非公認ですのであしからず。