2017年10月1日(日)午後3時57分 岐阜県岐阜市・長良川競技場

またスプリンクラーで水が撒かれる。エキサイティングシートは陸上トラック後ろに、台座とパイプ椅子を設けたもの。ピッチ目線で試合が見られるものの、色々と制約が多そうだ。価格も最高位にあり、販売ルートも限られている。

応援するほうへ攻める後半戦、その出来事は始まって直後だった。ガブリエル・シャビエルの2ゴール目で追加点。

55分、ガブリエル・シャビエルは3点目!スコアボードを見ると、どういうわけか『ガブリエル』から『シャビエル』に変わっている様子。

意地を見せたい岐阜は難波を投入。その後、1点返したようだが反映されず。どうもノーゴール判定らしい。

雲の中で日が傾き、場内に照明が灯る。

名古屋は玉田からシモビッチに交代。こちらはタイミングが合わず、ビジョンが切り替わってしまった。

66分、今度こそ難波が決めて1点を返した。これで再び2点差となる。

名古屋は佐藤寿人から永井へ。岐阜は風間から永島へ、それぞれ交代。大型映像装置はあちら側にあるため、ビジター席からは遠い。一方で岐阜の応援席からは、見る角度に難が生じてしまう。

前売り券が完売したという"2ndレグ"。ビジター席の範囲がどうなるか含めて大いに気になった一戦は、結果として岐阜史上最多の観客動員数を記録。もっとも、豊田(来場者:21878人)が大きすぎるというのは少なからず否定できない。

84分、青木のゴールによって5点目。これで試合はほぼ決まったようなもの。もはや、豊田での苦戦を全く感じられない。

その青木は押谷へ交代。3人目にしてタイミングを合わせ、写真画像として収めることができた。フォーマットは両チームであまり変わらず、チームのロゴと色合いで区別している。

後半アディショナルタイムに永井が仕上げのゴールを決め、そのまま6-2で試合終了。終わってみれば名古屋の圧勝であり、豊田での苦戦は何だったのかと感じずにいられない。

勝利を祝して旗が揺れるビジター席。そういえば大阪での『鷹の祭典』も旗が揺れ、風を起こせと盛り立てられたもの。この名古屋も、監督からして"風"。またつながったか。

旗は大きめで使いにくく、大阪の『鷹の祭典』でもらった小旗をありがたく思ってしまった。今日の旗はどこへ返せばいいのだろうか?

陸上競技場のサイドスタンドとあり、逆向きではあるものの(パロマ)瑞穂を連想せずにいられない。名古屋がJリーグ初年度から伝統的に構えてきた"家"も、陸上競技場である。

旗は1箇所に集められていたため、とりあえず置いておこう。やはり居心地のいい椅子席が勝るという結論も、慣れない芝生席を選んだ結果。可能ならばスタンド全体を椅子席にと言いたいものだろうけど、資金力に乏しいだろうから難しいか…。

ゴール裏最上段から眺め、HD画質で写真に収めよう。考えたら、芝生席の存在が"長良川らしさ"を産んでいるようなもの。しばらくはこのままの雰囲気が続くだろう。

帰りは正面の出入口へ。スタンド最上段が通路となっており、メインスタンドとの"境目"も再入場に用いられている。

せっかくアウェイの地へ来ているので、メインスタンドも見ておきたいというのが性分。入口は階段となっており、すぐには全景を見られない。

メインスタンドのサイドスタンド寄りは、バックスタンドと同じ長椅子となっている。しかし少しずれると、背もたれのない個別席となる。

色分けはバックスタンドと同じになっている。上段が水色、下段は緑色。やはり着席区分が明確化している個別席。サイズも大きいので、こちらのほうが座りやすい。

さらに中央へ寄ると、背もたれのある座席にありつく。色合いは上下段共にオレンジ色。テーブル付きの区画は記者席であり、観客は利用できない。

中央部分はスーパーシートという特別席であり、跳ね上げ式にはなっていないもののひじ掛けとカップホルダーが設けられている。それ以外はすべてメイン自由席として扱われる。

ピッチを眺めよう。やはりメインスタンド正面に勝るものはないのかもしれない。それでも価格を考えて、妥協するのも楽しみだろう。3月に下した答えが、豊田のメインスタンド4階である。応援したいのであれば、今回のようにサイドスタンドを選ぶのがいいだろう。
(つづく)