今回は『一般道上のバスレーン』と『連節バス』です。

2017年4月27日(木)午前8時46分 名古屋市中村区・名古屋駅市バスターミナル

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 JRゲートタワー1階は、市バスが11ヶ所を使用するバスターミナル。今回乗る基幹2系統は10番乗り場から発車する。

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名古屋駅8:55発→萱場9:22着 基幹2・猪高車庫行き NKH-30
 他に20人が乗車し、発車する市バス基幹2系統。真新しいバスターミナル内部を一回りしてから、外に出ていく。通常の市バス路線と異なり、料金は名鉄バスと同じ後払い式。整理券は発行しないため、ICカードも乗車時に出さなくてよい。

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 名鉄バスセンターから白川公園や矢場町を回る名鉄バスと異なり、名古屋駅正面から続く桜通を経由する市バス。最初の停留所となる国際センターで3人乗車。

 県道68号としては津島市から続いており、名古屋市側の起終点近くが桜通。江川線を過ぎると側道に進んで、桜通伏見で2人降りる。

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 そのまま国道19号となった桜通。桑名町とか長島町とか、由来が気になる通りと交差していく。もはやテンプレートのごとく後から調べれば、やはり現在の桑名市に由来するものだったとか。地名としては現存せず、交差点や通り名に残っている。

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 桜通本町で1人降りる。大津通で左折してからは、名鉄バスなどと同じルートを進んでいく。

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 基幹バスの特徴となるのが、大津通から引山まで路面電車のように中央の車線を走行すること。停留所も路面電車の駅にあるような形をしている。市役所で5人降りてから1人乗り、進路を変える。

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 清水口で3人降りて2人乗車。国道41号と交差しており、上を2層構造の名古屋高速1号が通っている。続く白壁では2人が下車していった。

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 赤塚白壁の片方向しかない停留所で5人降車1人乗車後、桜通大津で離れた国道19号と交差。徳川園新出来で1人、古出来町で2人が降りていく。(※15.05.04撮影画像を流用。)

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 萱場で他2人と共に下車。このようにベンチはないものの、路面電車らしいホームを持っている基幹バス停留所。路線そのものは中央走行区間を名鉄バスと共用しており、設備も市バスと名鉄バスで共用している。

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 敷地の都合もあるので上下線とも交差点手前、互い違いに位置している。この中央走行区間は基本的に一般車両の通行を禁止していないため、路面電車らしい停留所の横を一般車両が通過するのは珍しくない。

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 市役所方向は改良が施されたようで、屋根が"通路部分"にまで架かっている。平日の朝9時半前、反対側はさすがに混雑する時間。名鉄バスは始発停留所が尾張旭市や瀬戸市にもなり、相対的になかなかの長距離を走行している。
(一般道上のバスレーン おわり)

2014年11月5日(水)午後5時14分 岐阜県岐阜市・JR岐阜駅北口バスターミナル

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 岐阜バスが導入した連節バス『清流ライナー』。メルセデス・ベンツ製の『シターロG』であり、9番のりばから発車する。岐阜バスは全国共通交通系ICに対応していないため、乗車時は整理券をとる。

JR岐阜17:15発→岐阜大学病院17:43着 バスC71快速清流ライナー・岐阜大学病院行き 岐阜バス連接2
 岐阜バスは車両番号の記載がないものの、この連接バスは希望ナンバーらしいことから便宜上ナンバープレートの番号で表記する。往路は前のほうへ乗ろう。

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 車内はヨーロッパ譲りの大窓が目立ち、暖色系の照明が落ち着きを与えている。11月初旬ながらすでにクリスマス飾りもなされている。乗客は先発便に乗ったからか、あまり乗ってこない様子。

 忠節橋通り(国道157・303号)をひた走る。全長18mとあってルートの制約があるのか、停留所は設定自体が少ない。そのためか速く感じられる。西野町で2人降車。

 夕方5時半にして外は暗い。忠節橋を渡り、国道は左に折れるがバスは直進。北高前で3人下車。このあたりから道が狭くなる。後ろがよく見えないのは前方席の宿命か。

 いつしか旧名鉄岐阜市内・揖斐線からは外れていた。この連節バスもそうだが、最近の路線バスは下段が固定窓となっている。対して、近距離高速バスや貸切バスは窓が開く。もちろん窓を開ければ外の風を取り入れられるのだが、冬の時期に隙間風として入り込んでしまえば寒いだけ。さらに長距離バスは固定窓となっており、どのような基準で決められるのかは気になるところ。

 このバスはヨーロッパ設計であるためか、日本で設置義務となっているはずの非常口がない。そのため非常時は備え付けられたハンマーでガラスを叩き割り、脱出口を確保することになっている。"普通のバス"と同じく後ろにエンジンを持っているため、前方は比較的静かで床も低い。正木マーサ前でほとんど乗客は降りるようだ。

 左に曲がり、岐阜環状線を過ぎると橋を渡る。そもそも、この路線の設置目的はなんだろうか?岐阜大学であれば学生の需要が多いはずなので、今回は帰宅時間に合わなかったと考えていい。病院も同様に、通院需要が少ない時間にあたったと考えていいのだろう。他系統と合わせて本数は多いので分散していても不思議ではない。

 その先の信号を右折。しばらく進んだ後、大学の敷地に入るようだ。病院にしか行かないこのバスに乗る人はいないだろうが、降りる人もいない。そのまま大学の敷地内を進み、30分ほどで到着。運賃は320円。

 岐阜大学病院に来た理由は連節バスだけ。用事は何一つなく、何もすることはない。着く際に見たところもう1台停まっており、帰りの便はそちらが用いられるようだ。

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 連節バスを走らせること自体が目的だったならばどうか?それならば、名鉄岐阜市内線を廃止した理由も問いたいところではある。ただ連接バスと異なり、路面電車では運行しない時間にも線路が残ることとなる。
(連節バス おわり)

連節バスの後ろには"全長18m追い越し注意"という表記があります。通常の車両は10.5m以下であるため、このように表記しているのでしょう。次回は『バス専用道路』です。