春になりました。野球は開幕を前にオープン戦が行われ、本拠地も用いられます。入場券は公式戦よりも割安に設定され、この機会だからといってまいりました。では始めましょう。
2013年以来となるナゴヤドーム。今回はオープン戦ということで、通常購入の際に選択肢として選ばないであろう座席を押さえてみた。
日曜日の昼、3月始めとはいえ来場者は多い。実は名古屋市内の小学生が卒業記念に招待されており、通常購入の際にまず選択肢に入るパノラマ席へ案内される。
今回選んだのは『レストランシート』のカウンター席。公式戦であれば2席12400円(2017年からのスタンダード料金)となり、コース料理が提供される。球場の裏側まで来ると、正面とは対照的にあまり人がいない。
(前)ナゴヤドーム・オープン戦レストランシートカウンター 2席1000円
5番ゲート横にある専用口から入り、エレベーターか階段で3階へ。上がったところはレストラン『アリーナビュー』の入口になり、チケットを見せて"入店"する。飲食物持込は他より徹底されているようだが、見る限り飲料は移し替えで持ち込まれている様子。
レストランシートは前列がカウンター席、後列が4人テーブル席となっている。そのまま"店員"が、チケットで指定された席へと案内。雰囲気はまさしく展望レストランのそれ。オープン戦は"シートのみ"が座席として扱われ、通常のメニューが用意される。水が無料で提供されるのは、日本のレストランならではのこと。
カウンター席は1席ずつに分かれており、座席番号が壁に表記される。座席もレストランの椅子。一般席とはガラスで仕切られており、場内の音が聞こえにくい。天井から吊り下げられた液晶テレビで補完(リプレイ映像など)できるようになっているが、デジタル化以降はやや遅れてくるのが気になる(特に音声、これは他も同じ)。
さて、外野バックスクリーンに位置するこのレストランシート。名前のとおりに『アリーナビュー』であり、外野からホーム方向を眺められる。これだけならば、結構な上級座席だったり?
デジカメをズームアップさせてみよう。2015年からは新たな席種が導入され、ホーム3塁側上段に設けられた『バラエティ・テラスシート』は種類豊富なグループ席。3人用と4人用のほか、5人用が2種類ある。公式戦での価格は1人あたり8000~9000円(2017年からのスタンダード及びプレミアム)。
2017年からは内野3塁側に『リビングボックス』も登場。こちらも3人用と4人用、5人用が用意される。3月初旬時点ではまだ完成していない。公式戦での価格は1人あたり3500(バリュー)~5000円(プレミアム)で、ボックスによる価格差はない。
『ドアラ・テラスシート』はそのとおり、ドアラの装飾が施された4人用グループ席。公式戦ではドアラとの記念撮影つきで1人あたり7500円となる(2017年からのスタンダード及びプレミアム)。『でら楽ペアシート』は要するに幅広座席であり、2席単位で購入。1人あたり7000円(スタンダード及びプレミアム)。
外野に目をやると、2017年に従来から拡大して長さ106mとなったライブビジョンがある。レストラン席からは位置によって、辛うじて見える程度。加えて5階席に『パノラマパーティテラス12』も設定され(3月初旬時点で工事中)、12人用で1人あたり1500円(スタンダード)。最安価ながらグラウンドの遠い、パノラマBの稼働率がよくなかったためだろうか?偶然にも大学が近くに移転してくるので、ゼミの会合にも利用されそう…。
サブスコアボードもリニューアルし、これまでの実用性一辺倒からデザイン性が大幅に向上。フルカラーLEDの本領がようやく発揮されるかというものか。1回から9回までという表記は以前と同じ。10回以降はオープン戦で調べようがない。
お待ちかね、スタメン発表の時間。オープン戦でも、黒く染まるレフトスタンド。今年からは一部のプレミアム価格設定試合を除き、ビジター席が拡大後の範囲となる。加えてプレミアム価格設定試合を除き、内野にも応援席が設定される。
ライトスタンドをはっきり見られながら、ガラスの防音性で歓声が聞こえないレストラン席。今年から中日のユニフォームが青に戻ったため、スタンドの"色分け"が明確になるだろう。やはり今年から内野応援席が設定され、こちらはプレミアム価格設定試合も同様となる。
レストラン席の画面を通して、スタメンが表記されたスコアボードのレイアウトを見る。ライブビジョン改め『106ビジョン』は、まだ一部のみの使用となる。近年はゲーム画面のようなデザイン性優れたスコアボードになりつつあり、選手表記も横書きが主流となるのだろう。選手名の左が背番号、右はポジションが英語略称となる。
参考までに、2013年時点では実用性一辺倒の2~3色。選手名は縦書き、ポジションは数字で表記されていた。ボールを先にカウントするようになったのは2011年から。
名古屋市内小学校卒業記念で、パノラマ席も大入りな日曜日。新入団選手が紹介され、代表して柳(17、ドラフト1位)からの挨拶があった。これだけは言う、アラウホ(49、新外国人)は大きい。
試合はと言うと、ロッテ先発の涌井が2回無失点。対する中日先発の大野は4回4失点と、不安を露呈した形になっている。さて、あくまで今日いるのは"飲食店"。何か注文しよう。ガラスのコップなどが使えるのも、グラウンドや一般席とガラスで仕切られているためか。
(現)フライドポテト(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 420円
一言でポテトと言うならば様々なタイプがあり、ここで出てきたのは皮付きタイプ。量自体は多いといえないが、相応しいだけのレベルは見せてくれただろうか。ケチャップが付いてきたのも好印象。
(現)ソーセージ盛り合わせ(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 780円
普通の長さの2種類、合計5本。性質などから単純比較できないにしても、神宮球場のソーセージに比べてコスパは大きく劣る。ただ、味や食感は上々。付け合わせのレタスとパセリ、マスタードはわかる。もう1つはキャベツのピクルスだろうか?
今回の席はテレビカメラの真後ろにあるため、デジカメをズームアップしてテレビ中継のような写真にできた。ついでに、ホームベース後ろの可変広告もLED。さあ、7回裏をもってラストオーダー。シメは何にしようか。
(現)ナゴヤコーチンエッグタルト(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 550円
そもそもエッグタルト自体初めてだったりする。卵の味をしっかり感じられる、カスタードクリームのようなタルト。付けあわせと思しき木イチゴなどが、ソースと共に酸味を加える。参考までに、400円のプリンは大きさとして一般的。卵形の器に入っているのが印象的。
(現)ブレンドコーヒー・ホット(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 380円
食後にあれば落ち着くコーヒー。喫茶店ではないので、砂糖とミルク以外に付属品なし。
9回になると多かった客も帰り始め、空席が目立ってくる。このレストラン席も例外でなく、自由席にでもなったかのような感覚に(空席となったところは下の紙が外される)。スコアボードの球速表示は150km/h以上で黄色くなる。160km/h以上になれば、どう表示されるのだろうか?
試合はどうなったかといえば、オープン戦だから許されるようなもの。これではせっかく招待された名古屋市内小学校卒業生も、来て終わっただけだろう。そもそもオープン戦はあくまで調整などが優先と言うか、球場慣れとか応援練習とか。少々異なる楽しみ方をしなくてはならない。そもそも、今回だってそれが目的だし…。
レフトスタンドのバックスクリーン横はテレビカメラ用のスペースとされ、一般客が入れないよう区切られている。しかしまあ…、この接近度合い。テレビ中継も楽ではない。
そしていつ使うのかわからない、バックスクリーンの座席。いつからか外野席にもカップホルダーが設けられ、バックスクリーンも例外ではない。これも、レストラン席ならではの視界。
最後に、4人用テーブルは半円状をしている。以前の長方形からおそらく変わっており(公式サイトの写真はそのまま)、首を傾けることなく試合を楽しむことが出来るようになった。トイレはリニューアルされているようだが、ライトスタンドからの応援が壁越しに直接聞こえる仕様。他、喫煙室は完全に仕切られている。
(レストランシート・カウンター おわり)
今回はシングル利用も考えましたが、最終的に弟を誘う形で埋めました。ある意味こういう考えに至るのも、2席1000円で"シートのみ"利用するオープン戦ならではのこと。公式戦なんか…、もう。
2017年3月5日(日)午後1時12分 名古屋市東区・ナゴヤドーム

2013年以来となるナゴヤドーム。今回はオープン戦ということで、通常購入の際に選択肢として選ばないであろう座席を押さえてみた。

日曜日の昼、3月始めとはいえ来場者は多い。実は名古屋市内の小学生が卒業記念に招待されており、通常購入の際にまず選択肢に入るパノラマ席へ案内される。

今回選んだのは『レストランシート』のカウンター席。公式戦であれば2席12400円(2017年からのスタンダード料金)となり、コース料理が提供される。球場の裏側まで来ると、正面とは対照的にあまり人がいない。

(前)ナゴヤドーム・オープン戦レストランシートカウンター 2席1000円
5番ゲート横にある専用口から入り、エレベーターか階段で3階へ。上がったところはレストラン『アリーナビュー』の入口になり、チケットを見せて"入店"する。飲食物持込は他より徹底されているようだが、見る限り飲料は移し替えで持ち込まれている様子。

レストランシートは前列がカウンター席、後列が4人テーブル席となっている。そのまま"店員"が、チケットで指定された席へと案内。雰囲気はまさしく展望レストランのそれ。オープン戦は"シートのみ"が座席として扱われ、通常のメニューが用意される。水が無料で提供されるのは、日本のレストランならではのこと。

カウンター席は1席ずつに分かれており、座席番号が壁に表記される。座席もレストランの椅子。一般席とはガラスで仕切られており、場内の音が聞こえにくい。天井から吊り下げられた液晶テレビで補完(リプレイ映像など)できるようになっているが、デジタル化以降はやや遅れてくるのが気になる(特に音声、これは他も同じ)。

さて、外野バックスクリーンに位置するこのレストランシート。名前のとおりに『アリーナビュー』であり、外野からホーム方向を眺められる。これだけならば、結構な上級座席だったり?

デジカメをズームアップさせてみよう。2015年からは新たな席種が導入され、ホーム3塁側上段に設けられた『バラエティ・テラスシート』は種類豊富なグループ席。3人用と4人用のほか、5人用が2種類ある。公式戦での価格は1人あたり8000~9000円(2017年からのスタンダード及びプレミアム)。

2017年からは内野3塁側に『リビングボックス』も登場。こちらも3人用と4人用、5人用が用意される。3月初旬時点ではまだ完成していない。公式戦での価格は1人あたり3500(バリュー)~5000円(プレミアム)で、ボックスによる価格差はない。

『ドアラ・テラスシート』はそのとおり、ドアラの装飾が施された4人用グループ席。公式戦ではドアラとの記念撮影つきで1人あたり7500円となる(2017年からのスタンダード及びプレミアム)。『でら楽ペアシート』は要するに幅広座席であり、2席単位で購入。1人あたり7000円(スタンダード及びプレミアム)。

外野に目をやると、2017年に従来から拡大して長さ106mとなったライブビジョンがある。レストラン席からは位置によって、辛うじて見える程度。加えて5階席に『パノラマパーティテラス12』も設定され(3月初旬時点で工事中)、12人用で1人あたり1500円(スタンダード)。最安価ながらグラウンドの遠い、パノラマBの稼働率がよくなかったためだろうか?偶然にも大学が近くに移転してくるので、ゼミの会合にも利用されそう…。

サブスコアボードもリニューアルし、これまでの実用性一辺倒からデザイン性が大幅に向上。フルカラーLEDの本領がようやく発揮されるかというものか。1回から9回までという表記は以前と同じ。10回以降はオープン戦で調べようがない。

お待ちかね、スタメン発表の時間。オープン戦でも、黒く染まるレフトスタンド。今年からは一部のプレミアム価格設定試合を除き、ビジター席が拡大後の範囲となる。加えてプレミアム価格設定試合を除き、内野にも応援席が設定される。

ライトスタンドをはっきり見られながら、ガラスの防音性で歓声が聞こえないレストラン席。今年から中日のユニフォームが青に戻ったため、スタンドの"色分け"が明確になるだろう。やはり今年から内野応援席が設定され、こちらはプレミアム価格設定試合も同様となる。

レストラン席の画面を通して、スタメンが表記されたスコアボードのレイアウトを見る。ライブビジョン改め『106ビジョン』は、まだ一部のみの使用となる。近年はゲーム画面のようなデザイン性優れたスコアボードになりつつあり、選手表記も横書きが主流となるのだろう。選手名の左が背番号、右はポジションが英語略称となる。

参考までに、2013年時点では実用性一辺倒の2~3色。選手名は縦書き、ポジションは数字で表記されていた。ボールを先にカウントするようになったのは2011年から。

名古屋市内小学校卒業記念で、パノラマ席も大入りな日曜日。新入団選手が紹介され、代表して柳(17、ドラフト1位)からの挨拶があった。これだけは言う、アラウホ(49、新外国人)は大きい。
試合はと言うと、ロッテ先発の涌井が2回無失点。対する中日先発の大野は4回4失点と、不安を露呈した形になっている。さて、あくまで今日いるのは"飲食店"。何か注文しよう。ガラスのコップなどが使えるのも、グラウンドや一般席とガラスで仕切られているためか。
(現)フライドポテト(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 420円
一言でポテトと言うならば様々なタイプがあり、ここで出てきたのは皮付きタイプ。量自体は多いといえないが、相応しいだけのレベルは見せてくれただろうか。ケチャップが付いてきたのも好印象。
(現)ソーセージ盛り合わせ(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 780円
普通の長さの2種類、合計5本。性質などから単純比較できないにしても、神宮球場のソーセージに比べてコスパは大きく劣る。ただ、味や食感は上々。付け合わせのレタスとパセリ、マスタードはわかる。もう1つはキャベツのピクルスだろうか?

今回の席はテレビカメラの真後ろにあるため、デジカメをズームアップしてテレビ中継のような写真にできた。ついでに、ホームベース後ろの可変広告もLED。さあ、7回裏をもってラストオーダー。シメは何にしようか。
(現)ナゴヤコーチンエッグタルト(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 550円
そもそもエッグタルト自体初めてだったりする。卵の味をしっかり感じられる、カスタードクリームのようなタルト。付けあわせと思しき木イチゴなどが、ソースと共に酸味を加える。参考までに、400円のプリンは大きさとして一般的。卵形の器に入っているのが印象的。
(現)ブレンドコーヒー・ホット(ナゴヤドーム・アリーナビュー) 380円
食後にあれば落ち着くコーヒー。喫茶店ではないので、砂糖とミルク以外に付属品なし。

9回になると多かった客も帰り始め、空席が目立ってくる。このレストラン席も例外でなく、自由席にでもなったかのような感覚に(空席となったところは下の紙が外される)。スコアボードの球速表示は150km/h以上で黄色くなる。160km/h以上になれば、どう表示されるのだろうか?

試合はどうなったかといえば、オープン戦だから許されるようなもの。これではせっかく招待された名古屋市内小学校卒業生も、来て終わっただけだろう。そもそもオープン戦はあくまで調整などが優先と言うか、球場慣れとか応援練習とか。少々異なる楽しみ方をしなくてはならない。そもそも、今回だってそれが目的だし…。

レフトスタンドのバックスクリーン横はテレビカメラ用のスペースとされ、一般客が入れないよう区切られている。しかしまあ…、この接近度合い。テレビ中継も楽ではない。

そしていつ使うのかわからない、バックスクリーンの座席。いつからか外野席にもカップホルダーが設けられ、バックスクリーンも例外ではない。これも、レストラン席ならではの視界。

最後に、4人用テーブルは半円状をしている。以前の長方形からおそらく変わっており(公式サイトの写真はそのまま)、首を傾けることなく試合を楽しむことが出来るようになった。トイレはリニューアルされているようだが、ライトスタンドからの応援が壁越しに直接聞こえる仕様。他、喫煙室は完全に仕切られている。
(レストランシート・カウンター おわり)
今回はシングル利用も考えましたが、最終的に弟を誘う形で埋めました。ある意味こういう考えに至るのも、2席1000円で"シートのみ"利用するオープン戦ならではのこと。公式戦なんか…、もう。