今回は"最新作"として、愛知県内の紅葉名所。犬山の寂光院を少し見てきた話です。ぜひご覧ください。
紅葉を見たくなり、空き時間を利用し犬山遊園へ。幅が広く、相対式ホーム2線ながら特急が停車する。ここまでの道のりは特に何もなかったので、今回は省略した。
木曽川を渡った対岸は岐阜県となる。犬山橋の隣、巨大な岩のように"塊"が1つ。ここから木曽川に沿って歩こうか。
山めいた渓谷を、秋めいた夕焼けを背に歩く。犬山遊園の駅から寂光院までは徒歩で30分ほどとあり、そこそこ遠い。最盛期にあたる週末には、観光用のバスが運行される。
その途中、水の流れる音が聞こえてくる。これだけでも、何か癒されるような気がしないでもない。
そして歩道がなくなり、車道も狭くなる。落石注意の標識を度々見かけ、より気を遣う崖道。遠くに見える山が美しく色付いているだけに…。
モミジの木は最低気温と日光の具合により、葉が色付いてくるもの。先端から赤くなっていき、緑のままになっている箇所とグラデーションを演出する。
赤と緑。モミジでなくとも常緑でなければ、紅葉となりうるものだろう。それでも葉の形といい散り方といい、モミジが美しい。黄色が美しくなるイチョウはここで見られない。
流れる木曽川と、夕陽に染まる紅葉と山。可児から流れてきた日本ライン下りも、もうすぐ終着点となっていたもの。廃止された後は舟も流れず、水と時間が流れている…。
そして、右側の頭上に岩が迫る箇所。この付近の地形が険しいことをよく示しており、硬い材質で一安心できるようなもの。崩落しようものならひとたまりもない。寂光院への入口はその近くにあった。
寂光院へは山の中を貫く坂道を上がることとなり、木々が上まで覆って暗い。やはり上の先端部は赤く色付きつつある。ここは車が入れないはずなので、安心して歩くことが出来る。
車が通ってきた別の道と"合流"し、駐車場の入口へ。ここは美しい紅葉に仕上がっており、これだけで満足出来てしまう。シーズン中の普通車料金は500円といい、二輪車がどうなのか気になるところ。
さらに進んでみる。ここから参道へ進もうとすると険しく、上に上がろうという気にはなれない。平日の夕方ではあるものの、来る人はそこそこ見られた。
参道を見ると、赤から黄色に緑というグラデーションのような色付き方をしている。見上げればなにやら明かりが灯っており、これも気になってしまう。日が暮れつつあるのに、引き返せない。
駐車場に1つ、赤みの際立っている木。
さらにはロータリーの標識と、円形の路面ペイント。そしてもう1つ色付きのいい木がある。とりあえずはここまでで満足できており、来る途中でも絶好の箇所が1つ…。
でもせっかくここまで来たのだから、もう1つ坂を上がっていこう。上がった先を見ると、1つ明かりが照らしている。
そして現れた"紅葉の塊"。実のところ本堂へはさらに上がらなければならず、さすがに苦しいのでここまでか。階段だけでなくスロープカーもあり、200円で利用できる。
バス停ポールが示すように、岐阜バスコミュニティが犬山遊園駅から寂光院へのバス(定期路線らしい)を運行している。しかしながら運行日は毎月5日と18日、8月9日及び11月第2日曜日と限定的。しかも13時台で終了する。名鉄が案内する紅葉ルートバスと異なり、運賃は大人片道200円。
ナトリウムランプに照らされ、わずかながら香嵐渓のようなライトアップとなった紅葉。上に上がる余裕(時間,手荷物)と体力があれば、もっと美しい景色。そして穏やかな雰囲気を味わえたのかもしれない。
入口付近で終わったものの、美しい紅葉を楽しめた11月下旬の木曜日。休日は名鉄による紅葉ルートバスが無料なようなので、見頃となる週末は賑わうのだろう。
すっかり日が落ちてしまった。ここから暗くなる中、所々細くなる道を帰らなくてはならない。木曽川をまたいだ反対側は新しい住宅が並び、堤防沿いはさらに明かりが照らす。
途中にあった、絶好の紅葉箇所。それが交差点付近にある駐車場らしきところであり、平日の夕方だからか誰もおらず隠れスポットらしい。休日は混み合うので、交差点に臨時駐車場の案内がある。
そして交差点にある案内標識らしきもの。尾張パークウェイ(かつて有料道路であった)から続いた終端部にあたるためか、古めかしいながらも高速道路のフォントが使われる。桃太郎神社は寂光院からさらに歩かなくてはならず、今回はさすがに難しい。名鉄による紅葉ルートバスはそこまで運行されるので、利用可能ならばぜひ使いたいもの。
暗くなっても、歩道のあるところに来ればとりあえず大丈夫。遠くの犬山橋が、夕空によってシルエットと化す。空気が澄んで冷えてくる、晴れた秋の夕暮れ。
もう少し近づいて、犬山橋をメインにもう1枚。隣に見えた犬山城は、夜を迎えてライトアップしていた。
回送される1800系が通るので、さらに1枚。基本編成となる1200系と異なり、現時点でリニューアルの計画がない増結用編成。5000系とも連結可能なはずだが、いかんせん両数が少ない。
駅の近く、犬山善光寺への参道が延びる。隣にあった、古い看板を掲げていた建物はいつしか解体。駅舎も現在まで使われている部分は少なく、空きスペースが寂れた印象を与える。では、日も落ちたので帰ろう。
(おわり)
いかがでしたか?これを投稿したのは11月25日の夜。仮にご覧になられた方、参考にしてはいかがでしょうか?
2016年11月24日(木)午後4時4分 愛知県犬山市・犬山遊園駅

紅葉を見たくなり、空き時間を利用し犬山遊園へ。幅が広く、相対式ホーム2線ながら特急が停車する。ここまでの道のりは特に何もなかったので、今回は省略した。

木曽川を渡った対岸は岐阜県となる。犬山橋の隣、巨大な岩のように"塊"が1つ。ここから木曽川に沿って歩こうか。

山めいた渓谷を、秋めいた夕焼けを背に歩く。犬山遊園の駅から寂光院までは徒歩で30分ほどとあり、そこそこ遠い。最盛期にあたる週末には、観光用のバスが運行される。

その途中、水の流れる音が聞こえてくる。これだけでも、何か癒されるような気がしないでもない。

そして歩道がなくなり、車道も狭くなる。落石注意の標識を度々見かけ、より気を遣う崖道。遠くに見える山が美しく色付いているだけに…。

モミジの木は最低気温と日光の具合により、葉が色付いてくるもの。先端から赤くなっていき、緑のままになっている箇所とグラデーションを演出する。

赤と緑。モミジでなくとも常緑でなければ、紅葉となりうるものだろう。それでも葉の形といい散り方といい、モミジが美しい。黄色が美しくなるイチョウはここで見られない。

流れる木曽川と、夕陽に染まる紅葉と山。可児から流れてきた日本ライン下りも、もうすぐ終着点となっていたもの。廃止された後は舟も流れず、水と時間が流れている…。

そして、右側の頭上に岩が迫る箇所。この付近の地形が険しいことをよく示しており、硬い材質で一安心できるようなもの。崩落しようものならひとたまりもない。寂光院への入口はその近くにあった。

寂光院へは山の中を貫く坂道を上がることとなり、木々が上まで覆って暗い。やはり上の先端部は赤く色付きつつある。ここは車が入れないはずなので、安心して歩くことが出来る。

車が通ってきた別の道と"合流"し、駐車場の入口へ。ここは美しい紅葉に仕上がっており、これだけで満足出来てしまう。シーズン中の普通車料金は500円といい、二輪車がどうなのか気になるところ。

さらに進んでみる。ここから参道へ進もうとすると険しく、上に上がろうという気にはなれない。平日の夕方ではあるものの、来る人はそこそこ見られた。

参道を見ると、赤から黄色に緑というグラデーションのような色付き方をしている。見上げればなにやら明かりが灯っており、これも気になってしまう。日が暮れつつあるのに、引き返せない。

駐車場に1つ、赤みの際立っている木。

さらにはロータリーの標識と、円形の路面ペイント。そしてもう1つ色付きのいい木がある。とりあえずはここまでで満足できており、来る途中でも絶好の箇所が1つ…。

でもせっかくここまで来たのだから、もう1つ坂を上がっていこう。上がった先を見ると、1つ明かりが照らしている。

そして現れた"紅葉の塊"。実のところ本堂へはさらに上がらなければならず、さすがに苦しいのでここまでか。階段だけでなくスロープカーもあり、200円で利用できる。

バス停ポールが示すように、岐阜バスコミュニティが犬山遊園駅から寂光院へのバス(定期路線らしい)を運行している。しかしながら運行日は毎月5日と18日、8月9日及び11月第2日曜日と限定的。しかも13時台で終了する。名鉄が案内する紅葉ルートバスと異なり、運賃は大人片道200円。

ナトリウムランプに照らされ、わずかながら香嵐渓のようなライトアップとなった紅葉。上に上がる余裕(時間,手荷物)と体力があれば、もっと美しい景色。そして穏やかな雰囲気を味わえたのかもしれない。

入口付近で終わったものの、美しい紅葉を楽しめた11月下旬の木曜日。休日は名鉄による紅葉ルートバスが無料なようなので、見頃となる週末は賑わうのだろう。

すっかり日が落ちてしまった。ここから暗くなる中、所々細くなる道を帰らなくてはならない。木曽川をまたいだ反対側は新しい住宅が並び、堤防沿いはさらに明かりが照らす。

途中にあった、絶好の紅葉箇所。それが交差点付近にある駐車場らしきところであり、平日の夕方だからか誰もおらず隠れスポットらしい。休日は混み合うので、交差点に臨時駐車場の案内がある。

そして交差点にある案内標識らしきもの。尾張パークウェイ(かつて有料道路であった)から続いた終端部にあたるためか、古めかしいながらも高速道路のフォントが使われる。桃太郎神社は寂光院からさらに歩かなくてはならず、今回はさすがに難しい。名鉄による紅葉ルートバスはそこまで運行されるので、利用可能ならばぜひ使いたいもの。

暗くなっても、歩道のあるところに来ればとりあえず大丈夫。遠くの犬山橋が、夕空によってシルエットと化す。空気が澄んで冷えてくる、晴れた秋の夕暮れ。

もう少し近づいて、犬山橋をメインにもう1枚。隣に見えた犬山城は、夜を迎えてライトアップしていた。

回送される1800系が通るので、さらに1枚。基本編成となる1200系と異なり、現時点でリニューアルの計画がない増結用編成。5000系とも連結可能なはずだが、いかんせん両数が少ない。

駅の近く、犬山善光寺への参道が延びる。隣にあった、古い看板を掲げていた建物はいつしか解体。駅舎も現在まで使われている部分は少なく、空きスペースが寂れた印象を与える。では、日も落ちたので帰ろう。
(おわり)
いかがでしたか?これを投稿したのは11月25日の夜。仮にご覧になられた方、参考にしてはいかがでしょうか?