こちらはまたもご無沙汰といいましょうか。野球日本代表親善試合をもちまして、2016年のプロ野球試合は全て終了しました。今回は"優勝記念企画"として考えつつ、色々手間取って遅くなったものです。

…本当、"Windows updateは毎月第2水曜日"だとわざわざ毎回調べなくてもいいようにしてくれません?


2016年11月13日(日) NPB管轄試合全日程終了


 北海道日本ハムファイターズ(4勝)-(2勝)広島東洋カープという、3大都市圏に位置しない同士での初組み合わせとなった日本シリーズ。地上波テレビ視聴率は関東でも上々で、それぞれの本拠地ではまさにもーのーすーごいレベルに。

1.北海道日本ハムファイターズ~平成の7色ユニフォーム~
 前身となる日拓ホームフライヤーズが1973年(後期)に、全7種類のユニフォームを日替わりで着用するという試みを行った。野球ユニフォームがカラー化に進む中ではあったものの、さすがに時代を先取りしすぎて当時は大不評。日本ハムへの身売りもあり、結局この念限りで廃止された。

 そして時は流れ…。

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 2011年から現在のユニフォームを採用。ホーム用は降り積もる雪を表す『スノー・ホワイト』を基調とし、肩から左脇にかけて北海道の空を表す『スカイブルー』。袖などのラインには、北海道の豊穣の実りを表す『ハーベスト・ゴールド』を用いている。北海道移転当初からの左右非対称デザインを継承しつつ、デザインを一新した。

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 ビジター用は前年の限定ユニフォームから継承する形で、北海道の豊穣の実りを表す『ハーベスト・ゴールド』を基調としたものへ変更。こちらは左右非対称デザインを廃し、肩から腕にかけて黒を配色。胸には"北海道"がローマ字で加えられ、帽子の文字も"H"に変更。この年から北海道シリーズはこのユニフォームで行われ、2012年は専用デザインの帽子が登場。蛍光オレンジに蛍光クリームイエローを重ね、マイルドな蛍光グレーを上塗りしてスキャナーに通すと完全と言っていいほどに一致した。

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 2012年は北海道シリーズとは別にもう1つ。実際に着用したユニフォームなどを再利用して作られ、発売されたレプリカユニフォームと同じデザインの『エコユニ』を採用。ホーム用をベースとしつつ、黒を基調とした全体的にモノトーン調なデザイン。

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 北海道シリーズは2013年から専用デザインのユニフォームに"回帰"。採用されたのは、北海道民の不屈のエネルギーを意味する『バーニング・レッド』。胸の文字も"北海道"になり、帽子は"H"に。さらにはスポンサーロゴのような形で、選ばれた道内の市町村名が入る。肩周りから左脇にかけては白になった。
 ついでに、蛍光ブラウンをスキャナーに通しても茶色にならず黄味がかった肌色に。プレイカラーはオレンジとつつじ色を重ねて赤になる。

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 2014年は北海道移転10周年。北の大地の大空のもとで原点に立ち返り、北海道の皆様とともに前進していくことを表現したとして『ネクスト・ブルー』を採用。元々肩から左脇にかけて入っていた青をメインとし、"本体"の白と入れ替え。なんとなく初期の北海道シリーズに通じる印象で、まさしく"原点回帰"。

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 青は蛍光ペンを用いて、同じく蛍光水色と重ねている。やや色味が薄かったので、蛍光ブルーをさらに上塗りしてみた。肌色にマイルドな蛍光オレンジを採用したところ色がほとんどスキャナー越しに出なかったので、いつものフレッシュカラーをさらに重ねている。

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 2015年は北海道のラベンダーをイメージしたという『エゾリューション・ラベンダー』。2009年に採用されたものはあくまで紺がメインであり、部分的に配色された色であった。親が言うには、通常のビジター用よりこっちのほうがいいとのこと。この色で思い出すのが、名鉄でごく短期間だけ採用されたライトパープル…。

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 とりあえず蛍光パープルをメインに用いたが、蛍光水色を上塗りしたものも用意。最終的には、"髪染め"に用いたハイパージェルのベールブルーが最も近い色だったり。蛍光オレンジを肌色として用いると、スキャナーを通した際に絶妙な色となって現れる。いつものフレッシュカラーを重ねると、気持ち色黒に?

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 そして2016年。北海道新幹線開業を記念し、新幹線H5系電車の車体と同じ『常磐グリーン』を採用。これまで金色を用いた箇所に、やはりH5系と同じ紫を配色。開幕2戦目となる開業日(3月26日、千葉)にも着用されたのだが、この手の限定モノでは最速ではなかろうか?

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 参考までに、共通となるE5系。帽子とヘルメットの"ツバ"部分は2013年以降メインの色が配されているものの、さすがにメタリックカラーを採用するのは不可能だったか…。欲を言えば、H5系の本体色ももう少し黄味がかったほうが違いになっただろうと。

 そう、この7つ全てを用いて"平成の7色ユニフォーム"となる。今は1973年ではない。ある程度着用日を決めた上で、来場者に配布すればいいのだ。
(おわり)

2.広島東洋カープ~不思議と格好良いユニフォーム~
 1950年の2リーグ制に合わせてプロ野球に参戦するも、当初から資金力に乏しかった。その後、現在まで低予算志向の広島球団。完全なるイベント専用ユニフォーム(要するに復刻でない限定モノ)も、12球団で最後の登場となった。チームカラーに赤が定着する1975年は、偶然か必然かリーグ初優勝を果たしている。

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 21世紀に入り、ホーム用ユニフォームの胸ロゴに筆記体を初採用。縦縞を採用しただけでなく、背ネームも書体を角ばったものに変更。番号フォントは古来から伝わるものながら、これがよく合う。デザインセンスは抜群であったものの、いかんせん成績は伴わず球場も古いままであった。ビジター用は引き続きグレー基調で袖部分が赤くなり、2007年から胸ロゴがかつての筆記体に。

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 2009年に晴れて新球場が完成。同時にユニフォームを一新し、かつて用いられた紺色を"文字フチ"に採用。縦縞ではなくなっている。そしてビジター用がデザイン的に"神って"たりする。球団史上初という上下ツートンカラーで、上は赤基調に紺色のラケットライン。襟付きなのも特徴。

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 2013年、イベント用ユニフォームを初採用。ベースとなったのがデニム調とあって賛否両論を巻き込んだものの、個人的には好き。ロゴ文字などの質感もうまく出来てるようで、番号フォントがこれまでと異なり、あえてなのか背ネームが入っていないこともあってなんとなくアメリカっぽい。
 ゼブラのサラサを用いると、消しゴムでこすったときに独特の風合いが出る。今回はその手法で彩色したのだが、青が薄くて"赤ヘル旋風"期にビジター用で使われた水色っぽい…。

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 翌2014年もイベント用ユニフォームを採用。『赤道直火』をテーマに上下とも赤を用いて、しかも通常より濃い色を採用。ロゴ文字と帽子ツバ、アンダーシャツにベルトとストッキングは黒。番号フォントは通常のもので、こちらも背ネームが入っていない。
 前年は着用した試合で2勝1敗と勝ち越し、最終的に久々(実質2001年以来だがその年は勝数優先ルールで4位扱い)のAクラス入りを果たしていた。この年も着用試合で2勝1敗と勝ち越し、最終的に2年連続のAクラス入りを果たす。

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 にわかにジンクスが囁かれ始める2015年。『常昇魂』をテーマに上半身はやはり赤を基調とし、2008年まで採用していた縦縞を取り入れる。帽子マークとツバ、アンダーシャツとストッキングは紺色。やはり背ネームは入っていない。
 この年は2連勝し、着用予定のもう1試合が雨天中止。しかしながらAクラス入りは、誤審によって逃すという結果に。ついでに、縦縞は手書きイラストにそもそも不向き。

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 いくつかの球団が限定ユニフォーム着用時に勝てない中で、相性の良さを確信した2016年。『真赤激』をテーマに通常より明るい赤を採用し、ロゴ文字等はフチなしの明るい緑。そして唐辛子の絵が入った帽子と"本体"。やはり背ネームなし。他は通常のものをそのまま利用し、ヘルメットも2013年以降のメタリックカラー。プレイカラーのオレンジとつつじ色を重ねても、赤は明るくならない。
 とうとう着用3連戦で3連勝し、最終的に25年ぶりのリーグ優勝を達成。それでも他球団で定着した来場者配布とせず、販売限定なのが低予算志向の広島球団らしいところか。発売即完売が恒例なので、白木さんは発売日に"10時打ち"で手に入れたということになっている。(実際はネット上にて12時販売開始とあった。)
(おわり)

今回は以上としましょうか。まあ総じて、現地でしか味わえないものがあると言いましょう。2017年…、最低1試合は現地で味わいたい!

※『路の駅キュートきよす』は営業していました。どこかで閉店したとか書いた気がするので、そうであればここで訂正とさせてください。