こんにちは。今回は志向をちょっと変えて、道路系の趣味ついでに1つ取り上げてみましょう。

高速道路に導入すべきは路線番号か路線記号か

 先ごろ、高速道路への路線番号について国土交通省が導入を発表。確かに日本の高速道路は、都市高速道路といったものを除いて路線番号や記号など何も割り振られていない。諸外国から訪れた方々がわかりにくいというのは、致し方ないだろう。折しも、2020年の東京オリンピックが控えている。

 では、どのように割り振ればよいか?実際には、国土交通省によると夏ごろまでに番号などを決定するとのこと。但しそのまま割り振るのでは様々な問題が出てくるもの。そもそも、日本の高速道路は各種法律などによっていくつか分類がなされている。

高速自動車国道(A路線)
高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路(A'路線)

国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)(B路線)
本州四国連絡道路
地域高規格道路
都市圏自動車専用道路(都市高速道路)
その他の自動車専用道路

 問題は高速自動車国道と異なる、並行もない一般国道の自動車専用道路(B路線)。そのまま番号とした場合、すでに割り当てのある一般国道としての番号との兼ね合いで支障が生じる。
 そこで参考となりえるのが、JR西日本が導入した路線記号。これは路線ごとにアルファベット1文字と色を用いて、識別するというもの。
 
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(路線記号の入った発車案内:大阪駅)
 大阪駅9・10番ホームの場合。まずはJR京都線を指すが入り、湖西線への直通があることからそれを指すも併記されている。

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(車両側面の路線記号:関西空港駅)
 行先に入った路線記号は、直通先のものを指す。関西空発大阪環状線の場合、直通先となる大阪環状線を示すが入る。

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(路線記号の入った路線図)
 実はこの手法、首都高速でもある程度取り入れられていた。首都高速など都市高速道路ではすでに路線番号が入っており、同じく目的地への路線へ進むべく案内がなされている。

 では付番方式など、個人的に提唱するルールなどと共に見ていこう。

 日本の高速道路は原則として有料だが、近年では通行料収入見込みの観点から無料で走行できる箇所も開通してきている。ここでは、有料か無料かで区別はしないでおく。
 高速自動車国道(A路線)はアルファベットなどを使用し、一般国道と異なることを明確にする。並行する自動車専用道路(A'路線)は高速自動車国道と同一路線として扱われることが多いため、基本的に同一の記号で統一したほうがいい。他路線との重複区間は併記するといいだろう。

 次は高速自動車国道と異なる、並行もない一般国道の自動車専用道路(B路線)。これはすでに割り当てのある一般国道としての番号を使用するのがいいだろう。本州四国連絡道路も同一の扱いを受けているため、同じく一般国道の番号が望ましい。
 そのほか、一般都道府県道の場合は位置づけによって異なるものとしよう。また、都市高速道路はすでに付番されている番号をそのまま活用で問題ない。

 とりあえず現時点で開通している区間(もしくは開通日時が確定している区間)に対して、記号を割り当てようか。

北海道地区の高速道路に路線記号を導入すると?
 まずは北海道から見ていこう。(※起点と終点の向きが逆の場合があります。インターやジャンクションなどの表記は省略してあります。)

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 北海道地区は距離表記に方向別の記号が与えられるようなので、それを活用してみた。実際には足寄方向から延伸計画(着工は当面行われない)のある十勝オホーツク自動車道に、独立した記号は設けられていない。とりあえず最終到達点となりうる網走から、『B』とつけてみた。一般国道の自動車専用区間として開通した路線は、一般国道の番号を充てている。

 ところが、そもそもアルファベット1文字では表現に限界があるというもの。北海道については本州の路線と接していないため、アルファベット1文字で間に合っている。また、本州では接続路線が膨大で文字の重複は避けられない。そこで本州以南では、原則としてアルファベット2文字以上で表現しようか。

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 記号だけ示しても意味はないため、ある間隔で路線を示す標識類を取り付けよう。独自に示す案として、一般国道の自動車専用区間(B路線)には現在の国道標識を。高速自動車国道(A路線)及び準ずる区間(A'路線)には新たに標識を制定。そして、双方共に路線表記を補助標識として取り付ける。

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 個人案として、路線標識の形状は四角形ベース。色合いは各路線で異なるものとした。

東北地区の高速道路に路線記号を導入すると?

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 東北自動車道は青森を終点しているため『AM』とし、青森自動車道は東北自動車道と連続していることから同一記号を割り当てた。山形自動車道は『YG』とし、途中の未開通区間を結ぶ月山道路も同一路線として扱う。

 常磐自動車道は『JB』とし、連続する仙台東部道路は仙台若林まで同一記号としつつ常磐自動車道に編入。仙台南部道路,仙台東部道路,三陸自動車道,仙台北部道路は仙台地区の環状道路網を形成していることから、『SK』を割り当てた上で仙台環状自動車道という路線表記を採用したほうがいい。

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 三陸自動車道の利府以北は『SR』としたものの、高速自動車国道ではない。あぶくま高原道路は福島県道の自動車専用区間であるため、県道番号をそのまま流用。…こんな感じか。

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 路線記号制定と同時に、インター番号の再編を行うといいかもしれない。特に仙台環状自動車道とする付近は、こんな感じにしてみた。
(都合上ここでおわり)

今回は以上となります。他にも路線一覧といった、企画も可能といえば可能です。しかしながら、5KB以内にするならばもうスペースはありません。またの機会としましょう。