1月の北海道旅行からの先行公開第3回。普通の運行がないために特例が適用される、ある区間を通過します。今回はあえて日付を隠しました。

2016年1月?日(?)午前8時30分 北海道千歳市

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32.南千歳8:30発→帯広10:45着 特急スーパーとかち1号・帯広行き キハ261-1206
 自由席は5両中の最後尾、5号車の1両だけ。12月に運転を開始したばかりの新車であり、車内はLED照明が採用されている。そればかりか指定席用のグレードアップ座席を搭載。中途半端に空席が見られる。
さく「適当ってわけでもないし…。」
もも「…まあ2人ずつ分かれりゃいいんじゃない?」

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 石勝線に入ったキハ261系1000番台の新車。次の追分まで通過駅がないながらも、この1駅が長い。
さく「あっという間にこうだよ。」
めぐ「そうかな?南千歳って空港ぐらいしかなかったし。」

 追分で室蘭本線と接続し、運用される中には日高本線用のキハ40も見られる。ここで降りる客がいるようで、また座席が空く。
もも「はい、一緒になりました。」
なぎ「結局この面々が一番いいんだと。」

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 外は次第に雪深くなる。駅や信号場などにある分岐ポイントには、雪よけのために屋根が架けられている。これは新幹線区間となる奥津軽いまべつでも見られたもの。

 そしてやはり車内はこれまでと同様の自動放送が流れる。特急列車であることから次の停車駅までの距離や、FM北海道(AIR-G’)の電波を受信して『見えるラジオ』と称したニュースが車内LEDで流れる。
めぐ「あれって馬の…、なんていうかな?」
もも「養成所とかそういうのじゃなくって?」
さく「…養成所でいいんじゃない?」
なぎ「養成所とかもだけど…、逃してばっかだな。」

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 滝ノ下信号場に差し掛かるスーパーとかち1号。石勝線は駅数の少ない単線で、特急列車の本数が多いことから所々に信号場が設けられている。この周囲に人家などは見当たらない。
なぎ「…宗谷本線ってどうだったんだ?」
さく「宗谷本線は特急が3往復ぐらいだから、こういうのなくたってやっていけたんじゃないかな?」
もも「同じキハ261だから比べたくなったってわけじゃないよね?」

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 30分で新夕張に着く。ここから新得までは特急列車しか運行されていない。夕張へは特急列車の運行がなく、普通も運転本数が少ない。ところでこの座席は可動式ヘッドレストがあるだけでなく、従来の座席と比べても大型となっている。これを自由席で乗れて得したというか、単にJR北海道の都合なのか。

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 新夕張から新得までは普通や快速の運行がないため、乗車券や青春18きっぷだけでこの区間は特急の自由席へ乗車できる。かつて炭鉱で栄えた夕張市は衰退が進み、今ではメロン以外に思い当たるものがない。

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 札幌方向から新得までの短絡線とあって、単線ながら線形の良い石勝線。そのためかトンネルが多い。トンネルを抜けると、牧場のようなところへ出てきた。

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 占冠まで10km。道東自動車道が開通し、道東と札幌が高速道路でつながったのは2011年のこと。周囲に人家はない。

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 占冠に停車。ここでは車内外に動きはない様子。
めぐ「…タイミング間違ったかも。」
なぎ「間違うな。」

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 占冠パーキング付近。高速道路も直線が多く、線形がいい。
さく「…それでだけど、景色ってどうだった?」
めぐ「…結構よかったよ。」
もも「聞いても無駄よ。見るものったら道路ばっかりだもん。」
めぐ「道路ばっかりじゃないよ?周りの景色も見たもん、色々。」

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 雪が多い極寒地の山岳路線であるため、信号所などポイントには豪華な屋根が掛けられている。
もも「やーねーって言うのなし。」
さく「…別に言うつもりなかったけど。」

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 JRの信号場にて、高速道路や一般道路とも並走する。道路はいずれも片側1車線対面通行で、路面状態も決していいとは言えない。
なぎ「とりあえず、冬じゃないんだろ?」
めぐ「秋の…、ちょっと寒くなりそうなぐらい。」

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 トマムで多くの客が下車。反対側には多くの乗車客が待っている。相対式ホームと待合所程度しかない無人駅ながら、通過するのは札幌行きスーパーおおぞら4号だけ。
さく「絶対これさ、テレビとかでもやってるもん。」
もも「そうそう、アンタらが手なんか出さなそうな…。」
めぐ「出さないより出せないっていうか…、な?」

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 左側を見ると、ここからリゾートへ向かうバスが待機中。『星野リゾートトマム』が中国企業に買収されるとなったのは、2015年の話。現状、運営体系は変化ないとか…。
なぎ「相変わらず中国人が多いのか…。」
さく「大抵、お金持ってる人。」

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 串内信号場で停止し、反対を行く特急を待つ。
もも「さっきの人たちが乗るわけね…。」
なぎ「そりゃ…、あの中で長くは待てないからな。」

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 新得まで20kmを切る。雪山の画を収めておこう…。
めぐ「…あれ?」
なぎ「どうした?」
めぐ「これどうかな?」
なぎ「どうかって…。」
さく「左景色いいじゃん。」
もも「遅い遅い。」

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 新得まであと10km。線路は回り込むように勾配を下っており、右側からも平原の景色を眺められる。
さく「そういえば合流点ってどこだっけ?」
めぐ「…どこだったかな?」
もも「山狙ってるうちに通り過ぎたんじゃなくって?」

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 新得からは根室本線となり、普通や快速の運行がある。昨日富良野から乗車し、根室本線のみを進む快速『狩勝』とすれ違う形となり発車。晴れ渡った青空に、雪で白くなった山々が美しい。
なぎ「ここはちょっと街っぽいよな…。」
(続きは旅行用ブログにて!!!)

と、ここまでにしておきましょう。今回は過去最長の旅行日数を確保したこともあり、大変充実したものとなりました。完成、そして全話公開がいつかは分かりません。楽しみにしておいてください。