今回は知立駅の観察後、あるものに乗ります。

2015年9月15日(火)午後3時48分 愛知県知立市・知立駅


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 2日間の講習会が終わった。さて知立駅では高架化工事が行われており、仮線への移行が進められている。線路の上には跨線橋が仮設された。発車案内はLED式のモノに取り替えられ、乗り換え案内はこれまた変則的なサイズの液晶画面。栄生に残る反転フラップ式の発車案内も交換が発表されており、残すは栄町と扶桑ぐらいか。

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 昔からあった地下階段。この度2・3番線が仮線に移行したので、その部分の階段は埋められて閉鎖された。今後は4・5番線が仮線に移行されるので、昔懐かしいこの階段と天井の高いホーム屋根もお役御免か。これが知立駅の名物でもあり、好きなところでもあった。

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 跨線橋に上がって、豊橋方向を見てみよう。架線柱と"ビーム"まで完成しており、線路敷きはこれからか。4番線を仮線に移してから、現在の4番線がカーブしている箇所を削ることになるだろう。

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 岐阜方向も工事中。旧2・3番線と仮4・5番線は線形が異なるため、一度ホームを削って新たに形成しなおすという手法をとっているようだ。

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 仮2・3番線ホームから、南側に新しく設けられた仮改札口を見る。これまでは北側にしか改札がなかったため、利便性が大きく向上した。自由通路ではないため、南北の行き来は引き続き東側の踏切を介することとなる。

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 仮設された2・3番線ホームはやや幅が狭い。知立の高架化工事は時間を要するようで、気のせいか仮設の割には造りがいい。特に階段はその傾向は顕著であり、仮2・3番線のそれは踏み込みのしっかりしたコンクリート製。対して現4・5番線は鉄板のがたつきそうなもので、今後工事によって閉鎖されると一旦撤去されるのだろう。

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 5番線で、2200系快速特急の発車を見届ける。塗装は白ベースで、従来型は上部分がグレーと赤。窓下に赤ラインは入っておらず、特別車には号車番号が大きくスリット状に入っている。時は10年前。登場した際は一般車が同じフロントマスクだったこともあり、衝撃が走った。そんな2200系も赤ラインが1本入ると同時に、スリット状の大きな号車番号も消されるのだろう。

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 反対側の快速特急も2200系で、後ろに3150系最新増備車両が連結されている。こちらもカラーリングが変更される方向にあり、側面は上に1本赤ラインが追加された。正面の塗りわけも段々と見慣れてくる。新車のフルカラーLEDは種別部分の文字に黒く縁取りがなされ、特にグレー地に赤文字の『快特』はかっこいい。

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 2番線に猿投行きとなる折り返し列車が入ってきた。4両中2両はリニューアル車両。壁面や座席の仕切り、座席横にあるポールなど3150系に近いものとなった。座席そのものはモケット共々変化なし。優先席のモケットは青系に統一され、床も青系に分けられた。ドアそのものも乗るかえられた程度で大きな変化はない。ドアチャイムは1200系リニューアルと同じく、JR東海で使われるもののはず。

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 方向幕はフルカラーLEDに交換され、側面にも新たに設けられた。過去にはワンマン未対応車と共に本線系でも活躍していたそうだが、このリニューアル車両は不思議なことに本線への乗り入れがない。さあ、そろそろ時間だ。

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S.知立16:17発→名鉄一宮16:55着 特急165・名鉄岐阜行き 1065
 では1200系の特別車に乗ろう。さすがに昨日に続いてリニューアル車が来ることはなく、乗れるうちにと望んだ従来車両。

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 デッキは薄クリーム色の無機質なもの。自動販売機は空港線開業と合わせて撤去され、荷物置き場が設けられている。出入り口はリニューアル車共々折り戸で、内側に折りたたむため気をつけたい。そして号車番号の入ったマットが敷かれているところが、"特別車"らしいところか。

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 一般車両と合わせて6両化されると同時に、一度更新された車内。壁面は茶系となり、床はカーペット敷きに。荷棚の下には補助照明が取り付けられ、2000系にも引き継がれている。6両化以降に登場した1000系もほぼ同仕様となったが、一部特別車編成にはならなかったために短命に終わってしまった。

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 座席は見るからに重厚感あるもの。座ってみると座面が低く、見た目を裏切らない柔らかな掛け心地。足元はヒーター類で埋まっており、足置きバーは固定式。大きなヘッドレストには枕が付いている。背面テーブルがないため、窓枠の下にテーブルがある。リクライニング量はほんの少しながらも十分快適性が向上し、乗車時間からしてもこの程度で十分だろう。

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 特別車の壁面にある案内表示も昔は魅力的に感じたもの。通常の案内とは別に、大きな号車表記とトイレの案内がある。かつては"座席指定"のマークも入っていた。展望席では通常の案内しか見ないためだったのもあるだろう。

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 名古屋駅が近づき、大規模集合住宅と大学キャンパス。そして建設中のテレビ局新社屋が見える。かつては知立駅を通過した特急があり、快速特急として扱われたそうな。実は大昔、その特急の展望車両に乗ったことがある。

 リニューアル前に使用した特別車の座席は、2000系と同じタイプのものに交換される。使い終わった座席を座椅子として欲しいという方も少なからずいるだろうし、津島では名鉄主催の鉄道部品即売会が毎年執り行われる。出品しないだろうか?

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 38分で一宮に到着。3代目にあたる側面の行先表示は、反射式デバイスとか言う独自のもの。見づらかったためか名鉄以外で採用されることはなく、保守性の観点からなのかリニューアルの際にLEDへ交換される運びとなった。

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 初代の幕は濃紺地で、行先が角ゴシック体(一般車は丸みを帯びた書体)だったものの英語表記はなかった。2代目の幕は現在のものに近いながらも、種別と同時に設定することができないもの。快速特急の設定も3代目への交換の要因となったのだろう。
(おわり)

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さあ、これでとりあえず終わりました。次回はどうしましょうか?