…ごめんなさい。3月28日時点で設備自体は完成していましてライン引きも終わっていますでしょうが、まだ撮影しておりません。もうしばらくお待ちください。

今回は予定を変更してこちらをどうぞ。

とある高校の部活動では、ある年から画期的な制度が導入された。それは…

~プロローグ~ 『クラブ活動ライセンス制度』

事の発端はある年の大型連休明けのこと、旅好きな生徒数人と先生1人が集まり"1人の生徒の居場所"となったのである。それはあくまで居場所に過ぎなかったため部活動としての創部もなされず、卒業後に解散している。

それからしばらくの空白を経て当時実質的に顧問であった先生が、相談に来た生徒数人に向かってこう言ったのだ。

「部活、作らない?」

こうして作られた部活、その名は『旅行部』。活動内容としては"授業が終わってから集まって話し合い、休日に旅をする。"というものであり、平日は当時と同様に生徒数人の居場所として機能していた。しかし"大会もなく程度も知れたレベル"の『旅行部』と、大会もあり各種連盟の規則にも縛られる運動部とほぼ並立状態なのはさすがに異論も出た様子。『旅行部』が"教員主導"で創部されたこともあり厳格化に慎重であったが、ルール作りは少なからず見直す必要があったのである。

そしてそのルールが、『クラブ活動ライセンス制度』である。これは部活動ごとの実績、規模などに応じた"ランク付け"となるもの。運動部など大会に出場する部は"ライセンス"の申請を行い、実績や規模に応じて"Aランク"や"Bランク"といったランク付けがなされる。全国大会出場ともなれば"Sランク"が与えられることも。その一方で申請を行わなければ自動的に"Cランク"となり、『旅行部』もこれに該当する。ランクごとのルールが改めて制定され、"Bランク"以上では規制が強化される。(…特に最近の体罰問題でさらに強化されたとの話も。)

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画期的と言えるのが"Cランク"で、大幅に規制が緩和され創部はもちろん統合や他校などとの合同活動も実質的に自由同然となった。新しいルールにのっとり、『宝探し部』(画像、Googleストリートビューより)
など新たな部がまた作られた。

創部となった中の1つが『応援歌愛好部』。活動内容としては"野球ファンとして野球の応援歌を愛しあう。"というもので、『応援部』とは全く別の組織である。しかし『応援歌愛好部』に女子部員はおらず男子のみで構成され、潤いに欠けていた。方やきっかけとなった『旅行部』はというと"当時のOG"から女子部員に対し男子部員の割合が低く、少ない男子部員は居場所として疑問を呈していた。

そこで女子中心ながら部内で野球観戦に出向くことが珍しくなかった『旅行部』は、女子を探していた『応援歌愛好部』の思惑が一致する形で手を取り合うこととなる…。男女たちの特に差しさわりのない会話劇。


次回、新章スタート!


…なんて。エイプリルフールを兼ねてでちょいとつなぎに入れてみたってだけ。

イメージ 2坂崎君、燃竜(もえドラ)バージョン。