めぐみ「こんにちは。」
涼子「えっと…、manacaで近鉄乗れるようになったんだって?」
めぐみ「そうそう。これ使って…、高速神戸までだっけ?1本で。」
須ケ口から名鉄名古屋→近鉄で一気に大阪難波→阪神なんば線を介して神戸高速線まで1枚のICで行くことができるが、山陽電車はmanaca、Suicaとも利用できない。
めぐみ「…まあ一応考えてるのよそれ使うの。」
涼子「やっぱり…。でもいつやるのよ?」
めぐみ「…どうかな?」
涼子「今じゃないの?」
まだ1月の旅をまとめ上げ終わってないのでしばらくは見送りということで…
涼子「…早く終わらせちゃってよ。」
今回は1回やったかな?
旧海部郡美和町内にある唯一の駅にしてあま市の代表駅となっている木田駅。利用者が多く全ての旅客列車が停車するものの、2011年より平日昼間の本数が減らされその時間は普通4本ずつのみの運転に。
めぐみ「…まあこれが自然と節電ダイヤになってたんだけどね。」
(Googleマップより上空写真を引用)
しかし何よりの問題は南側の改札口がなく、踏切を回りこんで北側から入らなければならないこと。時間がないときに踏切が閉まり目の前の列車に乗り遅れることは、決して珍しいことではありません。いくら北側に市役所があるからとはいえ、贔屓にもほどがあります。
涼子「贔屓だなんて大げさな。」
めぐみ「でも南側のほうが多いもんだって…。」
涼子「…まあそうだけど距離あったら大差なくない?」
線路を挟んだ、住民の南北格差是正のために―
涼子「だから、格差ってのも言いすぎじゃない?」
そんな問題を解決すべく、あの司令塔が再び立ち上がりました。リニューアルの匠『白木ひろみ』。
涼子「いやいや…。それはダメってか、…どこなのよそれ?」
めぐみ「徳重ヒルズの使いまわし。」
"上下関係の壊し屋"が挑んだ、その全貌をご覧いただきましょう。
涼子「だから、ダメだってのに…」
めぐみ「あくまでそういう設定なの。」
あま市の代表駅となりながらも、唯一出入り口のあった北側に慎ましく佇んでいた木田駅舎。2005年から自動改札導入、スロープ設置など変化はありました。
涼子「自動改札入っただけで興奮したのって誰…?」
めぐみ「そりゃ名古屋にあったけど…。」
スロープの上に屋根がかかり、これで車いすの方が雨に濡れることはもうありません。
涼子「やーねーって言うの別にいらないからね。」
めぐみ「…言う気ないけど。」
入った正面に自動券売機が1台だけありました。
めぐみ「増やす気ないみたいで…。」
涼子「別に問題なければいいんじゃない?」
めぐみ「七宝は2台あったの。」
券売機は1台だけのままながら新型のものに取り換えられ、横に案内板も取り付けられました。これで目の見えない方でも心配ありません。2011年にSFパノラマカードは販売を終了し、manacaに移行しています。
涼子「あ、一応ここで宣伝してくれとかそういうのないんで…。」
めぐみ「話も来ないよ?…受ける気もないけど。」
2005年導入の自動改札機。自動精算機がないため窓口清算の後に、窓口寄り車いす対応の幅広ゲートを係員操作で開けてもらいます。
めぐみ「…見たところこの時点でIC対応になってたんだけどね。」
工事後に1台外され、案内板設置も合わせてパンフレット類とゴミ箱がそのスペースに移動しました。
涼子「せっかく使えるようにしたのに外しちゃったんだ…。」
トイレは見るからに古く、清潔感に欠けていました。
涼子「そりゃ汚いのは使いたくないよ。洋式なきゃダメでしょ?」
めぐみ「まあね…、いつも洋式だし。」
トイレそのものに大きな変化はありませんが新たに車いす対応の多機能トイレが設置され、ホームまで続く屋根も頑丈なものに架け替えられました。
涼子「まああくまで"バリアフリー"だもん。大きな期待しちゃいけないよ。」
問題は入り口だけではありません。ホームと列車との段差も見逃せないもの。屋根も薄めの膜状で、穴が開けばすべて台無し。
涼子「要はテントとかの…。」
めぐみ「それそれ。」
涼子「…それ穴開く?」
ホームは嵩上げを施され、段差を解消。ホームの屋根も同様に頑丈なものへと架け替えられ、穴が開き雨の入る心配はもう無用。点字ブロックもJIS規格品に取り換え、先端の突起で転落の危険を察知することもできます。同時にこれまでなかった南口も設けられました。
めぐみ「そう、メインはそこだからね。」
南口にも同様に、自動改札2台と券売機1台。こちらにも精算機はありませんが、インターホンを介して北側の窓口係を呼び出すことができます(確かそうだったと…)。
もちろんスロープも完備。屋根もかかっているので、雨に濡れることなく出入りできます。
涼子「…でも外に屋根なんかないわけだから、傘なくて雨だったら終わりと。」
めぐみ「家族内でCメール使って呼び出すか、雨の中走るかしかないよ。」
こうして完成した南改札口でしたが、これで終わりではありませんでした。
あま市公式サイトによると、国の『まちづくり交付金』事業を活用して木田駅周辺の整備を進めることを計画していました。次回はそちらをご覧いただきましょうか。
涼子「もう匠とか何も関係ないじゃん…。やりたかっただけでしょ?」
めぐみ「そうです…。」
(つづく)
今回の工事は南側の整備。南口完成からも結構変わってます。
…ごめんなさい。3月28日時点で設備自体は完成していましたが、まだライン引きが終わっていないので全面利用開始はもうちょっと待っててください。
涼子「えっと…、manacaで近鉄乗れるようになったんだって?」
めぐみ「そうそう。これ使って…、高速神戸までだっけ?1本で。」
須ケ口から名鉄名古屋→近鉄で一気に大阪難波→阪神なんば線を介して神戸高速線まで1枚のICで行くことができるが、山陽電車はmanaca、Suicaとも利用できない。
めぐみ「…まあ一応考えてるのよそれ使うの。」
涼子「やっぱり…。でもいつやるのよ?」
めぐみ「…どうかな?」
涼子「今じゃないの?」
まだ1月の旅をまとめ上げ終わってないのでしばらくは見送りということで…
涼子「…早く終わらせちゃってよ。」
今回は1回やったかな?
~南側の住民が乗り遅れる駅~

旧海部郡美和町内にある唯一の駅にしてあま市の代表駅となっている木田駅。利用者が多く全ての旅客列車が停車するものの、2011年より平日昼間の本数が減らされその時間は普通4本ずつのみの運転に。
めぐみ「…まあこれが自然と節電ダイヤになってたんだけどね。」

涼子「贔屓だなんて大げさな。」
めぐみ「でも南側のほうが多いもんだって…。」
涼子「…まあそうだけど距離あったら大差なくない?」

線路を挟んだ、住民の南北格差是正のために―
涼子「だから、格差ってのも言いすぎじゃない?」

そんな問題を解決すべく、あの司令塔が再び立ち上がりました。リニューアルの匠『白木ひろみ』。
涼子「いやいや…。それはダメってか、…どこなのよそれ?」
めぐみ「徳重ヒルズの使いまわし。」
"上下関係の壊し屋"が挑んだ、その全貌をご覧いただきましょう。
涼子「だから、ダメだってのに…」
めぐみ「あくまでそういう設定なの。」

あま市の代表駅となりながらも、唯一出入り口のあった北側に慎ましく佇んでいた木田駅舎。2005年から自動改札導入、スロープ設置など変化はありました。
涼子「自動改札入っただけで興奮したのって誰…?」
めぐみ「そりゃ名古屋にあったけど…。」

スロープの上に屋根がかかり、これで車いすの方が雨に濡れることはもうありません。
涼子「やーねーって言うの別にいらないからね。」
めぐみ「…言う気ないけど。」

入った正面に自動券売機が1台だけありました。
めぐみ「増やす気ないみたいで…。」
涼子「別に問題なければいいんじゃない?」
めぐみ「七宝は2台あったの。」

券売機は1台だけのままながら新型のものに取り換えられ、横に案内板も取り付けられました。これで目の見えない方でも心配ありません。2011年にSFパノラマカードは販売を終了し、manacaに移行しています。
涼子「あ、一応ここで宣伝してくれとかそういうのないんで…。」
めぐみ「話も来ないよ?…受ける気もないけど。」

2005年導入の自動改札機。自動精算機がないため窓口清算の後に、窓口寄り車いす対応の幅広ゲートを係員操作で開けてもらいます。
めぐみ「…見たところこの時点でIC対応になってたんだけどね。」

工事後に1台外され、案内板設置も合わせてパンフレット類とゴミ箱がそのスペースに移動しました。
涼子「せっかく使えるようにしたのに外しちゃったんだ…。」

トイレは見るからに古く、清潔感に欠けていました。
涼子「そりゃ汚いのは使いたくないよ。洋式なきゃダメでしょ?」
めぐみ「まあね…、いつも洋式だし。」

トイレそのものに大きな変化はありませんが新たに車いす対応の多機能トイレが設置され、ホームまで続く屋根も頑丈なものに架け替えられました。
涼子「まああくまで"バリアフリー"だもん。大きな期待しちゃいけないよ。」

問題は入り口だけではありません。ホームと列車との段差も見逃せないもの。屋根も薄めの膜状で、穴が開けばすべて台無し。
涼子「要はテントとかの…。」
めぐみ「それそれ。」
涼子「…それ穴開く?」

ホームは嵩上げを施され、段差を解消。ホームの屋根も同様に頑丈なものへと架け替えられ、穴が開き雨の入る心配はもう無用。点字ブロックもJIS規格品に取り換え、先端の突起で転落の危険を察知することもできます。同時にこれまでなかった南口も設けられました。
めぐみ「そう、メインはそこだからね。」

南口にも同様に、自動改札2台と券売機1台。こちらにも精算機はありませんが、インターホンを介して北側の窓口係を呼び出すことができます(確かそうだったと…)。

もちろんスロープも完備。屋根もかかっているので、雨に濡れることなく出入りできます。
涼子「…でも外に屋根なんかないわけだから、傘なくて雨だったら終わりと。」
めぐみ「家族内でCメール使って呼び出すか、雨の中走るかしかないよ。」

こうして完成した南改札口でしたが、これで終わりではありませんでした。

あま市公式サイトによると、国の『まちづくり交付金』事業を活用して木田駅周辺の整備を進めることを計画していました。次回はそちらをご覧いただきましょうか。
涼子「もう匠とか何も関係ないじゃん…。やりたかっただけでしょ?」
めぐみ「そうです…。」
(つづく)
今回の工事は南側の整備。南口完成からも結構変わってます。
…ごめんなさい。3月28日時点で設備自体は完成していましたが、まだライン引きが終わっていないので全面利用開始はもうちょっと待っててください。