総製作期間4ヶ月、30回に上る大作となりました。本来メインであるべきこちらではそれを13回にまとめ、長々と10月終わってようやく載せ終えることとなりました。今回は正直見なくていいです。
では勝負、ここまでアドバンテージ含めて姫の1勝4敗。石巻での勝者は2勝分得られるが、ハンデとして姫は片手しか使えない。
めぐみ「ではレディー……、ゴー!」
『ごまあんのちゃきん』はともかく、『ずんだ大福』ともなれば姫は余裕だ。
さくら「勝者、赤コーナーももか姫~!」
これで勝負はアドバンテージ含めて姫の3勝4敗。
なぎさ「…私にはホームはないのか!?」
さくら「大丈夫、最後の最後負けてもご褒美あるから。とりあえず仙台で牛たん待ってるからさ。」
なぎさ「それなら許すけど…、これも全部お前のためなんかじゃないからな!」
ももか「言ったね?じゃあ次の対決をこっちも楽しみにしてるから。どこにしようかな…?」
そして翌日…
決着をつけるべく買った『清里牛乳もち』、8個入り525円。しかし…。
なぎさ「…もう1つ追加させてくれないか!?」
ももか「え…、アンタまさか…」
なぎさ「私甘いのは、…ダメなんだ。」
ももか「じゃあどうしてよ?」
なぎさ「喜んでたろ。」
ももか「そ…、それは別に…」
互いに素直になれない不器用な2人の対決は青森から始まった。甘味の苦手ななぎさは、ももかの顔色を伺うべく仙台と秋田で菓子を横取りし、対決に発展。アイスは得意であったためアイスと、それまでの菓子のポイントを獲得。しかし『気になるリンゴ』『ちゃきん』『ずんだ大福』はいずれも苦手でポイントを奪われ、なぎさはリードこそしているもののアウェーな立場にある。そこにリーダーのめぐみが言った、"今年は一応これ1本でいく"ということ。これでもう下手な勝負は出来なくなった。
甲府で"ダブル勝負"のため選んだのは…!?
ももか「…意地張っちゃって。」
なぎさが甲府で選んだのは、『信玄桃』、6個入り525円。もちろん意味なく選んだわけではない。
ももか「主食系で逃げるかと思ったのにアンタって…」
なぎさ「なんでだよ?」
ももか「…どうしてよ?」
なぎさ「…言いたくない。」
ではまず恒例の…。
『清里牛乳もち』をつまむと柔らかな感触。中にミルクのクリームが入っており、まさしく"ミルクの入った餅"。そして『信玄桃』は桃っぽい白あんが中に入っているが、基本的に名古屋ではおなじみの『なごやん』に近い。
ももか「…どうしたのよ?アンタが選んだんでしょ?」
なぎさ「そうだけど…。」
牛乳もちを口に含む…
なぎさ「…おいしい。」
ももか「…?」
なぎさ「これ好きになれる…。」
そして信玄桃も口に含む。なぎさはしばらく喋るのをやめた。
ももか「どうしたの…」
めぐみ「やめて。今話しかけちゃダメ。」
対決自体はももかの圧勝に終わったが、なぎさの本当の勝負は終わっていない。自分が選んだものを残すわけにはいかなかった。甘味の苦手ななぎさが、最後の1個を口の中へ。
ももか「食べれた…」
今、なぎさは負けではない。"スイーツ嫌いな自分自身"に勝ったのだ。
なぎさ「…私が嫌いだった。」
"スイーツ嫌いで女らしくないなぎさ自身"に…
めぐみ「甘いのが嫌いじゃないなぎ姉なんかなぎ姉じゃないよ。」
嫌いだっていいじゃん、人間なんだし。
なぎさ「でも…、私をほめて…」
なぎさはほめられ下手だけど、ほめられると嬉しくなる。
ももか「バカ…。アンタの勝手なのに意地張っちゃって…。」
大人になれなかったひねくれ者たち。
ももか「…ポイント返してよ。」
なぎさ「ポイントって…、さっきまでの…?」
ももか「仙台と秋田の。」
なぎさ「…なんでだよ?」
ももか「いいから…。」
さくら「今までの食べたの全部あげるってこと?」
ももか「そ…、そんなんわけ…」
さくら「やっぱりそうじゃん。」
ももか「…あげるわよ全部。」
富士宮。
なぎさ「はい、ごちそう様。」
ももか「本当…、私も馬鹿みたい。」
2人の戦いはこうして幕を下ろした。
(2012年東日本旅日記、本当に終わり。しかし2012年の旅は終わらず…。)
途中のパソコン故障もあってかこのビジュアルともども全く季節が合わなくなってしまったのでした。
縦540、横720の大判です。2012年夏、あま市内。
東北のおまけ ~甘味対決~石巻名物『ちゃきん』とずんだ大福。(ここで言うことではないが、なぎささんは甘いのが苦手である。)
では勝負、ここまでアドバンテージ含めて姫の1勝4敗。石巻での勝者は2勝分得られるが、ハンデとして姫は片手しか使えない。
めぐみ「ではレディー……、ゴー!」


『ごまあんのちゃきん』はともかく、『ずんだ大福』ともなれば姫は余裕だ。
さくら「勝者、赤コーナーももか姫~!」
これで勝負はアドバンテージ含めて姫の3勝4敗。
なぎさ「…私にはホームはないのか!?」
さくら「大丈夫、最後の最後負けてもご褒美あるから。とりあえず仙台で牛たん待ってるからさ。」
なぎさ「それなら許すけど…、これも全部お前のためなんかじゃないからな!」
ももか「言ったね?じゃあ次の対決をこっちも楽しみにしてるから。どこにしようかな…?」
そして翌日…
決着をつけるべく買った『清里牛乳もち』、8個入り525円。しかし…。
なぎさ「…もう1つ追加させてくれないか!?」
ももか「え…、アンタまさか…」
なぎさ「私甘いのは、…ダメなんだ。」
ももか「じゃあどうしてよ?」
なぎさ「喜んでたろ。」
ももか「そ…、それは別に…」
互いに素直になれない不器用な2人の対決は青森から始まった。甘味の苦手ななぎさは、ももかの顔色を伺うべく仙台と秋田で菓子を横取りし、対決に発展。アイスは得意であったためアイスと、それまでの菓子のポイントを獲得。しかし『気になるリンゴ』『ちゃきん』『ずんだ大福』はいずれも苦手でポイントを奪われ、なぎさはリードこそしているもののアウェーな立場にある。そこにリーダーのめぐみが言った、"今年は一応これ1本でいく"ということ。これでもう下手な勝負は出来なくなった。
甲府で"ダブル勝負"のため選んだのは…!?
ももか「…意地張っちゃって。」
なぎさが甲府で選んだのは、『信玄桃』、6個入り525円。もちろん意味なく選んだわけではない。
ももか「主食系で逃げるかと思ったのにアンタって…」
なぎさ「なんでだよ?」
ももか「…どうしてよ?」
なぎさ「…言いたくない。」
ではまず恒例の…。
『清里牛乳もち』をつまむと柔らかな感触。中にミルクのクリームが入っており、まさしく"ミルクの入った餅"。そして『信玄桃』は桃っぽい白あんが中に入っているが、基本的に名古屋ではおなじみの『なごやん』に近い。
ももか「…どうしたのよ?アンタが選んだんでしょ?」
なぎさ「そうだけど…。」
牛乳もちを口に含む…
なぎさ「…おいしい。」
ももか「…?」
なぎさ「これ好きになれる…。」
そして信玄桃も口に含む。なぎさはしばらく喋るのをやめた。
ももか「どうしたの…」
めぐみ「やめて。今話しかけちゃダメ。」
対決自体はももかの圧勝に終わったが、なぎさの本当の勝負は終わっていない。自分が選んだものを残すわけにはいかなかった。甘味の苦手ななぎさが、最後の1個を口の中へ。
ももか「食べれた…」
今、なぎさは負けではない。"スイーツ嫌いな自分自身"に勝ったのだ。
なぎさ「…私が嫌いだった。」
"スイーツ嫌いで女らしくないなぎさ自身"に…
めぐみ「甘いのが嫌いじゃないなぎ姉なんかなぎ姉じゃないよ。」
嫌いだっていいじゃん、人間なんだし。
なぎさ「でも…、私をほめて…」
なぎさはほめられ下手だけど、ほめられると嬉しくなる。
ももか「バカ…。アンタの勝手なのに意地張っちゃって…。」
大人になれなかったひねくれ者たち。
ももか「…ポイント返してよ。」
なぎさ「ポイントって…、さっきまでの…?」
ももか「仙台と秋田の。」
なぎさ「…なんでだよ?」
ももか「いいから…。」
さくら「今までの食べたの全部あげるってこと?」
ももか「そ…、そんなんわけ…」
さくら「やっぱりそうじゃん。」
ももか「…あげるわよ全部。」
富士宮。
なぎさ「はい、ごちそう様。」
ももか「本当…、私も馬鹿みたい。」
2人の戦いはこうして幕を下ろした。
(2012年東日本旅日記、本当に終わり。しかし2012年の旅は終わらず…。)
途中のパソコン故障もあってかこのビジュアルともども全く季節が合わなくなってしまったのでした。
