こっちのほうのこっちのネタは放置極まりない。諸問題もあって9月丸ごと間が空いてしまった。ということで…
日が落ちて、そのまま戻るかと思わせてまだ目的がある今回の旅。5日目はある意味といいますか、この旅の核心に迫ります。最初に冷やかしにしかならないと言ってましたが、果たしてどうだったのでしょうか?

2012年3月15日(木)
40.一ノ関22:31発→仙台23:04着 新幹線はやて96号・仙台行き E226-1317
こちらの最終ではE2の1000番台が登場。『当たりの方』だとしよう。乗客はほとんどいない。もうあとは仙台まで流れに身を任せよう。在来線がどれだけ速かろうが新幹線にはかなわない。これも275km/h出しているのだろうか?

なぎさ「もう着いたのか…?」
めぐみ「もう着くよ。」

今日は実質午後からの乗車ながら、結構乗った。しかしこの手の乗り物から降りると疲れが出るのだがそもそも4日乗りっぱなしだ。

41.仙台23:22発→あおば通23:23着 普通2244S・あおば通行き モハ204-3115
ついでなので仙石線で1駅移動してこの日はお開きとした。アルファ仙台は予想外に近かった。ではまた明日…。

3月16日(金)午前4時35分 仙台市・青葉区中央
単純比較は出来ないが、盛岡では会員制で今回だけ8時間1000円のほかに手数料が350円かかった。対してここは5時間1100円で、会員になる必要はない。今日はまず石巻に行き、仙台に戻って、今日中に東京まで戻っておく。最終日は『完全なお遊び』に充てるつもりでいたが予定がどうなるかは後々…。
さくら「まあ、まず冷やかしに…」
ももか「そうね、アンタたちじゃ特に期待もできないですし。」

スタート!

42.あおば通5:02発→松島海岸5:41着 普通521S・高城町行き モハ205-3112
列車は直前まで来なかった。期待もなく青帯のオールロング。例によって端のポジションを確保し、景色も見えないうちに寝ておこう。松島海岸までは海沿いを走るが、少し明るくなった車窓からはあまり被害が無かった印象を感じた。あくまで松島海岸までだが。39分で到着。ホームに降り立った時点で、空気が澄んだ美しい朝の光景が広がる。

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5年半ぶりの、日本三景の一つ松島。朝6時前に観光客なんかいない。他にほとんど誰もいない早朝6時前に5年半前の焼き直し。ところでここも津波が襲ったようだが被害は少ないようで何よりだ。

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誰もいないので落ち着いて『観光』できる。そういえば3年前の宮島も春先の冷えた、澄み切った朝の空気と共にしていた。こうして、東北の夜明けを告げるかのような日の出とともに、5日目が始まる…。

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しばらくして先導車と思しき、観光用のバスが到着。乗ったところ正直座席が古い。
めぐみ「…本当なんでここ観光バスなんか使っちゃうのかな?」
ももか「…さてはアンタ、JRと裏で何かしたでしょ?」
めぐみ「してないよ!」

43.松島海岸7:02発→矢本7:49着 代行バス103・矢本行き みちのく観光バス
他に、みちのく観光さんのより前の位置にスタンバイした、見たところ新しいバスも2台あるが、まさかそっちが先に出るのかと思わせてくれた。結局最初に来た、先導するみちのく観光さんのバスであってた。朝のこの時間とあってか座席はそれなりに埋まっている。
以前に高山本線で不通区間が生じたときの代行バスは観光バスと小型路線バスだったが、前者は直行便だった。今回は各駅に停車する。

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やがて海岸線へ。架線柱が所々傾いており、地震そのものによる被害も見受けられる。陸前大塚は見た限りそこまでではない様子。

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しかし、東名とその次の野蒜の間で列車が流されたのはご存知の通り。テレビでもその様子が流れていた。東名駅もホームしか残っていない。全壊を免れた建物も無事なのは屋根だけという状態。住むことはできない。この消波ブロックは…?あと、コンビニの奥に仮設住宅が見られる。

結局遅れることもなく、バスは矢本に着いた。ここからは線路が通じているので、列車移動だ。

44.矢本7:54発→石巻8:09着 普通7723Y・石巻行き キハ110-239
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最上川ラインの、堂々たる4連。座れない心配をする必要などなかった。そしてまたもボックスシート。これは電化設備の復旧がままならないためだが、念のため言うと本来走るのはオールロングの205系。かえってグレード上がっている。15分で到着。

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では石巻市内を見て回りましょうか。駅前を出て商店街があるがコンビニはない。この時間どの店も開いていない。津波の被害だけでなく震度6強の地震も大きく、まだ段差が残っていた。
さくら「ここもアレだったんだよね…。」

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そしてここが石巻立町復興ふれあい商店街。駐車場を間借りするような形で仮設店舗が立ち並んでいるが、そもそもこの朝8時半前という時間に開いているほうがおかしい。プレハブ造りで営業を再開した被災店舗。永住の地は元の地か、それとも新たな地か。


『はやて96号』は改正後、E5となりました。今思えば惜しいのですが慣れの段階でいきなりってのもアレなので、かえってE2の1000番台で良かったかもしれません。今回は松島海岸から石巻に向かいましたが、今回の写真で気分を害したという方がいらっしゃいましたらコメントにてご報告ください。

あ、石巻のあの編成は浸水したようで、9月に搬出されたようです。例によってネットで調べました。