(2012年)新年最初の通常過去ネタ。
春の超大型プロジェクトも遂に大台の10回目。実は今回で九州は終わりです。さあ九州の最後をどう飾ったのでしょうか?今回はスペシャルゲストも登場します。
九州篇・第10夜
2009年3月25日(水)午後3時29分 日本国大分県・大分駅北口

なぎさ「東北のときよりマシだろ?」
ももか「まあ…、野球もあったけどさ…」
大分から宇佐まで特急を使うと1人2000円と、同じ距離なら本州より安く利用できる。さすが九州クオリティ。
そして何より九州の魅力は個性的な特急列車の数々。特に今回乗り込む…
ももか「あらま皆様おそろいで…」

6.大分15:39発→宇佐16:17着 特急ソニック42号・博多行き クモハ883-7
883系はデッキの近未来メタリック感、それとは対極に木の温もりを感じる客室、そして何より『某ネズミ』ご着席に見せかけたこの座席がビジュアル的に魅力。
発車。もちろん性能も折り紙つきで、加速もスムーズ。振り子式でカーブもスムーズ。
なぎさ「だからって次は特急メインにしろとか言うなよ?低予算だし。」
ところで今回特急に乗ったのは単に乗車希望だけではない。3月のダイヤ改正を忘れていないだろうか?
実は改正前は特急を利用せずに大分を出ても、広島まで当日中の移動が可能であった。しかし今回の改正で特急を使わなければ下関到着が改正前より12分ほど遅くなり、結果柳井が限界で当日中の広島入りが不可能となったのだ。
ももか「っていうと、今から広島ってわけね?」
なぎさ「今ばらしたな?」
めぐみ「広島…、まあお楽しみもあるからね。」
ももか「…それ期待できる?」
めぐみ「期待していいよ。」

宇佐まで38分、快適な特急列車ではあっという間だ。ところで『宇佐』はローマ字で『USA』…
ももか「あれ、海外はないって言わなかった?」
さくら「海外はないけど…、USAだもん。」
ももか「それで…、何もないの?」
アメリカおわり。
7.宇佐16:24発→柳ヶ浦16:31着 普通4644M・柳ヶ浦行き クモハ815-26
アメリカの次は本日3度目の815系。
なぎさ「817来ないのか…」
さくら「あの…、これじゃ言いにくいけどさっきアメリカで…」
なぎさ「アメリカ終わったって。ここは日本だ九州だ。」
さくら「まあ、見たんだよ。また815系。」
なぎさ「またか…」
ももか「じゃあもうあの革張りのはないわけね?」
2駅先のメキシコでない、柳ヶ浦で下車。次の列車まで27分あり、せっかくなので駅前に出ることとした。しかし当然、下調べなどしていないのでどこに何があるのかわからない。おまけにここまで昼食をパスしてきたため、バッテリー切れも心配だ。
なぎさ「さっきとり天買っときゃよかったのにさ…」
めぐみ「食べたかったよ。だってあんまりお金ないし…。」
ももか「ティッシュが余計なのよ。昨日の串かつも何で2本も買ったの?」
まあコンビニがあればそこでいいだろう。駅から微妙に距離があり、ココストアと同じく店内調理の品が売りだ。
なぎさ「後のことも考えろよ。」
さあ買ったところで駅に戻ろう。
8.柳ヶ浦16:58発→中津17:14着 普通650M・中津行き クモハ815-18
宇佐始発の中津行きは4度目の815系。もう最後だと信じたい。
ももか「寝るに寝れないもん…。アンタも…」
めぐみ「私は景色見たいし、寝るわけにいかないよ。」
9.中津17:20発→小倉18:25着 普通2578M・小倉行き クモハ813-9
中津からは特急以外では朝一以来となるクロスシートの813系。
さくら「あれ?iPodつないで、もうエンディングモード?」
めぐみ「まあ、もう広島まで一気に行くよ。」
そう、柳ヶ浦からはほとんど休憩なしで一気に広島まで戻るのだ。そして福岡県に戻る…。
ももか「九州もっと楽しみたかったけど…、野球見て由布院…」
なぎさ「また来たいな…。」
ももか「アンタも?」
なぎさ「……、また行けたら…、いいか…?」
ももか「もちろんよ。好きにすればいいじゃない。」
もうすぐ九州も終わり。夕暮れの日豊本線はどこか寂しげでもあった。
10.小倉18:35発→門司18:40着 快速4132M・門司港行き クモハ810-101
九州で残すはあと2本。案内は普通列車だが二日市から小倉まで快速のこの列車、811系。1駅だが座らせて頂こう…。
ももか「アンタら本当図々しいんだから…。」
11.門司18:50発→下関18:57着 普通5224M・下関行き モハ415-125
九州最後の列車は、まさかの大分のボックスシート。
なぎさ「ここで来るのか…?」
九州よありがとう。またいつか来たいものだ…。いや、絶対行こう。そう誓いたい。
12.下関19:03発→新山口20:14着 普通3564M・新山口行き モハ117-103
本州よただいま。1本目は117系の改良型。東海では先頭車しかないタイプで、基本的に乗ることは無かった。
さあここからは外の景色もあまり見れないことだし、適当な感じで一気に進もう。
13.新山口20:15発→岩国22:09着 普通570M・岩国行き クモハ115-1536
お次は115系のリニューアルのようだが、前まで福知山にいたボックスシートの2両だ。しかしなぜこんなところに…?
さくら「これアレでしょ。福知山で乗ったじゃん、223の…」
なぎさ「ああ…、アレが来て、で、余ったこれがここにってことだな?」
14.岩国22:10発→広島22:59着 普通674M・広行き モハ115-2025
ようやく見慣れた『フェイク』が登場。
ももか「本当、慣れって怖いものね…」
こうして柳ヶ浦から6時間、3日目の最終目的地である広島に到着した。
ももか「ネットカフェ3連泊とか…」
めぐみ「だってお金ないもん。」
なぎさ「お金があればいくらでもいいとこ泊まれるさ。こんな低予算では…」
ももか「それよりアンタのティッシュよ。それ何とかならなかったの?」
めぐみ「花粉症のこと考えてよ。」
こうして3日目もネットカフェに宿泊となった。実は3日目の料金は夜間の8時間より昼間の6時間の方が安いことがわかっていた。そのため、駅前を見たり、すき家に入るなどしたが、ネットカフェに入ったところでとんでもない事実が明らかとなった。
かかりましたな?何も『旅行が終わる』なんて書いていません。4日目があるではありませんか。
さて、この文書は個人の単独旅行を基にして作成したため通常の乗車券と自由席特急券を購入しましたが、九州には2枚きっぷという便利な切符があり、今回のルートの場合1枚あたり100円の追加で中津まで乗車することが出来るのです。この切符は往復でも2人利用でもOKという優れもので、この文書のように4人の場合はぜひ2枚きっぷでのワープも検討いただきたいもの。区間によっては4枚きっぷもあります。
今回のゲストは舞浜のネズミさんでした。旅はまだまだ続きます。