2週連続で東京ドームで野球を観ることにした4人。先週の旅を終える段階で残っていた路線を制覇してから東京ドームに向かい、東京ドームで2週目の巨人×横浜を観戦、中央ライナーに乗ってから先週と同じネットカフェに入り夜を明かし、最終日は千葉から我孫子、友部、小山、前橋と回ります。今回遂にある事件が起こります。では千葉県は我孫子からスタートです。

「もういい、脱いじゃえ!」
遂にどうでもよくなった…
東京夏の陣・後編第6夜
2008年8月28日(木)午前8時8分 千葉県・我孫子駅に到着

この先10両でも当然足りないので、後ろに5両連結して15両で発車していった。
さて、我孫子と言えば…。
さくら「居酒屋で夜明かし懐かしい…」
6.我孫子8:26(8:22)発→友部9:46着 快速1335M・勝田行き モハE530-22
我孫子からはE531系の出番。逆方向だけあって乗客はさほど多くなく、ようやくボックスにありつくことが出来た。

土浦で前5両を引き上げるため、長時間の停車がある。
めぐみ「……。」
ももか「何よ…?」
めぐみ「なんか時間が…。」
なぎさ「時間がどうかしたのか?」
めぐみ「時間の流れがゆっくりに感じない?」
なぎさ「時間の流れがゆっくり…、そうだな。」
停車時間を使って、客は各々好きなことをする。雨もいつしかやみ、普通列車らしい穏やかな時間だ。
※当時ホームに喫煙コーナーが設置されていた。
土浦を出てからも高浜で通過待ちなど、穏やかな時間は続いた。まるで、嵐の前の静けさのように…。
7.友部9:54発→小山10:55着 普通2742M・小山行き モハ414-1528

お次はステンレスの415系。これもまた2年ぶりだ。211系と同じようだが…。
めぐみ「あ…?」
さくら「どうしたの?」
めぐみ「硬いよねこの席?」
さくら「硬い…、硬いね。」
なぎさ「そうなるとやっぱり…」
へたりもなく程よい硬さの…?
なぎさ「東海のが一番いいんじゃないかな?」
東海の211系>硬い415系ロングシート>へたっている東日本の211系(※未更新車)
やはり眠気は襲ってくる。
ももか「寝たの今?」
めぐみ「え?」
ももか「寝たでしょ?」
めぐみ「だって眠いし、寝たくないのに…」
なぎさ「お前は寝ていいから。」
ももか「私!?」
なぎさ「今のうちに寝とけよ。」
ももか「私だって景色楽しみたいのよ?」
なぎさ「だったらさ…」
さくら「ま、いいじゃん。」
途中のことはすっかり覚えていない。覚えているのは、61分間硬めの椅子に拘束されて苦しいことぐらいだ。
8.小山11:28発→新前橋13:00着 普通3448M・高崎行き クモハ107-103

水戸線列車もいわき始発、この両毛線列車も黒磯始発と、全車ロングシートの短編成ながら長距離運転のツワモノが続く。
恒例の座り心地チェック。
めぐみ「おかしいな…。」
なぎさ「この椅子がどうかしたとか…?」
めぐみ「あ、わかる?」
この107系は『ブリッジシート』と呼ばれる座席が採用されている。見た目にはバケットがなく、名鉄の座席に似ているようで違うようでしかない。しかし座るとバケットシートで、しかも座りがしっくり来なかったのだ。
そしてまた…

ももか「寝たの今?」
めぐみ「え?」
ももか「寝たでしょ?」
めぐみ「だって…」
なぎさ「お前は」
ももか「寝なさいって言うんでしょ?」
なぎさ「何でだよ。」
ももか「どうせ景色とか…、見てるけどさ…」
なぎさ「見てるならいいけど、寝るなよ。」
カチッ!
ももか「じゃあアンタ景色見ないで寝なさいよ!アンタも眠いんでしょ!?」
なぎさ「私はさっきまで寝たからいいだろ!」
ももか「何よ!アンタなんか…」
なぎさ「ああそうか、わかった。もう一緒に行くのやめるからな!」
ももか「アンタ1人でどこにもいけないくせに」
カチッ!!
なぎさ「お前誘い断れ!」
ももか「アンタが誘わなかったら私行かないわよ!」
なぎさ「だったらもう誘わないからな!」
ももか「ああ好きにしなさい、私は勝手に行きます!」
さくら「2人ともやめなさい…」
おまけに相変わらずの眠気のせいでまたしても途中のことをすっかり覚えていないであった…。
群馬県の県庁所在地は前橋だが、あまり大きくはない印象だ。発車のメロディーが心地よい。しかしそれとは裏腹に、2人の間に亀裂が生まれてしまった。そして、それはまだ大惨事の序章に過ぎなかった…
今回は一部脚色しました。皆さん、どの部分がフィクションでしょう?お分かりですね?
韓国ドラマはまず見ません。日本のもほとんど見ません。