まあ需要は少ないと思いますが2008年夏の後編始めます。

2週連続で東京ドームで野球を観ることにした4人、今回から2週目が始まります。例によって2週とも青春18きっぷを使います。1週目は名古屋から中津川、塩尻、甲府、高尾、立川、府中本町と乗り継ぎ、武蔵野線で南浦和、南浦和から東京ドームのある水道橋に向かいました。そして、東京ドームで試合を満喫、さらに五日市線に乗り、立川にて夜を明かしたのです。
2日目の予定はこれまで制覇していない、新幹線を除く東京の『電車特定区間』を全て乗るというものです。まず、立川から拝島を経由して、高麗川から川越線、川越からは武蔵浦和、新宿、横浜経由で鶴見へ向かいました。鶴見から鶴見線で大川、鶴見に戻って今度は海芝浦、再び鶴見に戻った後南浦和。武蔵野線で市川塩浜を回り新木場、地下鉄有楽町線とゆりかもめで新橋に出た後、新橋から横須賀線を制覇し、1周目は終わりました。
2週目はどうなるのでしょうか?

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「姫、どうかなさいましたか?」
「王子、私…」
おっと、ここまでにしておこう。

東京夏の陣・後編第1夜
2008年8月27日(水)午前6時25分 愛知県・名古屋駅広小路口

先週と同じく集合した4人。
めぐみ「みんなおはよう。」
なぎさ「おはよう。」
めぐみ「では、東京ドームに行きますか。」

~東京夏の陣~
2週目は巨人×横浜である。巨人戦は今回が初めてであり、これをもって晴れて”12球団完全制覇”となる私の希望でもあった。
使用するのは先週と同じ青春18きっぷ。日付を入れてもらい、3・4番線ホームへ。

1.名古屋6:33発→浜松8:26着 区間快速2600F・浜松行き モハ117-48
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ももか「今日は東海道線で行くんだよね。」
さくら「そうだよ。」
ももか「本当にそう?」
疑っているが、ももちゃんは先週このような会話をしていた。
ももか「川越線っていうのは電車特定区間ではないんだよね?」
めぐみ「電車特定区間ではないよ。」
ももか「じゃあ乗る必要無いじゃん。」
めぐみ「あるの、また来週教えてあげるね。」
このとき、「来週もまた乗るんだ」という考えが浮かんだであろう。事実、前半の旅を終える段階でまだ南武支線と鶴見線の安善(正式には武蔵白石) - 扇町間は残っているのだ。今週も東京ドームなので、乗ること自体は不思議ではない。
そこで今回、彼女を泳がせてみた。では、彼女が怪しいと思っているであろうポイントを順に説明しよう。
怪しいであろう第1ポイントは、飯田線との分岐点である豊橋駅。乗った列車は浜松行きなので、降りた時点で飯田線に乗ることになってしまう。
続いて第2ポイントは、身延線との分岐点である富士駅。熱海行きに乗っていれば、降りた時点で身延線に乗ることになる。その先の沼津で御殿場線と分岐するが、どちらを使っても東京に向かうことができるためここではスルーする。
そして第3ポイントは、伊東線との分岐点である熱海駅。ここで、伊東行きか東京行きかの選択をするのだ。ここで東京行きを選べば、まっすぐ東京に行くと思うに違いない。
しかし最近研究するようになったももちゃんのこと、念のため相模線と分岐する茅ヶ崎駅を第4ポイントにしておく。ここで下車しなければ、先週乗った横須賀線に行くこともないので東京直行はほぼ間違いないのだ。

第1ポイント・豊橋駅(東海道線静岡方面/飯田線飯田方面)
本来先行する寝台列車が遅れていたので、豊橋で通過待ちとなる。(もっとも通過待ちがなくても豊橋では6分停車したのだが。)
ももか「今日は飯田線じゃないんでしょ?」
めぐみ「飯田線じゃないよ。」
ももか「降りるの?」
めぐみ「いや、乗ったままでいいよ。」
ももか「降りるんだったら荷物は?」
なぎさ「だから降りないって。」
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たまたま寝台列車が遅れていたので、見物がてらホームに立っただけ。
ももか「何だ、そうだったの。」
降りたわけでもなく列車に戻り、浜松に向かった。第1ポイント通過。

2.浜松8:30発→島田9:14着 普通744M・静岡行き クモハ211-5612
隣に停まっていた静岡行きに乗り込む。浜松から40分、大井川を渡って島田へ。
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ここでさらに彼女を泳がせてみる。この列車は静岡行きなのだが、熱海へは後ろを走っている列車に乗らなければならない。そこでこの列車を島田で降り、後ろを走る熱海行きに乗り換えるのだ。この乗り継ぎは別に静岡でもいいではないかと思っているであろう。ましてや次の熱海行きは浜松始発なので、静岡行きに乗った意味すら疑われてもおかしくは無い。
ももか「何で降りるの?」
めぐみ「あとで教えてあげる。」
ももか「もう、そればっかり。」

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3.島田9:27発→熱海11:08着 普通428M・熱海行き モハ210-5042
そして「疑惑の列車」に乗り込む。5両編成の車内は座席がそれなりに埋まっていたが、一応座ることはできた。
静岡に近づくにつれて混雑するが、これ自体は予想がついただろう。

第2ポイント・富士駅(東海道線東京方面/身延線甲府方面)
列車は1時間ほどで富士に着いた。富士での停車時間は短く、すぐ発車となる。
ももか「降りたら身延線だよね?」
めぐみ「そうだよ。」
ももか「まさか、今日乗るなんて事はないよね?」
なぎさ「何言ってんだ、今日は東海道線だ。」
ももか「でも、毎回だけどルート教えてもらってないもん。」
富士では降りることなく、東海道線を進む。第2ポイント通過。

第3ポイント・熱海駅(東海道線東京方面/伊東線伊豆方面)
富士から40分で熱海に到着。隣には伊東行きが到着した。
ももか「これには乗らないんでしょ?」
めぐみ「乗らないよ。」
ももか「本当に?」
なぎさ「乗らないって言っただろう!」
伊東行きは、ももちゃんの疑り深い目線に追われるように熱海を発車した。直後に東京行きが発車するが、トイレタイムのために1本見送る。時間に余裕があるので昼食も調達する。

4.熱海11:31発→茅ヶ崎12:18着 普通838M・東京行き モハE231-3538
列車に乗り込み、「とりあえずの計画」を伝える。
さくら「先週乗ったんだけど、まだ東京のJR路線を全部乗ってないんだよね。」
めぐみ「まだね、南武支線と鶴見線の扇町は乗ってないの。」
ももか「要は乗るんだね。」
めぐみ「そう。」
これでももちゃんは、このまま東海道線を川崎まで乗り、それから南武支線と鶴見線の扇町を制覇してから、目的地の東京ドームに向かうことになったと思うだろう。

第4ポイント・茅ヶ崎駅(東海道線東京方面/相模線八王子方面)
40分ほどで茅ヶ崎に到着。「予定通り」ここで降りる。
ももか「降りるの?何で?」
めぐみ「何でだと思う?」
ももか「さっきから訊いてるよ!どうやって東京ドーム行くの!?」
さくら「…言うよ。」
めぐみ「これから乗ってない、相模線に乗ります!」
ももか「……相模線に乗りますって。」
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次回、今後特別乗ることも無いだろう相模線に乗ります。

「姫、私はここで失礼いたします。」
「ちょっと…」