しかし見事に中2日ローテだ…。
めぐみ「今回もあくまで参考程度に、下手ながら彼女目線での『青空フリーパス』第1回をまとめてみました。」
黒坂なぎさ・エピソード1
第3夜~旅立ち・side-N~
当日、集合場所には姫路ももかの姿があった。
ももか「別に、アンタのためじゃないから。」
程なく、私なんかを誘ってくれた市川めぐみがやってきた。
めぐみ「今日の行先は…、ありません!」
意味がわからなかった。
めぐみ「今日はこの切符を使います。」
JR東海の名古屋地区が乗り放題の『青空フリーパス』。この範囲内で回ろうとしているのだろう。
名古屋9:10発→亀山10:33着 普通1317G・亀山行き
ワンマンで亀山へ行くと言う。
ボックスシートに座って…
亀山11:04発→松阪11:54着 普通929C・伊勢市行き
ボックスシート…
車窓の緑…
なんともいえない爽快感―
私らしく…
私らしくいられる…
松阪12:27(12:25)発→名古屋13:40(13:39)着 快速みえ10号・名古屋行き
帰りは快速。でも違いがわかって、よかった…
名古屋14:00発→関ヶ原14:49着 快速5307F・米原行き
次は313系の快速列車で関ヶ原。
ももか「何で関ヶ原に?」
めぐみ「何でだと思う?」
ももか「聞かれたってわかんないよ。」
「関ヶ原の戦いと関係あるのか?」
言いたいことが言えた…
めぐみ「どうだろうね。」
ももか「あのね、せっかく黒坂さんが訊いてきたのにそれはないんじゃない?」
関ヶ原に降り立った。関ヶ原の駅前には何も無いと言ってもいいが、線路脇に関ヶ原の戦いの絵と参加した武将たちの名前と旗印を描いた看板がある。
「すぐ横に企業看板はないんじゃないか?」
大垣15:22発→美濃赤坂15:28着 普通4217F・美濃赤坂行き
めぐみがお目当だと言った美濃赤坂支線…
ももか「お目当てならそう最初に言ってくれればいいのに。」
めぐみ「そうだったね、ごめん。」
ももか「ごめんって何回言ったらわかるの?甲府のときもそうだったでしょ?」
「悪いけどさ、仮に行先知ってたら行かなかっただろこんなマイナーなとこ。」
ももか「…行かなかったね。」
「ひょっとして、めぐみのことが好きなのか?」
ももか「な…、何言ってんのよ…。」
めぐみ「黒坂さん、今私の名前言ったよね…。」
私は確かに言った。そんな私にまたお誘いが…
めぐみ「今度の万博一緒に行かない?」
(※2005年の昔話です。)
「…いいのか?」
もう出発前の、孤独な私ではなかった。
岐阜16:27発→美濃太田16:59着 普通1725D・高山行き
ボックスシート、しかも今度はデッキ付き。
この列車は高山行き…
「いい旅できそうだな。」
ももか「なら2人で行ってきなさいよ。」
「…モモ、それ本気で言ったのか?」
ももか「…今、私のことモモって…。」
私は確かに名前で言った。そして本気なのか尋ねた。
ももか「そんなのウソに決まってるじゃない!人数多い方が楽しいもの。」
「…そうか、そうだよな…。…じゃあ、私がお前を連れまわすって言ったらどうする?」
めぐみ「それは私のやることでしょ?」
「だよな。」
3人でのこの時間が楽しくて仕方なかった。
多治見17:47発→中津川18:24着 セントラルライナー17号・中津川行き
セントラルライナーは本来310円の追加料金が必要だが、多治見から中津川までは追加料金なしで乗ることができる。
しかしやはり転換式座席。
めぐみ「これで金取るっていうのもね…」
「ホームライナーとの差がな…」
ももか「もう帰ってから2人で話してよ…」
中津川18:47発→金山19:59着 快速5738M・名古屋行き
今度は一般快速で名古屋に帰る。先ほどの8000番台と違い、1500番台はやはり背もたれが薄っぺらい。
しかしさすがは313系。快適に過ごせる。
そして何も考えることも無くただ時間が過ぎていった。
でも旅が終わっても、一緒にいてくれるのか?
今の私なら訊ける。今しかない!
「…ごめんな。迷惑だったら…」
めぐみ「迷惑じゃないよ、だって大切な…。」
…また、誘ってくれるのか?
めぐみ「それさっき言ったよね。また誘ってあげる。」
一緒に旅ができたこと、そしてまた一緒に旅ができることがとてもうれしかった。
私は感極まって、また泣いてしまった。
ありがとう…。
この話は終わりだがつづく
この物語は、『ノンフィクションの旅行記』を基にしたフィクションを、さらにアレンジしたものです。
登場するキャラクターは架空のものです。
めぐみ「今回もあくまで参考程度に、下手ながら彼女目線での『青空フリーパス』第1回をまとめてみました。」
黒坂なぎさ・エピソード1
第3夜~旅立ち・side-N~
当日、集合場所には姫路ももかの姿があった。
ももか「別に、アンタのためじゃないから。」
程なく、私なんかを誘ってくれた市川めぐみがやってきた。
めぐみ「今日の行先は…、ありません!」
意味がわからなかった。
めぐみ「今日はこの切符を使います。」
JR東海の名古屋地区が乗り放題の『青空フリーパス』。この範囲内で回ろうとしているのだろう。
名古屋9:10発→亀山10:33着 普通1317G・亀山行き
ワンマンで亀山へ行くと言う。
ボックスシートに座って…
亀山11:04発→松阪11:54着 普通929C・伊勢市行き
ボックスシート…
車窓の緑…
なんともいえない爽快感―
私らしく…
私らしくいられる…
松阪12:27(12:25)発→名古屋13:40(13:39)着 快速みえ10号・名古屋行き
帰りは快速。でも違いがわかって、よかった…
名古屋14:00発→関ヶ原14:49着 快速5307F・米原行き
次は313系の快速列車で関ヶ原。
ももか「何で関ヶ原に?」
めぐみ「何でだと思う?」
ももか「聞かれたってわかんないよ。」
「関ヶ原の戦いと関係あるのか?」
言いたいことが言えた…
めぐみ「どうだろうね。」
ももか「あのね、せっかく黒坂さんが訊いてきたのにそれはないんじゃない?」
関ヶ原に降り立った。関ヶ原の駅前には何も無いと言ってもいいが、線路脇に関ヶ原の戦いの絵と参加した武将たちの名前と旗印を描いた看板がある。
「すぐ横に企業看板はないんじゃないか?」
大垣15:22発→美濃赤坂15:28着 普通4217F・美濃赤坂行き
めぐみがお目当だと言った美濃赤坂支線…
ももか「お目当てならそう最初に言ってくれればいいのに。」
めぐみ「そうだったね、ごめん。」
ももか「ごめんって何回言ったらわかるの?甲府のときもそうだったでしょ?」
「悪いけどさ、仮に行先知ってたら行かなかっただろこんなマイナーなとこ。」
ももか「…行かなかったね。」
「ひょっとして、めぐみのことが好きなのか?」
ももか「な…、何言ってんのよ…。」
めぐみ「黒坂さん、今私の名前言ったよね…。」
私は確かに言った。そんな私にまたお誘いが…
めぐみ「今度の万博一緒に行かない?」
(※2005年の昔話です。)
「…いいのか?」
もう出発前の、孤独な私ではなかった。
岐阜16:27発→美濃太田16:59着 普通1725D・高山行き
ボックスシート、しかも今度はデッキ付き。
この列車は高山行き…
「いい旅できそうだな。」
ももか「なら2人で行ってきなさいよ。」
「…モモ、それ本気で言ったのか?」
ももか「…今、私のことモモって…。」
私は確かに名前で言った。そして本気なのか尋ねた。
ももか「そんなのウソに決まってるじゃない!人数多い方が楽しいもの。」
「…そうか、そうだよな…。…じゃあ、私がお前を連れまわすって言ったらどうする?」
めぐみ「それは私のやることでしょ?」
「だよな。」
3人でのこの時間が楽しくて仕方なかった。
多治見17:47発→中津川18:24着 セントラルライナー17号・中津川行き
セントラルライナーは本来310円の追加料金が必要だが、多治見から中津川までは追加料金なしで乗ることができる。
しかしやはり転換式座席。
めぐみ「これで金取るっていうのもね…」
「ホームライナーとの差がな…」
ももか「もう帰ってから2人で話してよ…」
中津川18:47発→金山19:59着 快速5738M・名古屋行き
今度は一般快速で名古屋に帰る。先ほどの8000番台と違い、1500番台はやはり背もたれが薄っぺらい。
しかしさすがは313系。快適に過ごせる。
そして何も考えることも無くただ時間が過ぎていった。
でも旅が終わっても、一緒にいてくれるのか?
今の私なら訊ける。今しかない!
「…ごめんな。迷惑だったら…」
めぐみ「迷惑じゃないよ、だって大切な…。」
…また、誘ってくれるのか?
めぐみ「それさっき言ったよね。また誘ってあげる。」
一緒に旅ができたこと、そしてまた一緒に旅ができることがとてもうれしかった。
私は感極まって、また泣いてしまった。
ありがとう…。
この話は終わりだがつづく
この物語は、『ノンフィクションの旅行記』を基にしたフィクションを、さらにアレンジしたものです。
登場するキャラクターは架空のものです。