
ももか「こんばんは。青空フリーきっぷという名古屋近郊路線1日フリーの切符。この切符を使うのはこのとき、2007年以来2年ぶりです。今回いよいよ最後に残っていた名松線に、終点の伊勢奥津まで乗ります。では時間のほう2009年5月4日、午前9時41分に戻しましょう。」
※現在、名松線は家城から先がバス代行運転となっています。

第2夜
2009年5月4日(月)午前9時41分 岐阜県・美濃太田駅に到着
白川口から35分で美濃太田に到着。
9分の間に特急券を購入し、列車を待つ。もちろん岐阜まで310円の自由席。
5.美濃太田9:50発→岐阜10:10着 特急ひだ4号・名古屋行き キハ84-6
めぐみ「ちょうど乗りたかったし…」
さくら「そう言うから」
ももか「何?私がどうしたの?」
さくら「いや、何でもないよ。」
なぎさ「お前こそそう言うからだろ。」
短距離の間に日本ライン下り、犬山城と、観光スポットが揃っている。そんなのに目もくれず20分、岐阜に到着。
6.岐阜10:27発→名古屋10:52着 普通3146F・岡崎行き モハ313-2
岐阜からは普通列車に乗る。25分で名古屋に到着、関西線に乗り換える。
7.名古屋11:05発→四日市11:36着 快速5305G・亀山行き クモハ313-3015

さくら「ワンマン快速…」
今回、3月改正で昼間に登場したこのワンマン快速も目的であった。この快速が登場により、これまでのラッシュ時の快速は区間快速となった。
2両であまり席は空いていない。

なぎさ「みえとは違うんだろ?」
さくら「四日市までは同じで、そこから…」
なぎさ「各駅に停車と。」
さくら「昼の亀山行きが全部快速になって」
なぎさ「通過したらまずいもんな。」
8.四日市11:43発→津12:23着 普通119C・津行き イセ104
お次は伊勢鉄道の普通列車。これも乗車可能なので…。
ももか「前乗ったよね?」
なぎさ「さすが…」
ももか「だって、こう一緒だとわかるの。前こんなの乗ったって。アンタだってそうでしょ?」
伊勢鉄道は非電化ながら線形が良く、かなり飛ばす。
40分後、津に到着。11分で昼食を調達し、次の列車を待つ。
9.津12:34発→松阪12:58着 普通935C・鳥羽行き キハ11-6
やってきたのは単行ワンマン列車。
なぎさ「……。」
さくら「どうしたの?」
なぎさ「いや、初めてのときのことなんだ。これ乗ったんだ。」
さくら「ああ、それで感慨深げなんだ。」
なぎさ「緑の中を1両で走る列車、その中に私らがいて…」
それは―
なんともいえない―
爽快感があった―
午後0時58分 松阪駅に到着
いよいよ名松線に乗車
なぎさ「最後に残った…」
ももか「わかってる。乗れないからでしょ?」
めぐみ「いや、乗れるんだけど本数」
ももか「本数ないんでしょ?乗れるとこから乗ってったら残るの大体ね…。」
なぎさ「全部言うなよ…」
ももか「あ、でも大内山から先行ってないよね?」
なぎさ「そこはもう考えないことにしたんだ。」
めぐみ「あのね…」
ももか「乗れないからって言ったでしょ?」
10.松阪13:18発→伊勢奥津14:33着 普通411C・伊勢奥津行き キハ11-1
遂にやってきた。先ほどと同じキハ11で、当分トイレはない。
上ノ庄→権現前→伊勢八太
この辺りの風景は紀勢線とさほど変わりないが、線形が悪く速度は出ない。
なぎさ「最後まで残ってたなんてな…。で、まだ本番じゃないんだろ?」
ももか「やっぱ、アンタ田舎の方がいいって。」
一志→井関→伊勢大井
なぎさ「……。」
さくら「さっきからしゃべんなくなった…。」
めぐみ「乗ったことないもん、景色見たいのよ。」
伊勢川口→関ノ宮→家城
名松線で松阪を除いて最大規模を誇る家城に到着。対向式ホームだが線内で行き違い可能なのはここだけだ。
ここからは伊勢奥津まで単線のまま、山深く進む。
伊勢竹原
ももか「山好きなんでしょ?」
なぎさ「山?」
ももか「だから、来たかったんでしょ?」
なぎさ「何言ってんだよ…。」
ももか「岐阜の山と三重の山と違うもん。」
伊勢鎌倉
さらに山深く入っていく。
伊勢八知
なにやら温泉街が見えてきた。
比津
2005年春
関西・伊勢・紀勢線名古屋~松阪(両ルート)、東海道線名古屋~関ヶ原・美濃赤坂、高山・太多線岐阜~多治見、中央西線名古屋~中津川
同年夏
東海道線二川~米原(両ルート)
2006年冬
中央西線中津川~木曽平沢、武豊線大府~武豊
同年春
飯田線豊橋~豊川、紀勢・参宮線松阪~伊勢市
2007年春
高山線美濃太田~下呂、紀勢・参宮線大内山~鳥羽、飯田線豊川~飯田
そして…
2009年5月4日(月)午後2時33分 名松線松阪~伊勢奥津
名古屋近郊路線・完全制覇達成
まだ続きます。