※登場人物は架空のものです。
めぐみ「私たちの旅も多種多彩なものがあります。雪景色と富士山を満喫した身延線の旅、名古屋近郊のJR路線を乗りまわる青空フリーの旅、愛知万博では世界の文化にも触れました。しかし、ある方からダメ出しを食らってしまいます。なぜでしょう?時は2005年の9月、高3の2学期早々のお話です。」
じゅん「あなたたち、またどっか旅に行ったんでしょ?」
めぐみ「…はい、行きました。」
じゅん「別に行ってもいいんだけどね。」
え!?
なぎさ「何かあるんですか?」
じゅん「あなたたちの旅には大きなものが欠けていると思うの。」
なぎさ「欠けている?」
めぐみ「それって何ですか?」
じゅん「それはね…、グルメ。」
グルメ要素が欠けていたのだ。
じゅん「あんまり旅先で何食べるか考えてないでしょ?」
なぎさ「そうです。」
じゅん「せっかく行くんだから、旅先で、その場所ならではのものを食べたいと思わない?」
なぎさ「そうだよな?」
めぐみ「食べたいねやっぱり。」
思えば、旅先で食べたものといえばコンビニで買ったものぐらいであり、グルメなんか考えたことなかったのだ。
さて、高松駅にはかつての連絡船のうどんを参考に味の再現を図った「連絡船うどん」の店があるという。旅先で、その場所ならではのもの…。香川の「うどん」、これでいいじゃないか!
なぎさ「土曜日うどん食べに行かないか?」
めぐみ「うどん?どこの店の?」
なぎさ「まあ、高松だけど。」
めぐみ「高松って、四国の?」
なぎさ「四国の高松駅でな、そこに昔あった連絡船のうどんを再現したうどんの店があるんだ。」
久しぶりに四国に行こうと思ったところだった。時刻表を見てみると臨時列車があることが判明。これは行くしかないだろう。
めぐみ「行こう!」
なぎさ「モモ、せっかくだから行くか?」
ももか「はいはい、一緒に行けばいいんでしょ。」
ついでに…
めぐみ「涼子ちゃん、土曜日四国に行くんだけど。」
涼子「また行くの?」
めぐみ「もう18きっぷを3人で6回分使ったよ。」
涼子「行ったんだ!」
めぐみ「それでね、今回も3人だと18きっぷが1回分余っちゃうの。」
涼子「それで一緒に行こうって言うわけね。いいわよ。」
めぐみ「いいの!?ありがとう!!」
そして当日―
2005年9月3日(土)午前6時0分 愛知県・名古屋駅広小路口
めぐみ「おはよ~ございま~す!」
ももか「まあ朝からご陽気なこと。」
めぐみ「ねえねえ、朝一番の空気ってテンション上がるよね!」
涼子「上がり過ぎなくていいわよ。後半ばてるでしょ?」
めぐみ「ああ、そうだったね。」
なぎさ「そうだったじゃないだろ。」
この時間に西に向かうということは、もうおわかりであろうあの列車だ。(※2005年当時)
1.名古屋6:16発→大垣6:53着 快速ムーンライトながら391M・大垣行き 373系
各自適当な席を確保し、大垣まで37分。大垣での乗換、いわゆる『大垣ダッシュ』が待っている。ここで、これまでの参戦記録を紹介しよう。
初参戦は2004年4月1日、名古屋7時35分発の大垣行き特別快速(313系6両)に座れず、終点の大垣で8時12分発米原行き普通(117系4両)に乗り換える。しかしダッシュについていけず、座れなかった。
通算成績
めぐみ:3試合2勝1敗
ももか:2試合0勝2敗
涼子:2試合1勝1敗
なぎさ:初出場
通算4戦目となる私たちにはある必勝法があった。
めぐみ「私たちの旅も多種多彩なものがあります。雪景色と富士山を満喫した身延線の旅、名古屋近郊のJR路線を乗りまわる青空フリーの旅、愛知万博では世界の文化にも触れました。しかし、ある方からダメ出しを食らってしまいます。なぜでしょう?時は2005年の9月、高3の2学期早々のお話です。」
じゅん「あなたたち、またどっか旅に行ったんでしょ?」
めぐみ「…はい、行きました。」
じゅん「別に行ってもいいんだけどね。」
え!?
なぎさ「何かあるんですか?」
じゅん「あなたたちの旅には大きなものが欠けていると思うの。」
なぎさ「欠けている?」
めぐみ「それって何ですか?」
じゅん「それはね…、グルメ。」
グルメ要素が欠けていたのだ。
じゅん「あんまり旅先で何食べるか考えてないでしょ?」
なぎさ「そうです。」
じゅん「せっかく行くんだから、旅先で、その場所ならではのものを食べたいと思わない?」
なぎさ「そうだよな?」
めぐみ「食べたいねやっぱり。」
思えば、旅先で食べたものといえばコンビニで買ったものぐらいであり、グルメなんか考えたことなかったのだ。
さて、高松駅にはかつての連絡船のうどんを参考に味の再現を図った「連絡船うどん」の店があるという。旅先で、その場所ならではのもの…。香川の「うどん」、これでいいじゃないか!
なぎさ「土曜日うどん食べに行かないか?」
めぐみ「うどん?どこの店の?」
なぎさ「まあ、高松だけど。」
めぐみ「高松って、四国の?」
なぎさ「四国の高松駅でな、そこに昔あった連絡船のうどんを再現したうどんの店があるんだ。」
久しぶりに四国に行こうと思ったところだった。時刻表を見てみると臨時列車があることが判明。これは行くしかないだろう。
めぐみ「行こう!」
なぎさ「モモ、せっかくだから行くか?」
ももか「はいはい、一緒に行けばいいんでしょ。」
ついでに…
めぐみ「涼子ちゃん、土曜日四国に行くんだけど。」
涼子「また行くの?」
めぐみ「もう18きっぷを3人で6回分使ったよ。」
涼子「行ったんだ!」
めぐみ「それでね、今回も3人だと18きっぷが1回分余っちゃうの。」
涼子「それで一緒に行こうって言うわけね。いいわよ。」
めぐみ「いいの!?ありがとう!!」
そして当日―
2005年9月3日(土)午前6時0分 愛知県・名古屋駅広小路口
めぐみ「おはよ~ございま~す!」
ももか「まあ朝からご陽気なこと。」
めぐみ「ねえねえ、朝一番の空気ってテンション上がるよね!」
涼子「上がり過ぎなくていいわよ。後半ばてるでしょ?」
めぐみ「ああ、そうだったね。」
なぎさ「そうだったじゃないだろ。」
この時間に西に向かうということは、もうおわかりであろうあの列車だ。(※2005年当時)
1.名古屋6:16発→大垣6:53着 快速ムーンライトながら391M・大垣行き 373系
各自適当な席を確保し、大垣まで37分。大垣での乗換、いわゆる『大垣ダッシュ』が待っている。ここで、これまでの参戦記録を紹介しよう。
初参戦は2004年4月1日、名古屋7時35分発の大垣行き特別快速(313系6両)に座れず、終点の大垣で8時12分発米原行き普通(117系4両)に乗り換える。しかしダッシュについていけず、座れなかった。
2戦目はそれから中4日しかたってない4月6日、単独での参戦だ。偶然か知らないが、予定より早い名古屋7時20分発の大垣行き特別快速(313系6両)に乗車。座れただけでなく、接続列車は初戦と同じ8時12分発の米原行き普通(117系4両)。待ち時間は生じたが、余裕で座ることが出来た。
しかし多くの場合、『大垣ダッシュ』は『ムーンライトながらからの乗り継ぎ』を指す場合が多いだろう。ここではそれを『公式戦』と扱う。そして私たちもこの年の8月13日、『公式戦』に参戦。ムーンライトながら(373系6両)から網干行き普通(113系7両)に乗り継ぐのだ。結果は、先方の車両に乗ってしまったために全員の座席は確保できなかった。
通算成績めぐみ:3試合2勝1敗
ももか:2試合0勝2敗
涼子:2試合1勝1敗
なぎさ:初出場
通算4戦目となる私たちにはある必勝法があった。
予告編
四国に至るには長時間の移動を余儀なくされる。
移動手段に用いる臨時列車の正体とは果たして…


