なぎさ「こんばんは。」
ももか「24時間に対抗して東北旅行編、今回が最終回です。あっという間でしたね。」
なぎさ「そうだったな。前回、木下と書いて『きおろし』と読む駅があったけど、今や『きのした』で有名なのは、おなじみの…」
チョリソ?
合田兄「チョリーッスみたいに言うな!それ、ピリ辛ソーセージやないか!」
なぎさ「…誰?」
ももか「まあ、いいや。私たちが初めて圏外進出を果たすにあたって、特に理由も無く東北地方南部旅行に行きました。」
なぎさ「2006年8月20日、初日は東北進出を第一目標に、東海道線と東北線を乗り継いで福島県は郡山へ。2日目、郡山から仙台に入り、松島海岸。松島海岸から仙台に戻り、仙山線で山形、そして三度仙台から、常磐線を南下し水戸へとたどり着きました。」
ももか「そして最終日、私たちの目的は東北南部だけではありません。前回、せっかくなら成田空港に行こうかと考え、そのついでに成東に行って、帰ろうとしました。今回、その帰りに不測の事態は起こってしまいます。」
なぎさ「では時間を2006年8月22日の12時24分に戻しましょう。では左の…。」
合田妹1号「…うちぃ~!?」
ももか「てか、真ん中の人結局喋んなかったね。」
なぎさ「あ、この前矢口真里とエアバンドのCD買って、その人のカード入ってた。」
←GEOのワゴンセールで新品CDを380円也、その付属品
なぎさ「では改めて時間を2006年8月22日の12時24分に戻しましょう。では…。」
合田妹1号「…どうぞ。」
はじめての東北・第7夜
2006年8月22日(火)午後0時24分 総武本線・普通千葉行き
6.成東12:10発→千葉13:00着 普通1350M・千葉行き 113系更新車
成東から50分、リニューアル車だがすることは無く過ぎていった。もう帰るだけ…。
めぐみ「グリーン車乗ろうよ。」
ももか「また?」
さくら「また乗るんだ。」
めぐみ「乗るよ。」
熱海までグリーン車を利用することにした。
7.千葉13:47発→戸塚15:16着 快速1462F・逗子行き E217系※グリーン車利用
E217系のグリーン車2階席は行きに少しだけ乗ったので、個室感覚で車端部に陣取らせていただく。
昼食はももちゃんとさくらちゃんは駅弁。私はまたしても空気も読まずにありきたりのもの。
ももか「もう好きにしなさいよ…。」
そしてなぎ姉…、彼女はすでに対策を講じてあった。
なぎさ「私はもう食べたからな、余計なもんいらんぞ!」
ももか「ああ、ちょうどよかったね。アナタの好物何もないの。」
なぎさ「もう十分食ったからな!」
さくら「やめなさいって。」
ケンカはさておきまずは戸塚まで89分、もう後はパターンに当てはめるだけだ。
東海道乗り継ぎパターン※2006年当時
さくら「来たね、仲良しバカ3人組。」
ももか「さあ、ここから旅マスターの腕の見せ所ですからね…。」
めぐみ「プロの技見せてあげますよ…」
211系は5分遅れて到着。この5分遅れが後々のとんでもない事態の予兆だったとは、このとき思ってもみなかった。
8.戸塚(15:20)15:25発→熱海16:29着 普通839M・熱海行き 211系グリーン車※グリーン車利用
211系は行きに乗ったこと、もうこの区間の景色は慣れたものなので1階席を選択。
やがて、小田原を過ぎると、車窓左の海が旅の終わりを考えさせる。
なぎさ「ああ、楽しかったな…。」
めぐみ「東北初めてだったけど、良かったね。」
さくら「まだだよ。名古屋まで260キロはあるもん。」
ももか「いいよね、観光しないで楽しめた人は。」
遅れを取り戻したのか、64分で熱海に着いた。
9.熱海16:37発→静岡17:54着 普通1445M・静岡行き 113系
東海に戻ってきた。7両なので余裕を持って乗り換えることができた。
そして77分乗る。
10.静岡18:00発→豊橋19:43着 通勤快速2957M・豊橋行き 113系
さて平日限定物として、静岡からは通勤快速に乗る。この旅最後の目的こそ、この通勤快速だったのだ。休日と同じ113系6両で、島田までノンストップ。利用客が限られることもあって比較的余裕があるように感じた。
乗ること103分、豊橋に着くと、大雨で新幹線がストップという意味ありげな情報が入ってきた。
しかし在来線なので問題ないと思い、駅売店で夕食の弁当を購入。このとき時間の都合もあって弁当を温めてもらうのを忘れた。
11.豊橋19:53発 特別快速2135F・大垣行き 313系0番台
今回のラストは313系4両と311系4両のコンビ芸。
ももか「何考えてんのよ。」
めぐみ「ごめんごめん。」
ももか「あのね、ごめんごめんってこれ何回目?」
なぎさ「で、冷えたままの飯食えってか。」
めぐみ「まあ、食べずに取っておくって手もあるけど。」
さくら「でも帰り9時過ぎぐらいだよ?」
このときは順調だった。しかし蒲郡を前にして…
さくら「止まっちゃったね。」
めぐみ「前の列車に何かあったのかな?」
しばらくの停車の後、蒲郡。そして、一番恐れていたことが…
車掌「お知らせいたします。ただいま大雨により、運転を見合わせております。」
大雨により抑止!
このとき、なぎ姉の脳裏には1年前の出来事がよぎった。
2005年7月23日(土)
なぎ姉は、このとき”泣いてしまったために私を泣かせてしまった”ことを悔やんでいたのだ。
しばらくして横にホームライナーが到着。重い空気を変えるべく、先ほどの弁当を手に…
めぐみ「…弁当温めてもらおうか。」
さくら「この場で?この空気で?」
なぎさ「食べてなかったしな…。」
さて、駅のコンビニ売店のレンジはセルフ式で自由に使ってもよさそうなので使わせていただく。蒲郡には弁当系のものは残っていなかったので、豊橋で購入したのは正解だったといえよう。この際なので373系ホームライナーで夕食会とするが、空気は重かった。
なぎさ「……。」
さくら「どうしたんだろうね…。」
話しかける。
なぎさ「…何だよ。」
めぐみ「泣きたいんでしょ?」
なぎさ「泣かないって言ったろ!」
めぐみ「わかってるよ。私を泣かせたくないんでしょ?」
なぎさ「…!」
めぐみ「泣きたいなら、泣けばいいじゃない。」
なぎさ「で、でもお前も泣くんだろ…?」
めぐみ「大丈夫。今日は何も求めてないよ。なぎ姉が笑ってくれたら…」
あのときもそうだった。涙が止まったとき、一気に晴れ晴れとした気持ちになっていた。
なぎさ「泣いて…いいんだな?」
なぎ姉は、泣いた。しかし、笑っていた。
それからしばらくして、運転再開の知らせを聞いた。
車掌「3番線から、岡崎駅まで先に、各駅停車で運転を再開いたします。」
しかしある女はこれまでの流れを無視するかのように寝てやがった。

バシッ!
なぎさ「おい、戻るぞ!」
ももか「ふぇ?」
さくら「さっき乗ってたほうが先に出るって。」
11-1.蒲郡発→岡崎着 普通・岡崎行き 313系0番台
先ほどの列車に再び乗り込み、待望の発車。大雨による暫定運転なので、各駅に停車する。
めぐみ「プフフフ……」
ももか「さっきから皆様うれしそうだけど何かあったの?」
なぎさ「いや、ちょっとな…。」
あえて何も言わないでおいた。
やがて岡崎に到着し、再び抑止状態になる。しかしもう動じなかった。
11.豊橋19:53発→金山(20:39)22:57着 特別快速2135F・大垣行き 313系0番台
そしてしばらくの抑止状態の後、特別快速として運転再開。
金山駅に着いたのは、予定より2時間18分も遅い11時前のことだった―
さくら「そうだったね、まだ続いたね。」
めぐみ「では、またお会いしましょう!」
ももか「24時間に対抗して東北旅行編、今回が最終回です。あっという間でしたね。」
なぎさ「そうだったな。前回、木下と書いて『きおろし』と読む駅があったけど、今や『きのした』で有名なのは、おなじみの…」
チョリソ?

なぎさ「…誰?」
ももか「まあ、いいや。私たちが初めて圏外進出を果たすにあたって、特に理由も無く東北地方南部旅行に行きました。」
なぎさ「2006年8月20日、初日は東北進出を第一目標に、東海道線と東北線を乗り継いで福島県は郡山へ。2日目、郡山から仙台に入り、松島海岸。松島海岸から仙台に戻り、仙山線で山形、そして三度仙台から、常磐線を南下し水戸へとたどり着きました。」
ももか「そして最終日、私たちの目的は東北南部だけではありません。前回、せっかくなら成田空港に行こうかと考え、そのついでに成東に行って、帰ろうとしました。今回、その帰りに不測の事態は起こってしまいます。」
なぎさ「では時間を2006年8月22日の12時24分に戻しましょう。では左の…。」
合田妹1号「…うちぃ~!?」
ももか「てか、真ん中の人結局喋んなかったね。」
なぎさ「あ、この前矢口真里とエアバンドのCD買って、その人のカード入ってた。」

合田妹1号「…どうぞ。」
はじめての東北・第7夜
2006年8月22日(火)午後0時24分 総武本線・普通千葉行き
6.成東12:10発→千葉13:00着 普通1350M・千葉行き 113系更新車

めぐみ「グリーン車乗ろうよ。」
ももか「また?」
さくら「また乗るんだ。」
めぐみ「乗るよ。」
熱海までグリーン車を利用することにした。
7.千葉13:47発→戸塚15:16着 快速1462F・逗子行き E217系※グリーン車利用
E217系のグリーン車2階席は行きに少しだけ乗ったので、個室感覚で車端部に陣取らせていただく。
昼食はももちゃんとさくらちゃんは駅弁。私はまたしても空気も読まずにありきたりのもの。
ももか「もう好きにしなさいよ…。」
そしてなぎ姉…、彼女はすでに対策を講じてあった。
なぎさ「私はもう食べたからな、余計なもんいらんぞ!」
ももか「ああ、ちょうどよかったね。アナタの好物何もないの。」
なぎさ「もう十分食ったからな!」
さくら「やめなさいって。」
ケンカはさておきまずは戸塚まで89分、もう後はパターンに当てはめるだけだ。
東海道乗り継ぎパターン※2006年当時
1.戸塚15:20発→熱海16:29着 普通839M・熱海行き
実はこの列車は熱海で折り返す列車としては珍しく3番線に着く。その次はこれまた珍しい4番線からの発車だ。
2.熱海16:37発→静岡17:54着 普通1451M・静岡行き
過去の例では113系7両で、かなり余裕があった。乗客が少なく足を伸ばせたため、ゆったりと静岡まで行くことができた。
3.静岡17:55発→豊橋19:43着 普通5955M・豊橋行き
以前、休日は時間的に1分接続では席が確保できないと思ったが、抜け駆け戦法で適当に座り、藤枝まで来るとかなり余裕が出てきたのでボックス占拠(設定上4人なので問題ない)できた。平日は通勤快速なのでどう出るか…。
さくら「来たね、仲良しバカ3人組。」ももか「さあ、ここから旅マスターの腕の見せ所ですからね…。」

211系は5分遅れて到着。この5分遅れが後々のとんでもない事態の予兆だったとは、このとき思ってもみなかった。
8.戸塚(15:20)15:25発→熱海16:29着 普通839M・熱海行き 211系グリーン車※グリーン車利用
211系は行きに乗ったこと、もうこの区間の景色は慣れたものなので1階席を選択。
やがて、小田原を過ぎると、車窓左の海が旅の終わりを考えさせる。
なぎさ「ああ、楽しかったな…。」
めぐみ「東北初めてだったけど、良かったね。」
さくら「まだだよ。名古屋まで260キロはあるもん。」
ももか「いいよね、観光しないで楽しめた人は。」
遅れを取り戻したのか、64分で熱海に着いた。
9.熱海16:37発→静岡17:54着 普通1445M・静岡行き 113系
東海に戻ってきた。7両なので余裕を持って乗り換えることができた。
そして77分乗る。
10.静岡18:00発→豊橋19:43着 通勤快速2957M・豊橋行き 113系
さて平日限定物として、静岡からは通勤快速に乗る。この旅最後の目的こそ、この通勤快速だったのだ。休日と同じ113系6両で、島田までノンストップ。利用客が限られることもあって比較的余裕があるように感じた。
乗ること103分、豊橋に着くと、大雨で新幹線がストップという意味ありげな情報が入ってきた。
しかし在来線なので問題ないと思い、駅売店で夕食の弁当を購入。このとき時間の都合もあって弁当を温めてもらうのを忘れた。
11.豊橋19:53発 特別快速2135F・大垣行き 313系0番台
今回のラストは313系4両と311系4両のコンビ芸。
ももか「何考えてんのよ。」
めぐみ「ごめんごめん。」
ももか「あのね、ごめんごめんってこれ何回目?」
なぎさ「で、冷えたままの飯食えってか。」
めぐみ「まあ、食べずに取っておくって手もあるけど。」
さくら「でも帰り9時過ぎぐらいだよ?」
このときは順調だった。しかし蒲郡を前にして…
さくら「止まっちゃったね。」
めぐみ「前の列車に何かあったのかな?」
しばらくの停車の後、蒲郡。そして、一番恐れていたことが…
車掌「お知らせいたします。ただいま大雨により、運転を見合わせております。」
大雨により抑止!
このとき、なぎ姉の脳裏には1年前の出来事がよぎった。
2005年7月23日(土)
都内で地震が発生し、在来線はストップ。地下鉄と新幹線は動いたいたので帰ることはできたのだが…
「…うう、ごめんな、こんな…私の…ために…ひっく、うう…。」
「もう…、いいんだ。…ま…また、…グスッ…さ…誘って…うう…。」
「…うう…うわあーーーん!!」
元々この日”在来線普通列車のグリーン車に乗る”ことは私のわがままだった。しかしなぎ姉は、”グリーン車に乗せてあげられなかった”ことで、”もう一緒に旅行できない”とまで思ってしまった。
なぎ姉は、このとき”泣いてしまったために私を泣かせてしまった”ことを悔やんでいたのだ。
しばらくして横にホームライナーが到着。重い空気を変えるべく、先ほどの弁当を手に…
めぐみ「…弁当温めてもらおうか。」
さくら「この場で?この空気で?」
なぎさ「食べてなかったしな…。」
さて、駅のコンビニ売店のレンジはセルフ式で自由に使ってもよさそうなので使わせていただく。蒲郡には弁当系のものは残っていなかったので、豊橋で購入したのは正解だったといえよう。この際なので373系ホームライナーで夕食会とするが、空気は重かった。
なぎさ「……。」
さくら「どうしたんだろうね…。」
話しかける。
なぎさ「…何だよ。」
めぐみ「泣きたいんでしょ?」
なぎさ「泣かないって言ったろ!」
めぐみ「わかってるよ。私を泣かせたくないんでしょ?」
なぎさ「…!」
めぐみ「泣きたいなら、泣けばいいじゃない。」
なぎさ「で、でもお前も泣くんだろ…?」
めぐみ「大丈夫。今日は何も求めてないよ。なぎ姉が笑ってくれたら…」
あのときもそうだった。涙が止まったとき、一気に晴れ晴れとした気持ちになっていた。
なぎさ「泣いて…いいんだな?」
なぎ姉は、泣いた。しかし、笑っていた。

車掌「3番線から、岡崎駅まで先に、各駅停車で運転を再開いたします。」
しかしある女はこれまでの流れを無視するかのように寝てやがった。

バシッ!
ももか「ふぇ?」
さくら「さっき乗ってたほうが先に出るって。」
11-1.蒲郡発→岡崎着 普通・岡崎行き 313系0番台
先ほどの列車に再び乗り込み、待望の発車。大雨による暫定運転なので、各駅に停車する。
めぐみ「プフフフ……」
ももか「さっきから皆様うれしそうだけど何かあったの?」
なぎさ「いや、ちょっとな…。」
あえて何も言わないでおいた。
やがて岡崎に到着し、再び抑止状態になる。しかしもう動じなかった。
11.豊橋19:53発→金山(20:39)22:57着 特別快速2135F・大垣行き 313系0番台
そしてしばらくの抑止状態の後、特別快速として運転再開。
金山駅に着いたのは、予定より2時間18分も遅い11時前のことだった―
♪1/6の夢旅人2002 作詞・作曲:樋口了一



一人きりでは できないことも タフな笑顔の仲間となら乗り切れる
たどり着いたら そこがスタート ゴールを決める余裕なんて今はない
誰かを愛することが なにかを信じ続けることが
なにより今 この体を 支えてくれるんだ
たどり着いたら そこがスタート ゴールを決める余裕なんて今はない
誰かを愛することが なにかを信じ続けることが
なにより今 この体を 支えてくれるんだ


世界中を僕らの 涙で埋め尽くして
疲れきった足元から すべて凍り尽くしても
いつの日にかきっとまた 南風が歌い出す
そんなふうにそんなふうに 僕は笑いたいんだ 笑っていたいんだ
疲れきった足元から すべて凍り尽くしても
いつの日にかきっとまた 南風が歌い出す
そんなふうにそんなふうに 僕は笑いたいんだ 笑っていたいんだ

東北旅行編をご覧頂きありがとうございました
これからもよろしくお願いします
めぐみ「終わりだと思ったでしょ?終わりじゃないよ。まだ続くよ。」これからもよろしくお願いします
さくら「そうだったね、まだ続いたね。」
めぐみ「では、またお会いしましょう!」
脳内CV設定
市川めぐみ:豊崎愛生
姫路ももか:平野綾
黒坂なぎさ:日笠陽子
森川さくら:喜多村英梨
合田兄妹:藤本敏史、misono
『きのした』で有名な人:木下優樹菜
カードに入ってたメインの人:里田まい
初代エアバンド:圭、智、陽、武、良、江頭3時10分前
矢口真里:矢口真里
市川めぐみ:豊崎愛生
姫路ももか:平野綾
黒坂なぎさ:日笠陽子
森川さくら:喜多村英梨
合田兄妹:藤本敏史、misono
『きのした』で有名な人:木下優樹菜
カードに入ってたメインの人:里田まい
初代エアバンド:圭、智、陽、武、良、江頭3時10分前
矢口真里:矢口真里
はじめての東北
おわり
おわり