とりあえず試しに、過去のブログから用意しました。旧ブログにて掲載済み内容でして、当記事は新ブログの方針が決定次第削除になります。
2015年5月20日(水)午後4時58分 名古屋市北区・名古屋高速黒川ビル横
某テレビ番組でそれが何か知られるようになった"定礎"。そこには箱が埋められており、建設当時の時代を写す品々が入っているそうな…。1997年に完成した、法律では道路として扱われるこのビルにも"定礎"はある。
今回は"後輩組"から十川家の弟とエースの坂崎君という、歩き旅の参加実績がある男子2人が登場。行先は名古屋市内にありながら、都会の雰囲気とは一線を画す場所。大高緑地ではない。
坂崎君「とすると…、小幡緑地ですか。」
めぐ「……。」
坂崎君「あれ、先輩何もしゃべらないんですか?」
めぐ「…たまにはこういうのもありなのかなって。」
達彦「あの…、もう1人いるんだけど。」
めぐ「あ、そうそう。一応呼んどいた。」
目的地となる小幡緑地へは、まず大曽根まで地下鉄を利用する。
4.黒川17:09発→大曽根17:14着 名城線右回り 2504
初期の車両はスプリングのきいた座席が特徴。東山線の車両はホームドア工事の関係でインバーター制御の音が後期車両と同じように変えられており、この音を聞くことができるのは名城線系統のみとなった。
大曽根で降り、運賃は200円。ここで特に何かというわけではなく、あくまで乗り継ぎというだけ。
坂崎君「で…。」
めぐ「…何か?」
坂崎君「先輩って、…どうしてこんな空き時間に小幡緑地なんか行こうってんですか?」
めぐ「乗りたかったのと見たかったの。」
ここから乗るのは『ゆとりーとライン』。ガイドウェイバスの扱いとしては新交通システム、すなわち鉄道。そのため、れっきとした駅から乗ることとなる。今回の目的地である小幡緑地までが"専用区間"である。お目当てとしてはやはり、この度導入された新型車両なのかもしれない…。
名古屋市には以前より、"中央走行を行う"『基幹バス』が通っている。つい2週間前に乗ったばかりである新出来町線の停留所は、まさしくガイドウェイバスのホームである。大曽根はガイドウェイバスの始発駅であるためか、行先によって乗車位置が分かれている。全ての便が小幡緑地までは行くため、来た"列車"に乗ればいいということになる。
5.大曽根17:25発→小幡緑地17:38着 志段味サイエンスパーク経由中志段味行き GB-2110型G-05
開業時点での車両が入れ替えられ、特別仕様となる日野製のハイブリッド車両に置き換わっている。立ち客が出る程度で発車。ハンドル操作がないこと以外は、乗った限り普通のバスと特に変わりない。
マンション建設も進むナゴヤドーム周辺。ナゴヤドームからの行き帰りの際、最安値なのは基幹バス新出来町線。萱場からは十分歩くことのできる距離にあり、名鉄バスセンターからは均一運賃が210円。バス故に定時性に乏しいこと、鉄道と比べて輸送力が大きく落ちるのが難点である。今日の野球は豊橋で行われるため、特になんてことはない通常の帰宅時間帯らしい混み方をしている。
砂田橋からは、他線と直に接しない単独路線となる。高架橋から眺める沿線の雰囲気は住宅街のそれ。位置づけとしても、基幹バス新出来町線と日暮里舎人ライナーを合わせたようなものだろう。守山市民病院は病院の運営元が変わったためか、『金屋』と改められた。このような住宅街に強い興味を示すようになったのはいつのことか…。
川村から白沢渓谷にかけて坂を上がり、丘陵地の様相となる。その間に、"上下関係"が入れ替わる国道302号と名二環を"飛び越える"。下りの眺めはさぞかしよろしいのだろう。小幡領地までの距離、時間はさほど長いわけでもない。専用区間であるため、特に遅れることもなく到着。通常運賃が250円のところ、manacaでは乗り継ぎ割引が適用されて170円となった。
小幡緑地こそ、本日2か所目となる目的地。周辺は宅地も目立ちつつ、緑地の様相。
十川弟「それでどこをどうとかってのは…?」
めぐ「…あんまりよくわかんなかった。」
坂崎君「まあ、とりあえず入らないことには始まらないですからね…。」
達彦「スポーツセンターは…?」
駅前にある守山スポーツセンターは見るからに新しい。ちょっと中が気になるものではある。
達彦「…見れる?」
めぐ「今日はプールとか荷物ないし…。」
坂崎君「プールか…。」
十川弟「…お前変なこと考えたな?」
坂崎君「考えてませんって。」
"有料エリア"を避けるべく出入り口付近で済ませようとしたところ、反対側の緑地に出てしまった。ここから緑地へ向かうことはできないので、引き返す形で外に出よう。
十川弟「地図とかって…。」
めぐ「一応、この携帯のになっちゃうかな?」
坂崎君「それだけあれば十分じゃないですか。」
めぐ「あとはここまで通じるかなって。」
ここからは端末内臓の地図が頼りとなる。程なく"Y字路"に出る。右の道路はこのままガイドウェイバスの高架下を進み、国道302号と名二環に至るのだろう。左は対面通行の道路で、緑地はこちらへ進むこととなる。雰囲気はまさしく、坂の多い住宅地。
左折後少し進んでまた左折。そして小幡緑地へ入る。
坂崎君「ま、前に先輩と大高ですけど歩いたことありますし。」
十川弟「その自信は何だ。」
坂崎君「…根拠のない何か?」
達彦「根拠のない自信。」
十川弟「それで大コケしたらアレだ。…なんだっけ?」
(つづく)
都心からは外れつつもさほど遠くないため、気軽に気分転換という方には適しているのかもしれません。次回、じっくりと見て回ります。