30km前後のアップダウンから、
脚がけいれんを始めていたが。
なぜか僕は、
『35kmのマットを踏みさえすればあとはどうとでもなる!』
という、まじないじみた信心を根拠もなく持って前にすすんでいた。
35kmのマットを踏む!
5kmのラップタイムは22分57秒。
ペースにすると4'35"/kmと、
設定の4'25"/kmから10秒おっこちてはいるが、
『じゅうぶんなペース!35kmまで来たのだからあとは気合いでなんとかなるだろう!』
過去、脚を攣りかけても快走したレースでは、
35kmをすぎれば攣りの気配が収まっていった経験がある。
おんなじことを期待していた。
が、今回はちがっていた。
攣りの気配は収まるどころか、むしろ増大している。
『これは……ダメかもなぁ。』
朝9:00のスタート時は10℃を下まわり、
肌ざむく感じていた気温が、
太陽が天空にのぼる昼12:00頃にはおそらく、
15℃前後になっていただろう。
また、ほぼ無風ということで、
"絶好の条件"と、さいしょは思っていたが、
少しくらい、風が吹いてくれていたほうが、
汗っかきの僕にはよかったのかなあ。
もう12月になって冬のはずなのに、
太陽に照らされた大阪のアスファルトに、
夏の景色の錯覚におそわれる。
『暑い……』
すると、
ふくらはぎと、前ももと、後ろもも(ハムストリング)。
3か所の筋肉が同時に弛緩して、
僕の右脚のなかで筋肉の綱引き合戦をはじめたのは、
35kmのマットをふんでしばらくした36km地点のこと。
右脚をピーンとのばした状態から曲げられなくなる。
曲げると筋肉の綱引き合戦がはげしくなって、
その場にたって居られなくなるからだ。
いわゆる本攣り。
僕は道路わきによけ、
前屈などをして脚をのばしていた。
ここで「おちむしゃー!」と言いつつパイセンが僕を抜いていった。
終戦。
角刈り、
かくてい。
その後、ひろぽんさんも「ガンプさん頑張れ!」と声かけくださって走っていった。
脚をつっかえ棒のようのばして、
キロ6くらいのペースでは走れるようではあるが、
残りの6kmは、途方もなく長く感じられる6kmとなった。
38kmくらいのところだったかな。
朦朧として走っていると、「2年前のお返し!」と、
ばななんさんが沿道から僕の目のまえにイチゴを差しだしてくれた
しみるー。おいしい。
39kmくらいのところでは、
ブログ村応援団から「ガンプ~!」とよばれ、
ふり返るとプロシードさんの顔があってなんだか妙に安心した。
しみるー。のこり3km。
40kmのアンダーパスでは、
たっきぃさんとアキさんが、
「へばっとるw」とこちらを見ている。
しみるようなビールをのませてくれ!とおもったw
ゴールの大阪城城内へとつづく道。
ふり返るとさえさんがいて、
「あ、気づかれた!」
と言いのこしササーっと抜いていった。
最後の坂は基本的には緩やかだったが、
いちぶ傾斜がキツイところもあった。
なっちゃんが、「ガンプちゃーん」といって、
ゴールまでの距離約300mのところで追いついてきた。
昨年につづき、
めおとランデブーをしてくれるとおもいきや、
ササーっと抜いていった。
(離婚決断の瞬間w)
(さえさんというイケメン旦那に乗りかえられたw)
ちっきしょー。
脚を曲げられないフォームのまま、
誰か待っていてくれてもいいじゃねーかと独りでゴール!
でもまあ、
ゴールした先ではみんな待っていてくれて。
ぼく、独りじゃなかったよ。よかった。。
タオルキャピ後、いったん解散。
僕は本町のホテルに戻り、
シャワーを浴びてさっぱりした身になったあとで、
なんばのブログ村アフター会場へと向かった。
アフターでは人生ではじめて、
たこ焼きをやいた。
サトさん&えむさん、
アフター幹事ありがとうございました。
と、いったん大阪マラソン当日の本編レポートは終えますけれども、
たくさんの人と会えて関わってきたこの1年の締めくくりを象徴するような、
ブログ村60やら70人の大規模のアフター。
なるぽん2次会にハシゴした話。
翌日女王さまとのランチの話。
ここいらはあとがき的に、別エントリでまとめるつもり。
よっぽどあとがきのが本番っぽい予感だけれどもw
まさに、今回の大阪マラソンはブログ派生のお祭りでしたものですから。
ね!