しかし、どんなに丈夫で素晴らしいクルマやバイクでも、部品の材質によるものや外的要因となる気温や湿気、そしてエンジンからの熱など「年数の劣化」による消耗は避けられません。
そんな年数の劣化によって不具合症状に繋がる箇所を、こちらのカワサキ普通二輪モデル「ZRX400」の車検整備作業にてご紹介したいと思います。
【部品の材質による劣化】
・タイヤエアバルブ
これらの箇所の部品は主に「ゴムやシリコン」から構成されており、みなさんもお分かりかと思いますが、ゴムは劣化してくると固まりそしてヒビ割れを起こします。
・空気を管理している部分からヒビ割れが生じ空気が漏れてしまった
・様々な操作により発生する衝撃を緩和するのに、劣化でガタが生じる
・操作により出たり戻ったりするのに固着から動きが渋くなり、本来の働きが制限もしくは動かなくなった
・電気が流れるコードが劣化し漏電することで本来の性能が活かせない
上記のような症状が重なれば、これでは不具合も起きますし、調子も悪くなりますよね?
その他箇所も同様で、特にエンジンやキャブレター、ラジエター、サスペンションといった油脂消耗品が循環している箇所は要注意です!オイルシール&パッキンというゴム部品からオイルやガソリン、冷却水が漏れる不具合が起こります。
このようにいまだ人気衰えぬモデル達は、年数が経つにつれ、不具合が重なりトラブルの原因になりやすくなります。
付加価値が付きやすく中古車価格も高くなる傾向の中で、このような修理は確実に必要不可欠になっていきます。
モデルによってはメーカー純正部品が販売終了だったりと、車両価格と修理費用の兼ね合いを今一度ご検討いただけると良いかもしれませんね!