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レデンプトール宣教修道女会本部

「レデンプトール宣教修道女会」は、1957年、レデンプトール会のミュンヘン管区によって設立されました。
聖アルフォンソの精神に従い、レデンプトール会の宣教活動の全分野でともに働く修道女の共同体です。
日本ではカトリック鹿児島教区で1965年から活動を行っています。

「心のともしび」片柳神父様からのメッセージの分かち合いです。

 

 「こんなことをしても状況は変わらない」と思えば、何も始める気にならない。「これをすれば、状況が少しでもよくなるかもしれない」と思うからこそ、わたしたちは何かを始めようという気持ちになる。何かを始めるときどうしても必要なもの、それは未来への希望だろう。

 だが、どう考えても状況を打開する道筋が見えないとき、自分の力ではもうどうしようもないと思えるときもある。そんなときに、どうしたら希望を見つけて新たな一歩を踏み出せるのだろうか。

 わたしはそんなとき、祈るようにしている。「神さま、わたしはもう限界です。ここから先のことはあなたにお任せします。わたしを使って、あなたが道を切り開いてください」と、神の手に自分をゆだねるのだ。すると不思議なことに、これまで心をかき乱していた不安や恐れ、いら立ちの黒雲がすっと消え、いま自分にできることが見えてくる。「先のことを心配しても仕方がない。いま自分ができることに取り組もう」という気持ちになれるのだ。

 祈るとき、わたしたちの心に希望が生まれる。どれほど困難な状況に置かれたとしても、恐れず、前に一歩を踏み出す力が与えられるのだ。これは、キリスト教だけに限らないだろう。人間を越えた存在、わたしたちを見守り、導く崇高な存在への信仰を持つ人は、どれほど困難な状況に置かれても希望を持つことができる。人間の目には不可能と思えることを、可能にする力があると信じているからだ。神こそ人間が持ちうる最後の希望であり、神を信じるとは希望を信じるということ、最後まで希望を捨てないということだと言ってもいいだろう。

 どんなときにも希望を持ち続ける力、祈り続ける力を身につけたい。

 

 

主のご復活おめでとうございました。アレルヤ・アレルヤ イエス・キリストは、十字架の上で亡くなり・葬られ・復活して、今現実に私たちと共に生きて下さっておられる、神さまの御独り子、私たちのゆるぎない信仰の中心です。四旬節を過ごしてきた私たち信者にとって、今日はその喜びの頂点の日でした。

 

 

 

2021年3月28日(日曜日)カトリック教会は、本日から聖なる一週間に入りました。

 イエス様のご受難を黙想しながら、イエス様と共に歩んでまいりましょう。