『斯くして我は独裁者に成れり 幕末 - On Stage -』からまだ1週間経ってないんですね、夛華ですこんばんは☆
出演側もお客様方も結構我幕ロスになってるみたいで、せっかくなら演じた人物の紹介でもして歴史に興味を持ってもらえたら良いなあということで今日はブログ書いてます(*`・ω・´)
学校の勉強みたいにならないように適度に掻い摘んで書き出していきますねー。「へー、グラバーってそんな人だったんだー」くらいになってもらえたらいいなあくらい。流し読みくらいでちょうどいいかも(笑)そんじゃいってみよう!
トーマス・グラバー。正式にはトーマス・ブレーク・グラバー。なんと8人兄弟姉妹の5人目だったみたい!幕末の時代に8人兄弟姉妹って多いよね!(スコットランドやイギリスでは普通だったのかもしれないけど)
今で言う中高一貫校、ギムナジウムを卒業してから上海に行き『ジャーディン・マセソン商会』に入社。んで長崎に代理店が出来てそこの代理人になって名前を変えて『グラバー商会』が出来たんだねえ。ちなみにこの時グラバー23歳!
『グラバー商会』は元々日本の生糸や茶を輸出したりしてたのがメインの取引だったけど、『八月十八日の政変』と呼ばれるクーデターがあってから「倒幕じゃー!」、「いや、佐幕こそ正義じゃー!」みたいな動乱に乗じて武器や弾薬の販売を始めて大儲けしたらしい。だから『死の商人』なんて通り名もついたりしてる
↑伊集院尚悟さん演じる五十条実美
ちなみに長くなるから詳しくは書かないけど、この『八月十八日の政変』ではasyulanが演じた和宮親子内親王や、いじゅが演じた五十条実美のモデルになった三条実美が関わってるよー。wikiにも載ってるので調べてみてね☆
↑菊田怜さん演じる坂本龍馬。グラバーは亀山社中との関係が深い
話を戻して。グラバーは坂本龍馬が立ち上げた亀山社中とも取引を行ってるし、薩摩と長州が手を組んだのにも関わってるし、映画にもなった『長州ファイブ』のイギリス密航にも手を貸してたりと幕末を語る上では切っても切れない人物でした!調べるまで全然知らなかったけど(笑)
『長州ファイブ』に出てくる5人の長州志士の中には、すみちゃん演じる井上聞多、ばっしー演じる井上勝が登場!ホントにグラバーは関わってる人が多い!
明治維新後は武器が売れなくなり『グラバー商会』は破産。が、めげるグラバーではなく高島探鉱の経営者として日本に残ります。その後、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎が高島探鉱を買収してグラバーは三菱と強い繋がりが出来ました。そのままグラバーは三菱財閥の相談役になるという!凄くない!?
それからグラバーは岩崎弥太郎と共に麒麟麦酒株式会社(現・キリンホールディングス)の礎を築くんですよ!みんなが知ってるキリンビールはグラバーが関わってるんだよ!
ちなみになんで麒麟なのかというと諸説あるみたいだけど、最も有力なのはグラバーが太宰府天満宮にある麒麟像をたいそう気に入っていたようでそれがモチーフになったらしい。当時イギリスやドイツなどヨーロッパのビールのラベルには動物の絵(猫や狼)が使われていたみたいでその流れから麒麟になったとのこと
大千秋楽でグラバーの名乗りの時に「この国の文化と人々は素晴らしいデスネー」と言ったのは、この麒麟像のことやグラバーと関わった人物のことを指してました。名乗りひとつでも理由があると「なるほどねえ」ってなるよね☆
写真も使いつつ少しは読みやすく仕上げられたかな?「へー、なんか面白かった」って思ってもらえたら幸いです☆
今回トーマス・グラバーを演じたことで色んな知識が増えたし、これからビールを飲む時はキリンビールにしようと思いました(笑)地元である横浜にはキリンビールの工場があるのは知ってたけどこうやって歴史を知るとより親近感が出てくるものですねえ
てなわけでざっくりとだけどこの辺で!書いてて楽しかった!読んで下さった皆様ありがとうございました☆
夛華正幸