そうだろうなと思っていた。



大人になってから

私の子ども時代の話になった時

父が「おまえの中学生の頃の記憶が全く無い・・・」と言い

母までも「ごめん・・・」と。



私の中学3年間と

兄の高校3年間が重なっていたからだった。



兄は、中学の時、成績が良くてバンドもやってて

カワイイ彼女もいて、自信に満ち溢れていた。

でも、高校に行き始めてから様子が変わってきた。

付属中から来たコ達のレベルの高さに驚き

あっと言う間に、自信を失っていた。

そして、下痢が始まった。

トイレを我慢することに頭いっぱいで

授業に集中できなくなっていった。

どれくらいの期間学校を休んでいたのか、わからないけど

両親は、兄の命を心配していた。



学校には行けるようになり、大学を受験し落ちて

浪人してもいいよ、という両親の言葉には見向きもせず

東京の専門学校に行った。

やがて、、何年も飲み続けていた薬は不要になった。

兄は、東京に行って救われた。



兄妹って、いや、私だけか、、薄情だなぁと思う。

あの頃の兄を、私は心底、心配していたか?

遠巻きに、見ていただけのような気がする。

両親と兄の姿を、ただ・・・