「砂糖の世界史」
この書籍、学生時代に読んだ方も多いかと。
岩波ジュニア新書ですが、
大人にもお勧めです。
受験の世界史のためでなく
大人の教養としても
なかなかの手ごたえ。
書評が良いのもうなずけます。
砂糖ってもちろんあまーいお砂糖のこと。
原材料はサトウキビとかてん菜
この程度は誰でも知っているとして、
それがいかにして世界商品となったか。
世界地図と照らし合わせてみると
その壮絶な歴史に暗澹たる思いが。
世界史って良くも悪くも
勝者の歴史なのよね。。
西から東へ
砂糖、紅茶、コーヒー、チョコレート、
そう、産地はヨーロッパじゃないのに。
それを可能にした人的資源。
その供給源はアフリカ大陸。
折しもパリオリンピック開催中。
各国のアスリートに声援を送りつつも
その姿と国籍にふと考えます。
苦難を乗り越えた人たちの末裔かしらん。
あとがきの一文。
歴史を学ぶということは、年代や事件や人名をたくさん覚え込むことでありません。いま私たちの生きている世界が、どのようにしてこんにちのような姿になってきたのかを、身近なところから考えてみることなのです。
全ての歴史は現代史である。
その通りですね。
今もあちこちで歴史が動いているはず。
多様性の時代だからこそ
歴史に学ぶ必要を感じます。
視野を広げる読書ってこういうこと