最後にご紹介する部署は、【コラプターズ】です✍✨

これまで11の部署をご紹介してきましたが、興味のある部署はございましたか?
このブログを機にMSPに参加してくださる方が増えると嬉しいです‪🫶🏻💞


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 新入生の皆様!ご入学おめでとうございます。MSP21thコラプターズチーフを務めます、文学部 3年の麻植風花です。

「いきなり知らない言葉出てきたな...」、「コラプターズってなんだよ...」って心の声が漏れたそこ のあなた!ただいまご説明いたしますので少しこのブログを覗いていきませんか?

まず、言葉の語源。コラプターズは英単語corruptedからきておりまして、こちらの意味は「堕落さ せる」とか「崩壊させる」というものになっています。じゃあこの部署はMSPの活動を邪魔するバイ キンマン的な立ち位置!?...なーんてことはありません。

私達はMSP専門の台本翻訳を担当する学生チームです。ならどうしてそんな物騒な意味の単語 が由来に?と思う方も多いでしょう。我々の由来はここです。

【シェイクスピア『十二夜』の道化のセリフからの引用】
・“I am indeed not her fool, but her corrupter words” (俺はお姫様の道化じゃない、ただ彼女の言葉を堕落させているだけなのさ)

このセリフが大元の由来で、そこから、「言葉を一度壊して、新しく創造しよう」という意味をもって つけられているのです。
どうです、ちょっとかっこいいでしょう?

さてさて、由来はわかったけれど具体的に何をするのかはわかりにくいですよね...。というわけで 説明タイムといきましょう!

【大まかなお仕事】
・下訳製作 
・検討会

まず1つ目、下訳製作は英語を翻訳して仮の日本語訳を作成する作業です。まずはこちらを御覧 ください。こちらは『お気に召すまま』の英語の原稿です。



......待って待って待って!英語って聞いたからってブラウザ閉じないで!!ちゃんと続きがある から!!なんなら私のTOEICの点数なんて見れたもんじゃないから!! ......ちょっと落ち着きますね。すみません。でも1つお伝えしたいのは、英語がものすごく苦手で も大丈夫だということです!!

確かに、下訳を作る時には、どうしても英語に触れなくてはいけません。でも、それは一瞬で終 わって、後は圧倒的に日本語と向き合う時間のほうが長いんです。翻訳して、意味の通じる日本 語を考えたり、音の数を意識した言葉を探したり、英語を考えるよりも日本語の語彙を漁る方が 難しい!でも、はまるととっても魅力的なお仕事なんです。意味があっているのか不安っていう人 も大丈夫!検討会の際に井上先生も確認してくれますし、先輩たちも一緒に修正してくれますの でご安心ください。

 2つ目のお仕事は、検討会です。検討会は週1〜2回、3時間程度で、ZOOM上で開催していま す。内容としては、提出してもらった下訳をみんなで話し合いながら、台本を作り上げていく感じ になっています。



この役にはこういう言い回しのほうがいいんじゃないか、ここの言葉は別の言葉に言い換えたら どうだろうか、といった案をたくさん話し合って、役者さんたちが使う台本が完成していくのです。 よりよいセリフを考えながら作業していくこの検討会は、台本を作っている!って感じが強い作業 なので、とっても楽しいのですよ!自分が提案した言葉やセリフがそのまま通ったり、悩みまくっ たセリフに突然いい感じの言葉が思いついたりした時の感動たるや!ぜひ味わっていただきた いものです...!

さて、言葉をそんなに重視するなら、文学部ばっかりなんじゃないか?と考えたそこのあなた。大 丈夫、理工学部から文学部までよりどりみどり!台本を作ってみたい、その思いがあれば学部な んて関係ないのです!

そんな我々コラプターズ、今年は『お気に召すまま』を翻訳中でございます。この作品は二人の少 女を中心に巻き起こる、笑いあり恋ありのドタバタコメディ。ちょっとコミカルなセリフや、自由すぎ るキャラクターたちのセリフを考えていくのは、前年度の『ハムレット』とはまた異なった魅力があ ります。 
特にイチオシポイントはこのセリフ! 

「この世はすべて舞台」

シェイクスピア作品の中でも特に有名なセリフです。意味がよく分からないセリフだな?となる方 は、こう考えてみるのはいかがでしょう。 私達は皆、それぞれの役を演じて生きています。学校では学生としての自分を。バイト先では社 員としての自分を。はたまた、家族の前では家族の一員としての自分を。無意識のうちに私達 は、日常という舞台の上で「自分」という役を演じているのです。

...ね?このセリフがさっきよりも身近に感じるようになったと思いませんか?(*あくまでも、私個 人の意見です) シェイクスピアの作品のセリフに名台詞と言われるものが多いのは、どの時代でも通用する本質 的なものが多いからかもしれませんね。他にもたくさんの魅力的なセリフがありますから、自分の 推しセリフを見つけるのもこの部署の醍醐味ですよ!

さぁ、ちょっと長くなりましたのでこの辺で締めと行きましょうか! 魅力あるたくさんのセリフたち、どう訳すかもあなたの「お気に召すまま」! たくさんのご参加をお待ちしております!