こんにちは、情コミ3年佐野なつです!

本日は衣裳部が普段どんな風に活動をしているかとそのこだわりをお届けします🐰

衣裳部はMSPの全10部署の中で(多分)唯一プロスタッフのいない部署です。型紙作りから布取り、縫製、装飾まで全て学生が行います!作業風景はこんな感じ↓



デザイナーが型紙を作り



布を取り



縫製して(今年の縫製風景が無かったのでミシンの写真で…。)



たまには作り方に頭を悩ませて



装飾を入れて、完成!

夏休みから作業を始め、3ヶ月ほどでアンサンブルを含む全役の衣裳を作るのは中々タイトなスケジュールですが、布が服になり、装飾がついてきらきらお衣裳になり、キャストさんに着てもらって舞台で輝いているのをみるのはとーってもやり甲斐があるお仕事です🫶🏻

そしてそして!実は衣裳部内にはヘア部とメイク部が存在し、それぞれヘアとメイクを担当しております!衣装だけではなく、キャストのビジュアル全般を担当しているという訳なんです🥳

ヘアとメイクはそれぞれのチーフがプランを考え、キャストさんに実際にヘア・メイクを施したり指導をしたりします。こちらはメイク講習の様子💁🏻‍♀️



実は私、本年度ヘアチーフを務めさせて頂いておりますのでヘアのこだわりを少しだけお話させてください🫣

まずは、フォーティンブラスくん!彼は作中唯一のノルウェー人。そのため他のキャラクターとは少し違った雰囲気の髪型・アクセサリーになっていて、彼の王子様らしい爽やかさと激しく荒々しい部分という対極する2つの面を表しています。客席からも伝わるといいなあ!(笑)

次に、ポローニアス・レアティーズ・オフィーリア!3人は家族なのでベースカラーが同じになっています、レアティーズとオフィーリアのポイントカラーもお揃いです。仲良し一家ですね🫶🏻

そして、『ハムレット』内にはハムレットが自らの疑念を確かめるための“ゴンザーゴウ殺し”という劇中劇があり、
クローディアスとルシアーナス
ハムレットの父である亡霊と劇中王(ゴンザーゴウ)
ガートルードと劇中王妃(バプティスタ)
が対の設定になっています。そのためヘアデザインもそれぞれが対になるよう、パッと見の雰囲気が似た髪型にしました!アクセサリーも対の形、メイクとも合うような対の色になっているんですよ🤭 

うっかりメイクの話にも触れてしまいましたが、せっかく衣裳部紹介のブログなら…!と、メイクのこだわりもメイクチーフ山切から聞いてきたので書かせてください😂

『ハムレット』はハムレットとクローディアスが対立する構造の作品になっています。それに合わせ、全体的にハムレット側の人は青シャドウと銀ラメ、クローディアス側の人は赤シャドウと金ラメで統一し、メイクで関係性を表しています。

先ほどの話題にもあったルシアーナス・劇中王・劇中王妃は、衣裳が和服なので、それに合わせて和風のメイクになっています。歌舞伎や舞妓のメイクから着想を得て、目頭切開ライン・朱色のポイントメイクを取り入れました🌸

次に亡霊!彼はハムレットの父の亡霊。生者と死者の違いをはっきり出すため、亡霊はあえてのモノクロメイクに挑戦しています。しかし、メイクの構造はハムレットとお揃いなので、そこで2人の親子感を持たせています👨🏻👦🏻



……なんだかすごい熱量でヘアとメイクのこだわりについてたっくさん語りましたが本当はこんなもんじゃありません!まだまだあります!!!(笑)


衣裳部はキャストのビジュアル担当。本番ぎりぎりまで衣裳に手を加え、本番中も舞台裏で着替えを手伝い、アイシャドウパレットやヘアスプレー等々を持ちながら裏通りを練り歩き、最後までビジュアルチェック・お直しをしています。

やれ衣裳の着方が違うだの、メイクが下手だの、ヘアが崩れてるだの、お小言が多すぎてキャストにうざがられているかもしれません…。「客席からは分からないから」なんて言われることもあります。

それでもたっっっくさんのこだわりが詰まった衣裳・ヘア・メイク!!ストーリーだけでは無くそちらの方も、細かいところまで、ぜひチェックして頂けたら嬉しいです!!劇場でお待ちしております🥰