こんにちは。MSP20th『ハムレット』オズリック役を務めます、文学部2年の髙木晏治(あんじ)です。どうぞよろしくお願いいたします🙇‍♂️

 

 私が演じる「オズリック」は、出番こそ少ないものの、中々にクセのある人物。現在稽古に勤しんでおりますが、正直けっこう苦労しています…。

そこで、私が考える「役作り」の極意を皆様に伝授したいと思います!

 

 始めに、演出・高橋奏さんから頂いた「オズリック」のイメージは「成金」「知性を取り繕うバカ」「おべっか使い(人に気にいられようと立ち回る)」などです。そこからまず、頂いたイメージと、台本のセリフを照らし合わせます。

 

 次は精神統一。身体に「オズリック」を迎える準備をするために、まずは演者としての自分自身と対話を行います。「オズリック」はどんな人か、どう演じればいいのか。そもそも演じるとは何か、なぜ私は舞台に立つのか…、私とは何か……。曲がりなりにも哲学専攻。考え出すと止まりません。

 そしていよいよ稽古。とはいっても、一朝一夕でできあがるものではありません。話し方、身体の使い方などを変えつつ、何度も練習し、演出からのアドバイスも頂きながら、役を洗練させていきます。

 

 次に使うのは「MBTI」です。ここまでの段階で「こんな性格だろうな」というイメージが自分の中でぼんやりと浮かんできます。そのぼんやりを形にするために、「オズリック」としてMBTI診断を受けます。「MBTI診断」とは、心理学を基にした性格診断。今回はこちらのサイト( https://www.16personalities.com/ja/ )を使わせていただきました。

 

 本来のMBTI診断のルールは12分程度の目安時間がありますが、今回は無視。台本と照らし合わせつつ、できるだけ丁寧に、根拠を持って回答します。

 

得られた結果がこちら。

「ESFP-A(エンターテイナー型)」。

自己主張・自信家・低い精神性などがキーワードといった所でしょうか。

このような結果は、それまでの役作りに新たな観点を与えつつ、セリフが無く、動きのみでオズリックを表現する時の参考になります。何より楽しい。

 

こうしたメソッドを、本番まで繰り返し行うことで、「自分」の中に「自分ではない人物(オズリック)」を入れることができるのではないか、と考えています。

 

 

一応最後にいっときますか。

 

 

────…。

 

…何も思いつかない。

 

 

ですが、私が生きている上で大事にしている事はあります。それは「自分が楽しむこと」。演劇においてはこれに「自分を見ている人を楽しませること」が付随してくるのではないかと思っています。

ですがMSPはスタッフ総数200名を超える大所帯。自分勝手は許されません。それに一番優先すべきは『ハムレット』の完成。それらを踏まえた上で「自分が楽しむこと」が出来れば、胸を張って自分はオズリックの「プロフェッショナル」であると言えることが出来るのではないでしょうか。

 

 

 

非常にやかましいですね。

そんなこんなでそろそろこの記事も終わりです。

本番まで残り1ヶ月です!最後に私の人生のモットーでもある好きな言葉を皆様にお送りします。

 

Hope you're ready for some fun!

(さあ、楽しもうぜ!)

 

劇場でお待ちしております!!