昨日 明け方の雨と風で少々桜が散っていますが、気温もそこそこ上がり「春真っ盛り」といった感じです。ここ数日は天候に恵まれそうですから是非とも関東近県の皆さまに於きましては「春を満喫」いただきたいと思います。

 

本日もちょっとだけ元気に行ってみましょう!

 

今回のお題、

「Audi A4 B8 Allroad quattro さんはこんな感じです 」ことクアトロさんの整備「その6」をお届けいたします。細かい整備が多い故回数が増えますことご容赦下さいませ。

 

※とりあえず分解!

 

※良い写真が撮れました!

 

※画像をクリックすると大きく見れます

  

 

  

 

フェーズ1.

今回は「その5」で記載した「バキュームポンプ / Vucuum Pump 」の修理を記載いたします。作業内容については間違った作業等もありますことご容赦下さいませ。一般の国内の作業は「ポンプの交換作業」が主体なのですが、諸外国では「ポンプの修理」が存在し、今回は「ポンプの修理」を実施いたします。因みに「バキュームポンプ / Vucuum Pump / 06J145100C」の純正部品のお値段は「70,000円」程だとか...この選択肢は自分にはありません。海外からの書き込みを見てもこのポンプからのオイル漏れは「定番不具合」らしく保証が切れた辺りで必ず遭遇?なのですが原因はポンプ内のガスケット(Oリング)劣化によるもので「交換で修復可能」との見解が多いなか、メーカーではこのガスケット(Oリング)の交換メニューは存在せず「アッセンブリー交換」が唯一の修理方法との事です。

 

フェーズ2.

部材の調達&作業方法等の確認を実施、以下に調達部材を列記いたします。

  1. ポンプのガスケット類の交換キットを手配
  2. 燃料の高圧ポンプガスケットの手配
  3. トリプルスクエアの M10 のビット手配
1.大陸系サイトで販売戸数100個以上、評価4.5の部品を手配しました。
2.国内で購入が可能
3.近所の「アストロプロダクト」「ツールカンパニー」の実店舗にて購入
 
※青い樹脂(強化ガスケット?)がはがれている
※折れ曲がっている... 部品が綺麗なだけに残念
 
フェーズ3.
いつも?ながら部品手配後のトラブルが発生します。肝心の「交換キット」が輸送事故で ガスケットが曲がり角が立つという最悪な状態です。さらに調べるとこのガスケットは国内で単体手配が可能であるため、路線変更としてこのポンプ内のガスケット(Oリング)を国内で手配できないかを模索いたしましょう!画像ではその内容等もわかるのですが、実のサイズ等が不明ですので「Let's 分解作業」開始!
 
※燃料高圧ポンプ 青いのが今回交換対象のガスケット 下の部品がクランクシャフトに当たるローラー(対策品らしい)
※06J145100C  オイルがかなり垂れ落ちました...
※茶色のガスケットが固着気味&高さもありません
※同梱品のガスケット(Oリング)の長さも足りない
 
フェーズ4.
分解作業は先に動画で予習済みとは言え、見るとやるのは大違い、落としたミニのラチェットレンチの捜索に30分、落としたポンプの長いネジも捜索に20分と「祟り目に弱り目」から脱却が出来ません(笑)。更にこのポンプは一度分解修理?をしたようで「ガスケットの再利用」がされており、あちこち部品が欠けていたりカプラーが割れていること、このポンプがある場所脇の「ボンネット内の防音材」が「けば立っている理由」がわかりました。今回は「PCVバルブ」も同時交換を行いたいので部材の手配を実施いたしましたがこれまた「梱包不良による部品へのダメージ大」ということで返品といたしましたが、つくづく「弱り目に祟り目」です。
 
※ガスケットは再利用品
※ポンプはクランクシャフトに接続?
 
フェーズ5.
その場で分解し、状態の確認を実施します。ここで先に到着し破損したアルミ製のガスケットの仕様、ポンプ内のガスケット(Oリング)の仕様に違いがあり、正常に到着していても双方使い物にはならなかったことが判明「まだまだ部品送付の正確性」はお粗末ということを教訓としておくことにいたします。自宅に持ち帰り、「ガスケット
(Oリング)のサイズ確認を行いガスケットの「工業製品としての仕様」を初めて学習し割り出したガスケットのサイズは幅3.1mm/外径95mm「G規格:線径3.1mm/G-95」の大きさのガスケットです。材質は今回NBRの一般的な素材で手配、トライアル実施といたしましょう!
 
※手配したOリングとの比較 Oリングの方が幅で0.6mm大きい
 
フェーズ6.
翌日Oリングが到着、装着感は全体で1cm程度短いですがフィット感は抜群、しかし高さが0.5mm程度なのでいささか心もとないですがトライアルには充分でしょう!
更に調べた結果最良のサイズは「JASO-3095 線径: 3.5mm/内径:94.60mm 外径:101.60」のOリングなのでトライアル後、不具合が出た段階で再手配し再交換実施したいと思います。ガスケットは今回も再利用し最終トライアルへ移行します。
 
※交換したOリング
 
フェーズ7.
ポンプの蓋のネジにまわり止めを塗布し規定トルクで締め付け準備OK、装着開始、クランクシャフトとポンプ軸の場所のマッチングが上手くいかず悪戦苦闘の末装着完了こちらもしっかり規定トルクで締め上げ、PCVバルブもしっかり規定トルクで締め上げ作業は一旦終了とし「経過観察」を長期的に実施していきましょう!
 
※組み上げ終了 同時作業としてプラグ交換実施
※プラグの先端が若干先細り?
 

Let's challenge !

See you Next !