前々回のブログに、日本のフォーク・ロックが熱いですとして、TAP the POPのコラムについても併せてご紹介しましたが、実はそのアルバム『Even A Tree Can Shed Tears : Japanese Folk & Rock 1969-1973(木ですら涙を流すのです)』を私が手に入れるのと並行して、夫がこんな中古CDを3枚買ってきたのです。
2001年に発売されたシリーズのようです。
写真を拡大するとわかるかもしれませんが、
左から、「風をあつめて〜東芝EMI編」「やさしい朝の唄〜キング編」「地球はメリーゴーランド〜ソニー・ミュージック編」です。
詳細はこちらで→喫茶ロック
他にも面白そうなコンピレーションがありそうですが、
喫茶店で流れていたらいいなぁ、という“雰囲気”重視で1970〜75年ぐらいまでの日本のフォーク・ロック、ソフト・ロック、カントリー・ロックなどを中心に選曲されているということです。
それらを選曲したチームが「喫茶ロック委員会」
田口史人、栗本斉、浅井有、行達也の4人がメンバーです。
選曲のセンスがとてもいいです。
あくまでも“雰囲気”を重視したとだけあって、どれも全体を通してとても心地よく聴けるアルバムとなっています。
これらが発売された2001年といったら、ちょうど世の中はカフェ・ブームの真っ只中でした。
なのに喫茶店!
しかし、この当時の日本の音楽シーンは、サニーデイ・サービスやキリンジなどの、少し70年代のフォーク・ロックを意識したような音楽が流行っていたんですね。
ですから、そのような音楽を聴いているリスナーに向けて企画されたようです。
そして、その当時の私といえば、
おそらくカフェ・アプレ・ミディや、イビザなどのコンピレーション・アルバムや、アンビエント系〜オルタナティブ・ロックなどを聴いていたように記憶します。
ですから、ほとんど日本の音楽を聴いていませんでした。
なので、こういうアルバムがあったことすら知りませんでした。
でも最近、先述のアメリカで発売された『木ですら〜』のアルバムや、これらの喫茶ロックの音が、妙に心地よくて♪
年をとったんですかねぇ(笑)
ところが最近の若者の間では、また喫茶店がブームなのだそうですよ。
カフェはもう古い!?
例えば最近はSNSのLINEなんかもそうですが、
年配の人に浸透するくらいまで流行がいってしまうと、若者はもう、離れて次へいってしまうんですね。
アメリカの若者の間でも少しずつ1970年代の日本のフォーク・ロックが注目されてきているように、
日本でも喫茶店ブームと併せて、70年代のフォーク・ロックのブームが来るかも!?
実際もう既に、このあたりの音楽から影響を受けている若手のミュージシャンが、最近出てきています。
例えば、最近私がハマっているnever young beachとかね。
彼らの音は、はっぴいえんどや細野晴臣さんからの影響が大きいですからね。
最後に喫茶ロックの「やさしい朝の唄〜キング編」より、タイトルにもなっている小林啓子の「やさしい朝の唄」を。
トーストとたくあんの組み合わせがなんともいえない昭和を感じます(笑)